スクリュー圧縮機の本体騒音の低減(1995-2003)
スクリュー圧縮機の本体騒音の低減(1995-2003)
スクリュ―圧縮機は容積型圧縮機で、その騒音の低減は永遠の課題とされていた。通常は防音パッケージ対策で対処するが、音響技術者として一度は本体騒音の低減にチャレンジすべく取り組んだ。出口管路の圧力を定格圧力に設定して、出口管路の圧力脈動を測定すると、押し出し体積の理論通りの三角形状の圧力波形が観測され、敢えて出口管路圧を上げたり下げたりすると、インパルス状の圧力波が、三角波に上乗せされる結果を得た。インパルス波形は圧縮部と出口管路の圧力差に伴う瞬間的な噴出しや逆流を意味している。
圧縮機の構成機器配置や機器の剛性の見直しを行った上で、圧力脈動の低減を図るべく消音器の開発に取り組んだ。ただし、高圧の流れを伴い、冷却用の油も含まれる環境下であるため、通常の吸音材の使用は不可である。