11歳のお子さまの元服のお祝いをお手伝いさせていただきます。
数え歳12~16歳(現在の11~15歳)に、氏神の社前で大人の服に改め、髪型も大人の髪を結い、武家は烏帽子親が烏帽子をつける加冠儀式。
現在は18歳を成人としていますが、かつては11歳になると大人の仲間入り 男子だけではなく、女子にも「裳着」という成人の儀式がありました。
儀式には「烏帽子親(加冠)」「理髪」「打乱」「泔坏」など周りで補助する大人がつきます。
かつては幼名を廃して元服名(諱)を新たにつけました 烏帽子親の偏諱を受けることもありました 例えばそれまでは太郎(一男)、次郎(二男)、三郎(三男)という何人目の子という幼名で呼ばれていますが、大人の仲間入りを果たすと正式な名前を与えられます。
1月15日の小正月に元服の儀を行うことが多く、現在の1月第2月曜日に成人の日を行う風習として残っています。
「元服の儀」と「鎧着初」は時期が重なることが多いですが、全く別の儀式です。
「鎧着初」は武士身分を継ぐことを周囲に示す役割であり、数え歳13歳(現在の12歳)ころに行われました 武田晴信は、12歳(11歳)で元服し、14歳(13歳)で鎧着初を行っています 源義家は元服前の3歳で鎧着初を行っています。
3歳・5歳・7歳にお祝いを行うことがあります かつては7歳までは神の子といわれており、7歳まで生き残る子どもは決して多くはなかったといわれています 幼い子どもが夭折することを神が連れて帰ってしまったと考えていたのです 平均寿命が短かった理由は子どもが育たなかったからになります 3歳まで、5歳まで、7歳までよく生きのびた、そんなお祝いを縁起がよい奇数年(中国の風習)にするのが七五三の発祥となります。
11~15歳ころには元服して大人の仲間入りを果たしますが、その前後に武士としての成長の証として行うのが鎧着初めになります。