参加希望者へ

研究室について

生命システム科学では、神経細胞の形や機能を制御する機構や、共生細菌が宿主の昆虫に与える影響についての研究を行っています。研究の多くは基礎的なもので、まだ誰も知らない生命の仕組みを理解することを目指しています。このような研究から得られる知見は、すぐに役に立つものではありませんが、将来的に脳の疾患の機序の理解や新しい治療法の開発、生物農薬の実用化に貢献できるものと期待されます。また、より応用的な研究も含め、他の研究室企業・研究機関との共同研究進めています。

※研究室の見学は随時可能ですので、気軽に来てください。または、以下のアドレスにご連絡下さい。

小西 ykonishi(at)u-fukui.ac.jp / 宮田 miyata(at)u-fukui.ac.jp (atを@に置き換えて下さい)

研究室を選ぶ上での注意点について

研究には多くの場合、動物(マウスや昆虫)を使用するため、日頃からお世話が必要です。苦手な方は注意してください。私たちが行っている研究は、実験に用いる生物材料の準備に時間がかかる上、複雑な生物が故に比較的扱いが難しかったり、思い通りに操作することができず、予期せぬ失敗も多いです。このため、短期的に結果を得ることは困難で、継続的に研究室に来て実験を行う必要があります。また、動物や細胞を用いて実験をするため、それらの生育や状態にこちらがタイミングを合わせる必要があり、休日も実験をすることがあります。


卒論・修論のテーマについて

早期配属の後、基本的な実験手法についてのトレーニングや学生実験IVを実施しながら、学生の希望や成績をもとに研究チームの配属を決めます。セミナーなども行いながら、年内ごろに卒論テーマを決定する予定です。研究テーマの提案は、本人の興味や適性、また進学して修論テーマとして継続して行う予定かなどを考慮していくつかの候補を提案し、希望を聞きながら決める予定です。大学院に進学した場合は、学会発表を行い、研究成果について国際雑誌に公表することを目標にしています。

※OB・OGの研究テーマは こちら を参照して下さい。


研究を行う上で必要な知識について

物質・生命化学科では神経や昆虫についての科目はありませんが、生物系の基本的な知識があれば、参考書などで自習したり、研究室のセミナーや日々の討論で十分に理解することができます。学ぶ気持ちさえあれば、必要な知識を得られるよう指導しますので安心して参加してください。


研究室における活動について

配属後は実験に必要な基礎的な技術を習得する他、ほぼ毎週実施される研究室セミナーに参加します。テーマ決定後はそれぞれ必要な実験を行います。また、実験に必要な講習会を受講します。本配属後はセミナーで自分の研究についての発表や、関連する論文の紹介を行います。また、個別ミーティングを行い、研究の進捗状況や課題について議論します。また、参加・企画は自由ですが、歓迎会、花見、合宿など年に数回、研究室のアクティビティがあります。


指導の方針について

研究には実験量やデータが必要ですが、それだけではありません。良い卒論・修論だと自分自身で思えることを目標にして下さい。そのために必要なサポートをします。誰も知らないことを知る上で正解は準備されていません。自分ならではの価値ある提案ができれば素晴らしいことだと思います。セミナーや日々の討論を通じ議論することを重視します。自由な学びを尊重するため研究室のルールはなるべく少なくするようにしていますが、材料や情報を共有するため、必要と思われるものについてはルールを設けています。研究室のスタートは現在午前10:00としています。

所在地

福井大学


工学部 物質・生命化学科

大学院工学研究科 産業創成工学専攻


〒910-8507

福井県福井市文京3-9-1

工学部4号館 S214室 (小西居室)

                              S205A室 (宮田居室)

                      

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