Research
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I aim to capture the movement of organisms and materials within and across ecosystems, as well as the internal dynamics of compounds within organisms, using chemical and statistical approaches. While my primary study organisms are fishes, I actively collaborate with researchers working on a wide range of taxa (e.g., plants, insects, reptiles, and mammals) by leveraging expertise in fatty acid and stable isotope analyses, as well as statistical modeling.
化学的・統計的アプローチを駆使して、生態系内外での生物や物質のうごき・生物体内での物質のうごきを捉えることを目指しています。私の主な対象生物は魚類ですが、脂肪酸や安定同位体比、統計解析のスキルを活かして、幅広い生物種(植物、昆虫、爬虫類、哺乳類など)を扱う研究者と共同研究を展開しています。
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Fatty acid x Material cycling x animal movement
脂肪酸 x 物質循環 x 移動
Fatty acid x metabolism x life history
脂肪酸 x エネルギー代謝 x 生活史
Stable isotopes x modeling x individual specialization
安定同位体比 x 統計モデル x 個体差
Stable isotope x Fatty acid x diet analysis
安定同位体比 x 脂肪酸 x 食性
Ongoing
脂肪酸生態学
脂肪酸は、生体膜の構成要素、エネルギー貯蔵物質、さらにはシグナル分子の一部として重要な役割を果たす有機化合物です。なかでもドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)といったオメガ3長鎖多価不飽和脂肪酸(LC-PUFA)は、我々人間を含む多くの動物で、脳や視神経の発達に重要な役割を果たすことが知られています。また、餌から摂取するLC-PUFAの量が増えると、生存、成長、繁殖に好影響をもたらすことが、魚類や鳥類など様々な動物種で明らかになっています。
一方で、その存在量は生態系や環境条件によって大きく異なります。これは、LC-PUFAを生産する能力や、それらを取り込み保持する能力が生物種間で異なっていること、そしてLC-PUFAを生産・保持する生物の存在量が、生態系や環境条件によって異なるためです。近年、分子生物学、遺伝学、生化学的解析法の発展により、どの生物がどこでLC-PUFAを生産し、さらにどの生物によってどこへ輸送されるのかが明らかになりつつあります。
私はLC-PUFAを用いて、生活史や代謝適応、競争と共存など生態学における重要課題の解明に挑みたいと考えています。
現在、LC-PUFAの食物連鎖を介した生態系内での動態、生態系間を結ぶフラックス、野生動物の体内における代謝に関する研究に取り組んでいます。
Linking fatty acid metabolism to life-history strategies and fitness
脂肪酸の摂取と代謝が生活史に及ぼす影響
餌からのDHAやEPA摂取量が増えると、生存・成長率、繁殖力が向上することが、多くの動物種で報告されています。一方で、野外において、動物が餌からDHAやEPAをどれくらい摂取し、体内でどれくらい代謝しているか、そしてその結果として生き様(成長、生存、回遊行動など)にどのような影響を及ぼすかについてはまだあまり知られていません。
私たちは、野外調査と飼育実験の両方でサケ科魚類(ヤマメ、イワナ、アマゴなど)の試料を採取し、脂肪酸定量分析や脂肪酸–安定同位体比分析を用いて、脂肪酸の利用戦略から生活史の多様性を解き明かそうとしています。
Publications
Medo et al. (under review) 河川のヤマメにおけるDHAのサイト間比較(野外観測)
Medo et al. (in preparation) 餌から摂取する多価不飽和脂肪酸量がアマゴのエネルギー代謝と成長に及ぼす影響(飼育実験)
Cross-ecosystem fatty acid fluxes driven by animal movement
動物の移動を介した生態系間における脂肪酸フロー
DHAやEPAは地球上で分布に偏りがあります。海ではDHAやEPAの存在量が多く、淡水ではそれよりも少なく、陸上では非常に不足する傾向があります。脂肪酸は有機物なので、動物の移動とともに生態系内外を運ばれていくと考えられます。たとえば、河川でEPAを餌から摂取し、体内にたくわえている水生昆虫は、やがて羽化し陸上へ移動します。羽化した水生昆虫が、鳥やクモといった陸上の捕食者に食べられることで、EPAを供給します。
河川で生物を観察していると、イワナやヤマメはある時期に陸生無脊椎動物をたくさん食べていますし、ヨコエビみたいな海から河川へ移動してくる動物がいることに気づきます。私たちは、こうした生態系間を移動する動物とそれを食べる捕食者に着目し、DHAやEPAが生態系間でどのように・どれくらい運ばれているかを明らかにしようとしています。
Publications
Medo & Sato (2026) 宿主操作されたカマドウマが駆動する陸域から水域へのEPAフラックス
2. 同位体生態学
準備中
Archived
Trophic ecology of giant freshwater catfishes in a Thai reservoir
巨大淡水魚・メコンオオナマズとカイヤンはダム湖で何を食べているのか?
メコンオオナマズとカイヤンは、古くからメコン川流域国(タイ、カンボジアなど)で食用魚として親しまれてきました。一方、メコン川に生息する野生個体の数は激減し、IUCNレッドリストに掲載されています(メコンオオナマズCR、カイヤンEN)。現在、タイでは、人工種苗の放流によってメコンオオナマズとカイヤンの種の保全や資源の増殖を目指しています。
私たちは、タイ国水産局、タイ国原子力研究所、カセサート大学、タイ国国立公園局と共同で、ダム湖に放流されたメコンオオナマズとカイヤンの生態研究を展開しています。私はメコンオオナマズとカイヤンの食性や栄養ニッチを調べることで、種苗放流の管理に貢献したいと考えています。
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Why do marine-spawned Japanese seabass migrate into rivers?
海生まれのスズキはなぜ河川へ行くのか?
日本の沿岸域に分布するスズキは、食用魚として、また釣りの対象として広く知られています。スズキは海で生まれますが、そのまま海で過ごすものもいれば、河川へ移動するものもいます。
しかし、なぜスズキがエネルギーコストをかけてまで河川へ移動するのかは、まだあまりわかっていません。私は安定同位体比などを使って、スズキが河川に餌を獲りに行っているか、海にとどまった個体と河川へ移動した個体の間で行動が異なっているかを調べています。
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Contact: medo.ayano[at]gmail.com
目戸 綾乃 / Ayano MEDO / อายาโนะ เมโดะ
Assistant Professor, Faculty of Environmental Earth Science, Hokkaido University
北海道大学 大学院地球環境科学研究院 助教