研究会長挨拶
里山に凛として咲くキンランは、他の植物とは異なる美しさを持っていると感じていました。しかし、キンラン保護研究会を立ち上げるほどのめり込むようになったのは最近のことです。自宅の近くにキンランの群生地があり、2019年にその土地が宅地化される計画が具体化したことから、近隣の方々と協力してその群生地を共同購入し、手入れを行ってきました。キンランについて調べていくうちに、樹木や菌根菌と共生する特異な植物であることもわかりました。
キンランの手入れと鑑賞を楽しみながら、保護活動を広げていきたいと考えています。この活動が、多様性に富んだ里山の生態系の維持や、身近な自然の未来に少しでも貢献できれば幸いです。
橋本浩行
本研究会の目的
当研究会は、絶滅危惧種キンラン等の保護・増殖と研究を主な目的としています。またこれに関連する事業を行い多様性に富んだ生態系の維持や豊かな自然の将来への伝達などに寄与することも目的としています。
短期的目標
〇「仲間集め」
主として自助で(私財を投じて)キンラン等の保護活動をしている方々との繋がりを作ります。
これらの方々にとって役立つ情報を提供するプラットフォーム構築を視野に入れています。
〇「保護活動費獲得と保護活動者支援」
初期の活動資金を得るために民間助成財団等への申請を行います。
神奈川県内のモデル保護地だけでなく、全国にある「自助の保護地」の支援に繋げたいと考えています。
中長期的目標
〇関連する事業の推進による保護活動費・運営費の創出
定款に記載の目的に合致する事業を行い、保護活動費や運営費を自前で賄うことを数年先の目標としています。
(鑑賞対象のキンランを一般販売する事業などは目指していません)
〇生物多様性に係る研究、提言(情報発信)
〇NPO法人化