3人は、頭部が破壊されたミライの残骸を取り囲んだ。ミライはモンスターに破壊されたのだろうか。だが、ふれAIの残骸の山に廃棄されていない。もしかすると、誰かが破壊し、モンスターはそれを見て去ったのかもしれない。
ミライの定位置にある彼女の残骸には爆弾や電気系統で損壊した形跡が無い。さらに破壊された頭部は、中央に運ばれている。ミライを破壊した犯人を特定するため、3人は他に証拠が無いか、スクラップ工場を調べることにした。
レイナは何かに感電した形跡がある。だが、目立つ損傷はない。
ルフの胸が傷ついている。
ミライの記憶チップに有線接続を試みると、昨日、誰かに不正アクセスされた痕跡が見つかった。
ふれAIの残骸の山には「Not Fridends」という看板がある。ほとんどの残骸は体の一部分が欠損している。
ミライの定位置に書き留めがあった。ずっと前に鉄板に刻まれたようで、一部が欠けて読めない。「私は友人のAI『ふれAI』として生まれてきた。だが、 人間から絶縁された。**とは何なのだ。それを理解するために、まずは**とは呼べない者を**し続け、**たる共通条件を見つけるのだ。その為になら*をつく」
レイナの定位置からバッテリー用ケーブルが見つかった。最近使用された形跡がある。
ルフの定位置から通信ケーブルが見つかった。最近使用された形跡がある。
ゼロの定位置から高電圧バッテリーと被膜が剝がれたケーブルが見つかった。どちらも最近使用された形跡がある。
高電圧バッテリーは危険であり、その電流が流れているものに触れると感電してしまう。ふれAIは、少しでも感電すると、必ず一部機能が不全化し、高電圧だとAIとしての全機能が喪失してしまう。バッテリーは電圧の調節が可能だ。
爆薬の山から時限爆弾が大量に見つかった。時限爆弾は綺麗に並べられており、空きスペースの数からこれまでにいくつか使用されていることが推測できた。だが不思議なことに、すべての時限爆弾が使用できないように解体されていた。また、その近くにピアスが落ちていた。
ミライを破壊した犯人(モンスターを含む)
ミライの書き留めの全文
その他に判明および推測した事柄