――それは、彼女の中に紡がれる、物語の「記憶」を辿る世界。
戦場を渡り歩く詩人と歌姫の話。
「世界大戦」
世界を巻き込む大きな戦。
星を滅ぼす勢い。止まらない。もう誰にも止められない。
「吟遊詩人と彼女」
大戦の世を渡る吟遊詩人、そしてその愛人。
二人は「ある科学の兵器」による攻撃に巻き込まれ、詩人は即死、彼女は昏睡状態。
彼女は今も病室のベッドで眠り続けている。詩人が死んだのを知っているのか、いないのか……。
「彼女の記憶」
例の件により、吟遊詩人の愛人、彼女が逃げ込んだ記憶の中の世界。
彼女はこの記憶の世界を、「現実」だと錯覚している。
しかしここでも、詩人は「カミサマに喰われて」死ぬ。
いくら逃げたところで変わらないのか。
「戦争の終焉」
人に止められない大戦は、やがて世界の理によって終焉を迎える。
それが何を引き起こすのか、これはまた別の話……。
まだない
ミューゼ
ルルーナ