私は日常的に生成AIを使っておりますが(2025年9月時点で3,000時間以上使用)、最新の生成AIでも誤訳、訳抜け、直訳、不自然な言い回し、ハルシネーションなど、少なからず問題があります(これは前回の『第7話:生成AIによる翻訳のメリット・デメリット』で取り上げた通りです)。また質問に対する答えも非常にピンポイント的なので、『プロンプトの出し方(何を、どのように質問するか)』次第で、返ってくる答えが全く違うことがよくあります(自己否定すらしてしまうこともあります)。生成AIは、与えられた情報だけに対して答えを出しているので、ある意味では正確なのですが、逆に言うと、ユーザーの知識不足などにより、与える背景的情報が少しでも足りなかったり、違ったりすると、生成AIは間違った答えを出してくることがあります。要するに、人間の相談相手とは異なり、対話の流れから行間を読んだり、様々な可能性を勝手に想定した上で、アドバイスや提案を出してくることがありません。あくまでも、与えられた情報に対してピンポイント的に答えを出すだけなので、答えが非常に限定的になりがちです。それが原因でか、日英翻訳においては、原文に忠実すぎる、直訳的な訳文を出してくることがたまに(しばしば?)あります。
また、最新の生成AIの『知識レベルは博士号レベルに匹敵する』としておりますが、これは知識を得るために、ネットを検索する機能が添えられているからであり、あくまでも『知識レベル』に限定される話です。依然と誤訳、訳抜け、直訳、不自然な言い回し、ハルシネーションなどの問題は、少なからず残したままなのが現状です。
なお、スピードで言うと生成AIは人間よりも圧倒的に速いので、アシスタントとしては重宝します。しかし、『スピード』と『知識レベル』以外では質問・依頼・校正をする人間の方が上であることが大前提となり、生成AIの答えを鵜呑みにすることは出来ません。英語・日英翻訳で言うと、生成AIはプロのネイティブだからこそ問題を見抜き、使いこなせるのが現状となり、翻訳を専業とするネイティブにとっては、あくまでもアシスタントであることをご理解いただく必要があります。
生成AIを使い、長時間かけて、校正・修正・チェック・質問の繰り返しを徹底的に行えば、英語を母国語としない方でも、そこそこ完成度の高い訳文を得ることは可能かもしれません。しかし、それでも不自然さを100%無くすことは不可能です。また、翻訳のプロでもない、英語を母国語とさえしない方が、手探りで、不慣れな作業に膨大な時間と労力をかけても、比較的完成度の低い英訳しか得られないことを考えると、それは時間と労力に見合った成果とは言い難いのではないでしょうか。
ご存知の通り、会社が社員の為に負担するコストは給料だけではなく、様々な経費がかかります(社会保険料、交通費、光熱費、通信費用など)。つまりトータルで考えた時に、社内で対応してしまうのが、本当に『コスト削減』『仕事の効率化』『仕事の質向上』などに繋がるのかは、かなり疑問に思うところなのではないでしょうか。
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