航空高専衛星KKS-1(輝汐)は2009年1月に種子島宇宙センターからHIIAロケットの相乗り衛星として打ち上げられました.航空高専/産業技術高専の高専学生らが作ったものは衛星と衛星分離機構.ロケット打上は無事成功し,衛星も無事に分離されました.衛星はその後モールス信号電波を発しています.
KKS-1衛星の結果)
・衛星分離機構の分離成功
・衛星モールス信号電波の受信成功
・モールス信号電波の情報の解読成功(衛星内部の状況がわかる)
・衛星内部に機器やプログラム不具合があり,地上からの電波を受け取れていません
・通信不具合によりメインミッションであるスラスタの実証実験は未実施
・通信不具合によりサブミッションであるカメラ,ホイールの実証実験は未実施
KKS-1衛星の成果)(2021年時点調べ)
・世界最年少クラスで衛星と衛星分離機構を開発(2009年当時時点).
(JAXAつくば振動試験に試験者として15歳の学生が参加)
・衛星分離機構の分離成功
・衛星分離機構の原理は世界初(1アクチュエータで衛星分離)
・高専初の衛星となる(高専5年間で開発,不具合によりミッションできず).
・レーザー火薬式のスラスタを搭載した衛星(実験実証はできず)
・2009年~2020年まで11年以上モールス信号電波を出し続けている.
・EM(Engineering model)途中段階からは学生らのみで衛星開発