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始まりのはなし


始まりは

一組の大きな絵画作品を描き終えたこと。その絵画を中心に始まりました。

やがてその想いは、絵画制作の現場を始めとして、古いものをインスタレーションしたスペースの"Koumoriya"という屋号を持ったお店を形づくり、2002年より中目黒にてスタートしました。それは「日常生活の中に在る美術の可能性・既存の美術のシステム(制度)の外側に“もうひとつの美術”は存在するのか?」という命題を、仕事や暮らしの中で実践するための場所となりました。

そんな風変わりな性格を持つ、実験的なインテリアショップを運営する傍ら、映像のための美術や壁画制作をはじめとしたクライアントワーク、グラフィックやテキスタイルデザインワークなどの制作発表等を通し、社会の中で機能する絵画の可能性を模索し、

既存のアートシステムではないスタンスからの、美術の成立をこころみています。



はじまりの絵、それを観る旅人のイラスト

Koumoriya の “コウモリ”

イソップ物語の「鳥と獣と蝙蝠」というお話では、鳥のような羽を持ち、獣のような体を持つコウモリは、鳥と獣の間で双方にいい顔をして立ち回る姿として描かれていますが、そのどちらでもあり、またどちらでもないような性格は、裏を返せば、何者にも属さないということではないかと考えました。

マークには、世の中を逆さ(いろいろな方向)に見るコウモリを据え、そして中心にある放射線は、いろいろな方向を見つめる瞳であるとともに、時間軸や空間軸を超えて広がるようなイメージとしました。

Koumoriyaの“コウモリ”は、

何者にも属さず、世の中をいろいろな方向から見据えていくことの象徴です。