幼児教室風の子50周年記念式典の際に寄せられた、卒園生父母のみなさんの声を紹介します。
息子が生まれて初めての春、東日本大震災が起こりました。共に地方出身の私たち夫婦は望郷の念にかられながら、この東京で育つ息子にとって「ふるさと」はあるのだろうか・・・と思い悩む日々が続きました。そんな中、ご縁があり風の子に入園。大きな木々に見守られながら、おともだちや先生方と心から伸び伸びと遊んでいる姿。お散歩で通った道々での思い出。川遊びをした記憶。大切な人たちとの日々を重ねて育っていく息子を見て、ここは「ふるさと」になっていると気づかされました。これから息子も成長し、広い世界に飛び立っていくけれど、心の奥に沈み込んだ風の子の日々が、いつもふるさとのように息子を励まし続けてくれると信じています。
【2016年度卒園児・2018年度在園児の母】
幼児教室、この10年。わが家は、風の子の日々とともに過ごしました。春。南側ひろばで、シロツメクサの花冠づくりや四つ葉のクローバー探し。夏。バッタを追いかける男の子たち。気持ちよさそうに、大きなケヤキの木の下での水遊び。秋。運動会に向けて、みんなが一生懸命に取り組む姿。冬。一年かけて、仲間になって、3学年が一つの家族のようになっていく温かい空気。毎日、子どもたちのそばで、一緒に感じて、楽しんで、笑って泣いて、気持ちをわかろうとしてくれる保育者に囲まれて、ひとりひとりの“心”が育まれる風の子の時間。たっぷり遊んでいろんな友達や自然の摂理に順応しながら、やってみたい!がたくさんあって、毎日楽しい。そんな幼児期を過ごせたのではないかと思います。母も自主運営、ありがたかったです。その年の子どもたちに合わせた保育を支える立場で、子どもの友達のお母さんたちとも仲間になって作り出す幼児教室。お任せでない楽しさが見えにくいけど、山ほどありますね。のびのび子どもらしく過ごす子どもたちの成長を願っています。
【2016年度卒園児の母】
風の子50周年おめでとうございます。
3年間だけですが、娘が風の子で過ごせたことは大切な思い出です。家族も同じ思いです。
雑誌で見つけた風の子は、思ったとおり、思った以上のあったかい雰囲気で嬉しかったです。このあったかい雰囲気を作り出しているのは、風の子に関わるすべての人だと3年間通い続けてわかりました。保育もイベントも、保育者と親が考えを出し合って、その時々の子どもたちに合ったものにしていく。またその過程をみんなで楽しむ。風の子では、みんなが主役になれる。こうして主体的に関わることで、この風の子のあったかさが生まれてくる。
親も子も一生懸命になれた風の子があったからこそ、今も高知で元気に暮らせているような気がします。風の子にはこれからもずっとずっと感謝です。
【2012年度卒園児の母】
現在13歳、9歳となった子供たちが風の子で過ごしました。朝から夕方まで風の子で過ごした日々が今でもはっきりと思い出されます。ちょっとした茂みは基地になり、葉っぱ、石、花、虫、そこにあるすべてが子供たちには宝でした。長男が生まれてから入園するまで、あまり他の親子と関わってこなかった私たち親子には風の子での世界は未知でした。兄弟姉妹のように過ごす子供たち。お母さんのような先生たち。笑いの中にも真剣に意見を交わし、様々なものを作り上げていくお母さんたち。そんな風の子で私たち親子は育ててもらったのだなぁとしみじみ思います。そして「ありのままの自分」を認めてもらえた場所なんだと。大好きな風の子。たくさんのありがとうを伝えたいです。
【2010年度卒園児の毋】
国立富士見台団地幼児教室・風の子50周年おめでとうございます。
我が家が幼児教室にお世話になったのは2年間でしたが、振り返ってみると幼児教室での思い出は、まさに「風の子」のうたの通りです。園舎を出れば外の世界すべてが幼児教室のフィールド。そんな中で過ごす毎日の一瞬一瞬に、色々な風が吹いていたことと思います。
「風の子」のうたとの出会いは、上の子が「どんぐり」から入った入園・進級式の時です。後でビデオを観てみると、上の子は初めて聴くうたなのに口パクで上手に歌っていました。「どんぐり」からの入園でみんなに馴染めるか心配でしたが、毎日、楽しい楽しいと幼児教室に通うようになり、数か月後には下の子も途中から「たんぽぽ」に入れてもらいました。妻も幼児教室が大好きで、毎朝、親子3人で出かけると、そのまま幼児教室で夕方まで過ごし3人一緒に帰ってくるといった具合で、幼児教室中心の生活でした。私も、様々な行事を通じてお父さん方とも仲良しになり、「オヤジの会」なる飲み会を設定し、みんなで午前様なんてことも・・・。父親にとってもこんなに楽しい幼稚園ってないですよね。
幼児教室の特徴でもある少人数。それが故に、みんなで精一杯に考えて、みんなで精一杯に楽しむ。子どもたちや先生方にお父さんお母さん方が加わった幼児教室に流れる「あったかいかぜ」、そんな雰囲気が大好きで、我が家は、まさに家族みんなが「風の子」でした。
※どんぐり組・・・年中組、たんぽぽ組・・・年少組
【2007年度卒園児の父】