小説家として有名な女性。ペンネームは東条ムラサキ。
ファンタジー要素強めの物語を得意とするが、ライトノベルというより一般文芸。子供から大人まで幅広い層が楽しめる作品を書く。
青咲巴や時雨雪は彼女の小説のディープなファン。東条紫苑=東条ムラサキという事実は公には出ていない情報なため、正体を知った際には軽く解釈違いを起こしていた。
香夜とは彼女が学生の頃に知り合った。倉井戸蒼も幼い頃から知っていて、蒼からしてみれば親戚のような存在。
彼女の執筆する小説の装丁を担当しているのは香夜で、彼の作る本の表紙というのは、ファンから非常に好評。
新人類である彼女はその能力故、人の心を読める。それが苦痛だった彼女に香夜から渡された品が眼鏡であり、かけるようになってからはその苦痛から解放された。が、たまに読心能力を使うため外す場合もある。なので視力は良い方だとか。
香夜が町を去ってからは、彼の義娘である蒼を全面的に支援するようになる。倉井戸蒼唯一の頭の上がらない人となった。
終始ハイテンションで周囲の人間は逆に疲れるほど。そのためか担当編集も同じようにハイテンション。倉井戸蒼を妹のように慕っており、ちょくちょく彼女の部屋に顔を出していたりする。運転は絶望的に下手だが、奇跡的に無事故、ゴールド免許である。
新人類ではあるものの、その素質が中途半端なために幻覚に悩まされている。それに加え、人間の心を常に読めてしまう。香夜と出会った直後は、相当精神がボロボロだった。香夜にもらった特殊な眼鏡のおかげで幻覚と、心の声を防げるようになった。常時ハイテンションに振る舞っているのは気を紛らわすためだった。
一部を除き、魔術を無効化する。自身の魔術すらも無効化するため、扱える魔術は限られている。
他者の心を望まずしてのぞき込む。幻覚となってそれは本人を襲う。