金岡 雅浩/KANAOKA, Masahiro
京都府京都市出身。生物多様性や生態学に興味があり、京都大学理学部に進学。学部1〜2年生の頃はフィールドワーク(屋久島でのヤクシマザル調査、冠島でのオオミズナギドリ調査、ボルネオ島での熱帯雨林と鳥の調査など)を頻繁にしていたが、興味が生物多様性そのものよりも多様性を生み出す分子メカニズムに移っていき、卒業研究では植物分子遺伝学研究室を選んだ。大学院博士後期課程在学中にUniversity of Idahoに留学。学位取得後、University of Washington(シアトル)での博士研究員、名古屋大学大学院理学研究科での助教・講師を経て2022年10月より現職。趣味は写真撮影(風景、生き物、スポーツ)、バードウォッチング、音楽(ピアノ、クラシックギター)。
生物の発生、個体間・細胞間コミュニケーションに興味があります。植物の有性生殖では、配偶体の発生、同種や異種の個体間での相互作用、花粉管と雌しべ組織との相互作用といった現象がみられるので、まさに私の興味にぴったりの研究テーマだと思っています。
教育においては、単に知識の羅列にならないように、現象の背景まで解説しながら説明することを心がけています。生物学はともすると暗記教科と思われがちです。確かに、生物学ではオムニバス的に様々な次元の現象を扱いますが、例えばどの生物もDNAを構成する塩基は共通であるように、普遍的な現象もたくさんあります。そのようなつながりを意識しながら講義をしています。また、学生が主体的に取り組めるような工夫もしています。
研究室では、個々人の興味に沿った研究テーマの設定を心がけています。研究室の誰もが、自分の取り組んでいるテーマについては世界で一番詳しい人になるんだ、という意気込みをもってもらいたいと思っています。よく観察し、疑問をもち、仮説を立て、実験して検証する。このサイクルを一人でできるようになることが卒業研究の目標の1つです。卒研生には、研究活動を通じて、研究成果をまとめて発表すること、科学的素養と思考力・実行力を身につけて社会へと羽ばたくことを期待しており、必要な指導に全力で取り組んでいます。
さらに深く研究したい人には大学院への進学を勧めています。奨学金などの申請書の執筆指導や、場合によっては学生の興味により適合した、学外の研究室の紹介もする予定です。
学歴
1996年4月〜2000年3月 京都大学理学部
2000年4月〜2002年3月 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻 修士課程
2002年4月〜2006年3月 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻 博士後期課程 博士(理学) 指導教員:岡田清孝教授
職歴
2002年4月〜2005年3月 日本学術振興会特別研究員(DC1)
2005年4月〜2005年10月 客員研究員、University of Idaho (Prof. Zonglie Hong Lab)
2006年4月〜2007年9月 博士研究員、University of Washington(Prof. Keiko U. Torii Lab)
2007年10月〜2015年9月 名古屋大学大学院理学研究科生命科学専攻 助教(東山哲也教授)
2015年10月〜2022年9月 同 講師
2022年10月〜現在に至る 県立広島大学生物資源科学部生命科学コース 教授
博士後期課程指導資格取得済
2025年4月〜現在に至る 県立広島大学大学院総合学術研究科生命システム科学専攻 専攻長
担当講義
2025年度:
生物学1、生物入門演習、アカデミックライティング、遺伝学、環境応用生物学、生物化学、生命科学セミナー、生命環境科学基礎セミナー、生物学実験、基礎生命科学実験、応用生命科学実験、植物分子遺伝学、植物分子遺伝学特論、Plant Molecular Genetics
2024年度:
生物学1、生物入門演習、アカデミックライティング、遺伝学、環境応用生物学、生物化学、生命科学セミナー、生命環境科学基礎セミナー、生物学実験、基礎生命科学実験、応用生命科学実験、植物分子遺伝学、植物分子遺伝学特論、Plant Molecular Genetics
2023年度:
生物学1、生物入門演習、アカデミックライティング、遺伝学、環境応用生物学、細胞生物学、生命科学セミナー、生命環境科学基礎セミナー、生物学実験、基礎生命科学実験、応用生命科学実験、植物分子遺伝学、植物分子遺伝学特論、Plant Molecular Genetics
2022年度:
遺伝学、環境応用生物学、生命科学セミナー、生命環境科学基礎セミナー、基礎生命科学実験
2021年度以前(名古屋大学理学部):
基礎発生学、現生の生命科学、基礎セミナー、生命科学実験(理学部1年〜3年)、卒業研究・大学院修士課程指導など
校務
2024年度:
教務委員、共通機器管理委員(委員長)、研究倫理委員、キャンパス連携運営委員、学生支援担当、研究データ利活用WG
2023年度:
教務委員、共通機器管理委員(委員長)、研究倫理委員、キャンパス連携運営委員、学生支援担当
所属学会
日本植物生理学会、日本植物学会