第35回京都府理学療法学術大会2025大会長および事務局の紹介です。本大会運営にかける想いを綴っています。
窓場 勝之 先生(第35回京都府理学療法学術大会大会長・西京都病院)
今年のテーマは、深く、そして温かい響きを持つ「つむぐ ~健康長寿社会における理学療法士の責務~」です。大会長を務める窓場勝之先生に、このテーマに込められた想い、そして大会にかける情熱を伺いました。
ー 窓場先生、本日はよろしくお願いいたします。まず、今年の学会テーマ「つむぐ」には、どのような意味が込められているのでしょうか?
窓場先生: 理学療法士になって30年が経ち、個々の専門性が高まる一方で、様々な領域や段階での「連携不足」を感じています。この学会が、点と点をつなぎ、線となる「つむぐ」きっかけになればという願いを込めました。
ー 具体的には、どのような「繋がり」を特に重視されていますか?
窓場先生: 臨床と教育現場、あるいは医療保険と介護保険といった垣根を越えた連携です。また、スペシャリストとして努力している先生方同士が輪になり、新たな関係性を築いていく場にしたいと考えています。
ー 学会を通して、参加者の皆さんにどのような体験をしてほしいとお考えですか?
窓場先生: 理学療法士としての職責を全うし、健康長寿社会に貢献するための知と実践を「つむぐ」機会にしてほしいです。この学会が、皆さんのキャリアや学びの「線」になることを願っています。
ー ポスターも印象的ですが、デザインにはどのような意図があるのでしょうか?
窓場先生: はい。病院の広報担当者の協力も得て、つながりを感じられる印象を目指しました。
ー 京都大会ならではの特徴や将来への展望はありますか?
窓場先生: 今回は予算の関係で難しかったですが、北部地域の方々にも関わってもらえるようなサテライト会場や動画配信は、いつか実現したいと考えています。より多くの理学療法士が参加できる機会を増やしていきたいですね。
窓場先生、貴重なお話をありがとうございました。先生の熱い想いが「つむぐ」大会の成功に繋がることを確信しています。参加者の皆様も、ぜひ会場でその熱気を体験し、新たな繋がりを「つむぐ」きっかけを見つけてください。
坂野 裕也 先生(第35回京都府理学療法学術大会準備委員長・西京都病院)
本大会の成功に向けて、プログラムの企画・運営を牽引する準備委員長の坂野裕也先生。学会テーマ「つむぐ」をどのようにプログラムに落とし込み、参加者に何を届けたいと考えているのか、その舞台裏を伺いました。
ー 坂野先生、本日はよろしくお願いいたします。まず、今回の各講演・シンポジウムはどのような内容を目指されたのでしょうか?
坂野先生: テーマ「つむぐ」から離れないよう、脳卒中、内部障害、神経系、運動器など幅広い分野をカバーし、急性期から回復期、地域といった各病期の視点も盛り込みました。
ー 講師や座長の先生方の人選にはどのようなこだわりがありましたか?
坂野先生: 「研究者」「臨床家」「教育者」のバランスを意識しました。特に「職責」という言葉に込めたのは、質の高い内容を提供することで、理学療法士としての責任を全うする上で不可欠な連携や知見の共有に焦点を当てています。
ー 坂野先生自身もシンポジウムで司会も担当されますが、ご準備はいかがですか?
坂野先生: 司会は話す側とは全く違い、登壇者の魅力を最大限引き出すのが役割です。事前に先生方と打ち合わせ、「どう引き出すか」を綿密に確認しています。シンポジウムの司会は初めてなので緊張しますが、学会長の期待に応えつつ、ライブ感のあるセッションにしたいです。
ー 特に注目している講演や、参加者に届けたいメッセージはありますか?
坂野先生: 病期間での連携、特に急性期から慢性期までの「バトンパス」の重要性を深く理解してほしいです。各時期の連携をイメージし、「つむぐ」に繋がることを、最後に強く印象づけたいと考えています。
ー プログラム全体の充実度についてはいかがでしょうか?
坂野先生: 大会長挨拶にたっぷり時間を取ったり、裏で教育講演が走るなど、本当にコンテンツが充実しています。数分単位で時間を調整するなど、裏ではかなり頑張って企画しています。この頑張って企画されたスケジュールを、ぜひ参加者の皆さんには心ゆくまで楽しんでいただきたいです。
ー 最後に、参加者の皆さんへメッセージをお願いします。
坂野先生: 当日は、ぜひ各会場を積極的に巡って、充実したコンテンツを体験してください。スニーカーくらい歩きやすい格好で来ていただけると、きっとより楽しめますよ(笑)。
坂野先生、本日はプログラム企画の深いお話や、ユニークなメッセージをいただき、ありがとうございました。先生の熱意と工夫が凝らされたプログラムは、きっと参加者の心に響くことでしょう。当日は、ぜひ会場で、その「職責」を「つむぐ」熱い講演と交流を体験してください。