2017年9月23日

勉強会

「伴走ロープについて語ろう!」

今回の写真は伴走ロープ特集ですよー!


勉強会の議事メモと写真アップしました。

議事メモサマリ、写真、議事メモ本文(超長文)の順に掲載しています。

今回の勉強会概要

第1部:様々な伴走ロープの体験

・新方式ロープに加え、普段バンバンメンバが使っているロープ、IPC提案中のロープを順番に使ってみて実走。

・臨海公園のいつものコースではなく、八の字のショートコースを設定(約1㎞)し、1週ごとに違う伴走ロープを体験。


第2部:勉強会

発言内容の主観的スーパーサマリ

(詳細は最後の議事メモを通読ください。)


① 様々な種類のロープについて

・普段は自分のロープしか使っていないが、いろんな種類のロープを使ってみて、非常に興味深く、勉強になった。

・中でも、ペンタ君のロープが多くのメンバに高評。

・硬めの縄で作成されており、ロープの動きが相手に伝わるのが良い、とのこと。


② 新方式ロープについて

・現在のロープ方式は「ガイドが競技者(視覚障害者)を引っ張っている」という指摘を受け、IPC(国際パラリンピック委員会)で伴走ロープの規程変更が議論されている。

・新方式伴走ロープとは、B,G互いに二の腕にロープを結び、互いの腕の振りの抵抗を極力少なくする方式で、韓国で多く使われているが、これについての主なコメントは下記のとおり。

・新方式だとロープの張りを感じることができず、走っていて不安と発言。

・まっすぐ走れず蛇行しがちになる。

・どちらかが転ぶと巻き添えを食う(与える)ことになり、危険なのでは。

・自由度が高い分、声がけの重要性が増す。特にカーブ等では、的確な声がけが必要。

・両手を自由にして走れる(歩く)のは魅力的。(いつもは白杖やロープ等、何かしら片手に持っているため解放感がある。)

・マラニックや市中では使いにくそうだが、トラック等、決まったコースを走るのであれば有効かもしれない。


ということで、新方式は自由度が非常に高い反面、快適に走る(歩く)まで使いこなすには、少し練習が必要という印象でした。

以下、当日の写真です。

勉強会の説明をするリンリン

IPCの解説をするラッキーさん

IPCのロープを解説中のリンリン

新方式にトライ テディー、ヒロリン、 リンリン

各々、伴走ロープを試着しています。しん、ペンタ君、わいちゃん

最初に全員で八の字ショートコースの試走です。

新方式?ではありません。

腕に注目! 新方式で激走中のミソヤンとチョーさん

ちょっとオシャレな伴走ロープ

カラフルで太めの伴走ロープ

これは随分短いロープですね。

3組3様のロープで走っています。 テディー、ヒロリン、アーム、よたろう、じゅうさん、ヤンヤン

ロープ? たすき? せせらぎとたかとも

新方式ロープで快走中のたいちょうとピート

さあ、勉強会前の腹ごしらえ

いつもの東屋から100mほど離れたベンチでランチです。

さあ、勉強会が始まりました。

今回は全員が発言していますが、HPでは雰囲気を伝えるだけですので、全員は掲載していませんのでご容赦ください。

勉強会の進め方について説明するリンリン

みなさん、珍妙に説明を聞いています。

つるかめさん グループワーク(4人組)の結果を発表中

高速ランナーミソヤン発言中 隣で二号さんがにこやかにうなずいています。


ひとじい コメント中 なんか、真剣な表情です。

ユッキーコメントしてます。

ぼっちゃん 発言中 同時に議事メモの入力!

わいちゃん、熱弁奮ってます。

以下、議事メモ ぼっちゃんからのメール(9月25日のML)をそのまま転記

まず今回のテーマが「伴走ロープについて語ろう!」となった理由は、

・「新方式」もしくは「韓国式」と呼ばれる伴走ロープ(※)を使っている人が最近出てきている

・IPC(国際パラリンピック委員会)での伴走ロープのレギュレーションが変更になる。

という伴走ロープについての話題が丁度同じ時期にあったためです。

またたまさんがMLで紹介してくださった伊藤先生とのセミナーで

「伴走ロープについてのトレンド、流行りはあるものの、

根本的には昔からあまり変化していないようにみえる。」

という先生の発言にはっとさせられて 改めて考えてみようと思ったためです。


※新方式伴走ロープとは、B,G互いに二の腕にロープを結び、互いの腕の振りの抵抗を極力少なくするロープのこと。


今回勉強会での目標としては

・B組は自分に合った伴走ロープをみつける

・G組はB組がどんなロープを持ってきても驚かない

としました。


なお念のためお伝えしますが、

今後伴走ロープがみな新方式になるということはなく、

今みなさんが使われている従来のロープで問題なくレースも含め走れます。


以下当日の議事メモです。

○1部「体験会」

伴走ロープシャッフル(※)を行いました。

走るコースを普段より短めに設定し、みないろいろなロープを試しました。


※伴走ロープシャッフルとは、それぞれがみな自分のロープを持ち寄り、その中から自分のもの以外のロープを選んで走ってみるという企画です。

今回はその中に新方式のロープも入れてあり、みながそれぞれのロープを体験してあーだこーだ盛り上がりました。


○2部「ディスカッション」

はじめに司会のリンリンさんより

「今回のテーマでは結論を出さないのでみなそれぞれ感じたことを話してほしい」

ということが伝えられました。

そして1部で体験したことや、普段考えていることを

参加者でみっちり議論しました。

熱弁あり、笑いありのあっという間の2時間でした。


以下はその議事メモです。


・新方式のロープについて

今回のメインテーマである新方式のロープについての議論が一番盛り上がりました。

その中でB組に対し「

今後新方式のロープを使いたいと思うか?」 という質問をしたところ、

1割の人が使いたい

4割の人が使いたくない

残りの人は意見保留 という結果でした。

以下は個別の意見です。


(B組男)

腕ふりが自由になってよい感じだった。

これなら伴走者と腕ふりを合わせることを気にせず走れる。

ただ自由な分不安感はある。

(G組男)

ロープのストレスがあまりにないので伴走していて不安になる。

(G組女)

ウォークの人におすすめ。

ウォークは腕や足を合わせるのがランよりも困難なため。

(G組男)

自分は競歩の伴走をしているので、そこで使ってみたい。

(B組男)

身長やストライドが合わなくても走れる。

二の腕以外にも手首にはめてもよい。

また一方が二の腕、もう一方が手首ということもできる。

(G組男)

G組が二の腕でB組が手に持って走っているペアが今日いた。

(B組男)

二の腕で結ぶのがよいならさらにその上の肩などで結ぶとよりよいのではないか?

(B組男)

腕ふりは楽になるが、ロープからくる衝撃を体の芯で受けないといけない。

例えばカーブなどで互いの立ち位置などが崩れロープが張った状態になった場合、その衝撃がもろに体にくるのでつらいと思う。

腕で持つロープならばそれを受け流すことはある程度は可能。

(B組男)

新方式のロープでは向き、方向が分からず走りにくい。

手で持つロープならば無意識にそれらが伝わってくる。

(B組女)

片方がつまずいた場合、一緒になって転んでしまいそうで怖い。

(B組男)

片方が転倒した場合や、子どもの飛び出しなど危険な場合の対応に慣れておくのが必要。

(B組女)

新方式ではふらふらとまっすぐ走れず無駄な動きが増えた。

声掛けの量を増やせば使えるとは思う。

ただロードでは厳しい。

(G組男)

B組の体がぶれると、こちら(G組)も伴走しづらい。

(B組女)

両手に何も持たず走る体験をはじめてした。

ランニングフォームの改善にはよいと思う。

でも大会での使用は怖い。

(G組女)

B組は歩くときでも白杖やハーネスを手に持っている。

両手を空けて歩く(走る)という体験ができる点でよいと思う。

(B組男)

ひっぱられる感じがする

人がいないところならば走れるが、人や犬などをよけて走るのは難しい。

(B組女)

新方式も長いロープは体がぶれた。

、短いものはガイドがよく伝わった。

腕をとおす穴が広く合わなかった。

(B組女)

自分も穴が広かったので、安全ピンで調整して使った。

(B組男)

自分も普段は手で持つロープからの感覚で方向をみているので、新方式では蛇行してしまった。

もっと固い材質ならばそのあたりは解決するかもしれない。

(B組男)

本当かどうかわからないが、新方式ロープ発祥の韓国でも全盲者は新方式ではなく、日本と同じ手で持つロープを使っているという話を聞いたことがある。

(B組男)

新方式のゴムの部分をもっと伸びるようにすればより快適に走れるのではないかと思う。

(G組女)

自分はゴムの新方式のロープを試したが

急な動きに対応できないので怖いと感じた。

(B組男)

声によるガイド(指示)ではB組は即座に対応はできない。

(G組男)

新方式では細かい走路の微調整ができない

また新方式ではB組との間合いがとれず苦労した。

G組もロープから情報をもらっていることに気づいた。

(G組男)

ロープから相手の情報が伝わらず一緒に走ってもつまらない。

自分は相手と同期(シンクロ)したいので。

(B組男)

新方式のロープでも腕をくっつけて走れば快適に走れると思う。

その場合の一体感は手で持つロープと同じだと思う。

(G組男)

足が合わない相手との伴走に使えないかと期待したが、難しいように感じた。

自分が試したものでは腕を合わせないとうまく走れず、結果足も合わないとうまく走れないため。

(G組女)

腕振りの手 の高さが違う相手とは手で持つロープより快適に走れると思う。

(G組男)

マラニックでは使えないがトラックではよいのではないか。

またお互いコースが分かっているところでも使えるかもしれない。

環境を変えれば活かせる場はあるかもしれない。

(B組男)

トラックでも 混み合った織田 フィールドのようにコースが決まっていないところでは使えないと思う

葛西のような広い公園でのんびり走る分には自由でよいかもしれない。

(B組男)

新方式はより声でのガイドが必要になるため、G組には負担だと思う。

(G組女)

自分は情報を言葉で伝えるのが苦手。。

(B組男)

両方同時に使ってみたらどうか?混んでいるところでは手で持つロープで、それ以外は新方式という感じで。

(B組男)

新方式のロープに合った走り方、伴走があるのだと思う。

つまり手で持つロープと同じように走ろうとするからうまく走れないのではないか?


・声掛けについて

新方式のロープの話から自然と伴走中の声掛けの話に移りました。

G組は慣れてくると意外と声掛けをしていない人が多いことに驚きました。

不要な声掛けは一切いらないというB組がいた一方

G組の練習のために普段から声掛けはすべきという逆の意見がありました。

以下は個別の意見です。


(G組女)

男性のG組は一般的に声でのガイドをあまり行わないと聞いている。

なので男性のG組には新方式で声でのガイドが増えると大変では?

(B組男)

B組はコースなどの情報を

①手(ロープの動き) ②耳(声によるガイド) ③目(弱視の場合)

のうちどこから主に得ているのかということだと思う。

普段手からの情報に慣れている人は、耳からの情報を受け取っても処理しきれないと思う。

(B組男)

声よりも手から伝わる情報のほうが正確。

G組の「あと何メートル」といのはたいていあてにならない(笑)。

(G組男)

確かに実際よりも短めに言っている人がいるように思う。

(B組男)

「右に曲がります」と言いながら逆に曲がるG組は意外と多い(笑)。

そういうときは体(手)からの情報を信じる。たいていそちらが正解なので。

(G組男)

新方式のロープで長いカーブを伴走したときに

カーブの入りと出の声によるガイドに加え

まだカーブの途中だということを声で伝えたところうまく走れた。

手で持つロープでは途中の声掛けは不要だった。

(B組男)

あるG組はカーブの途中

「右 右 右」というようにずっと連呼してくれていた。

それはそれで走りやすかった。

(B組男)

自分は長いカーブの場合、途中のガイドはいらないので、カーブが終わったタイミングで教えてほしい。

またカーブに限らず、障害物などがある場合も、クリアになったら教えてほしい。そうでないとこちらはいつ緊張を解けばよいのかわからない。

(G組男)

クロスカントリー スキー での伴走の場合、声だけで誘導をする。

具体的に言うと前で滑っているガイドが後ろからくるB組にスピーカーで曲がるタイミングなどを伝えている。

レベルの高い声かけができればロープなしでも走れるかもしれない。

(G組男)

トレイルランの伴走も声によるガイドが重要。

2人のG組がB組の前後につき、

前のガイドが指示をだし、後ろのガイドがその結果を声で伝えている。

(G組男)

自分はロープだけでガイドをしあまり声によるガイドはしない。

(G組女)

BD組の伴走は必然的にそうなる。

(G組男)

普段から声によるガイドをしていないと、いざというときにできなくなると聞いた。

そのため自分は普段から積極的に声によるガイドをしている。

(B組男)

声のガイドはあてにならないから、

ロープと両方できるようになってほしい。


・その他

1部のロープシャッフルでは、ペンタくんのロープが一番人気でした。

軽く、やわらかな素材を使ったロープが多い中、

ペンタくんのは固い縄でつくられており、ロープの少しの動きが相手に伝わり、それがよいという評価でした。


議事メモは以上です。

当日の参加者一覧

・B組

アーム、アミー、重田2号じゅうさん

シン、しんこ、せせらぎ、たいちょう

ツルカメ、テディ、、ひとじい、ミソヤン

ゆっきー、ラッキー、ぼっちゃん


・G組

よたろう、はらっち、カラユデ、ヤンヤン

ペンタくん、板チョコ、たかとも、ピート、ろくなな

ひろりん、マダム、やすみん(体験)、チョーさん(1部のみ)

わいちゃん、たま、デーブ(2部のみ)

みわ、しんじ、リンリン

実施要項

勉強会のテーマは「伴走ロープについて語ろう!」というもので、主に新方式と呼ばれる腕で結ぶロープについての体験会と意見交換会を行う予定です。

その他にも、従来の手で持つ伴走ロープについてや、声掛けのことなどもみんなで話せたらと思っています。

久しぶりのメンバーや新人さんも気楽にいらしてください6

以下開催要領です。

日程:9月23日(土・秋分の日)

場所:葛西臨海公園 雨天の場合はしんじのマンションの集会室に移動して実施します。


テーマ:「伴走ロープについて語ろう!」

○プログラム

8:30 葛西臨海公園駅改札集合

9:00 第1部 新方式伴走ロープの体験会(いろいろなロープを試しながら、コースを走ります)

11:15 昼食

12:00 第2部 ディスカッション

14:00 終了予定


参加希望の方は

①第1部、第2部それぞれの出欠 ②お昼のお弁当の要否を

リンリン

rinstella@yahoo.co.jp

ぼっちゃん

hghm0806@gmail.com

まで連絡してください。


※第1部(午前)に参加の方はエイド代200円をお願いします。

※お弁当は600円の予定です。

※B組、G組とも単独で参加申し込み可能です。

※雨天決行です。


以上です。

みなさんのご参加お待ちしています。