馴染みの深い「西遊記」のスタートともなる五行山。パワースポットとしても知られています。
大暴れした孫悟空が、500年閉じ込められていた山で、三蔵法師がこの山から孫悟空を助けるところから物語は始まります。
英語ではマーブルマウンテンと呼ばれ、大理石でできており、
この山は下には地獄、上には天国が表現される作りとなっています。
下部にある「地獄の洞窟」は仏教の死後の世界の概念を表現した彫刻や展示があり、善悪や輪廻転生についての教えを体験することができました。ここにいたくないと思うほど、とても生々しく人々が苦しめられている情景が洞窟に描かれています。ベトナム戦争中は野戦病院としても使われていたようです。
そして天国となる上部にはエレベーターで到着することができ、こちらには多くの石像や寺院が建てられ、いくつかの洞窟があります。
下に添付した写真の場所は現在とても神秘的な作りになっているフィエンコ洞窟で、天井の光が仏像とその祭壇を時間と共に神々しく照らします。
この天井の穴の歴史としては、ベトナム戦争当時にヴァントン洞窟はホーチミン氏率いる南ベトナム開放民族戦線(ベトコン)が隠れる場所として使われており、ヴァントン洞窟とフィエンコ洞窟の天井に開いた穴は、米軍の空爆によるものとのことです。歴史を知ると感慨深いものがあります。
五行山の周辺には大理石の彫刻を販売している店が多くあり、どれも精巧な作りで彫刻博物館のようでした。
ダナン博物館にはベトナム戦争やフランス占領当時の歴史や街の発展の歴史が展示されており、日本とも交易があり日本に留学する学生もいたようです。
これはホイアンの歴史ミュージカルでも日本を含め多くの国と交易したことが表現されています。