研究内容
生物調節化学分野(生調:せいちょう)の研究は,大きく2つのテーマから構成されています.
下の項目のタイトルをクリックすると,それぞれの研究テーマの詳細に切り替わります.
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細胞のエネルギー代謝を支えるミトコンドリアには、「呼吸鎖酵素複合体」と呼ばれるATP合成に必須の膜タンパク質群が数多く含まれています。一連の呼吸鎖酵素のはたらきを特異的に制御できる阻害剤は、酵素の構造や機能を明らかにするための“化学的メス”と言えます。私たちは、“光親和性標識”や“トシル化学”と呼ばれる有機化学的手法を用いて、様々な呼吸鎖酵素の阻害剤結合部位の構造と機能に関する知見を収集してきました。近年では、有機化学的なアプローチと並行して、構造生物学的な見地からも阻害剤の作用機構を明らかにすることを目指しています。「化学」と「生物」の手法をバランスよく取り入れることで得られる知見は、基礎研究としての価値は当然ながら、安全性の高い医農薬の開発にもつながります。
2. 有毒生物の持つ生理活性ペプチドの探索(宮下)
ある種の生物は、防御や捕食のために「毒」を使っています。このような生物毒は効果が強いだけでなく、特定の生物に選択的に作用する性質を持っています。この特徴を生かすことで、害虫にだけ作用する優れたバイオ農薬を開発することが可能になるのではないでしょうか。私たちは、日本に生息するヤエヤマサソリの毒について研究を進めた結果、ユニークな構造をもつ殺虫性ペプチドの発見に成功しました。これらの改変体を化学合成することにより、殺虫活性を示すために必要な構造や、作用メカニズムの解明を目指しています。さらに、クモや昆虫のもつ未知の毒ペプチドの探索も進めています。