第7回 ひたすら勉強してひたすら遊ぶ!

今回は海外班メンバーNさんにインタビューしました!

Nさんも前回のSさんと同じくカナダ・バンクーバーにて留学を経験しました。実はNさんのステイ先である寮はSさんの家からワンブロック先の、わずか2分で着ける場所にあったそう。(笑) バンクーバーでもご近所さんだったようですが、Nさんの留学はSさんとはまた異なった留学タイプですので、是非ご覧ください!

【概要】

Nさんは語学学校(3か月半)とカレッジにてCo-op留学(6か月間・座学のみ)を経験。2022年3月にカナダ・バンクーバーに渡航し、約10か月間滞在しました。私費留学として渡航したため、大学4年生の4月から1年間休学しました。


留学を決意したのはいつ頃?

幼いころから英会話教室に通っていて、英語は身近にありました。小学生の時にThe Young Americansというワークショップに参加し、外国人と交流する楽しさも知りました。以来、「英語」を使ってもっと多くの人と関わりたいと思うようになりました。中学・高校で短期の語学研修や市の国際交流派遣などの機会を逃し、大学に入学後、「留学をしたい」という思いが強くなりました。1年生の春(2020年3月)に協定校のビクトリア大学にて短期研修を経験しましたが、新型コロナウイルスの影響で予定より早くの帰国を迫られ、思っていた短期留学生活を送ることはできませんでした。帰国後、オンライン留学も経験しましたが、やはり現地で生活をしながら、新しい経験をしたり、友人を作ったりしたいと考えるようになりました。そして、2022年春にカナダのバンクーバーにて10か月間の留学生活をスタートさせることになりました。


留学中は何をしていたの?

語学学校→私立カレッジにてひたすら勉強&ひたすら遊ぶ!

最初の3か月間は語学学校に、その後半年間は私立カレッジにて国際貿易を専攻しました。

語学学校では英語力の向上に努めました。語学学校で過ごした時間の中には、正直楽しかった記憶しかありません。) 平日朝8時半~13時50分まで授業があり、Listening, Reading, Writing, Speakingの4技能全てを学び、自分の知らない単語を新たに学んだり、教科書では出てこなかったナチュラルな表現を学んだりしました。毎月テストもあり、テストの結果によって上級クラスに昇格できるので、英語に対するモチベーションを高く保ちながら授業を受けたり、復習したりしていました。

放課後は、ほとんど毎日クラスメイトとカフェに行ったり、遊びに行ったりしていました。自分の英語力を実践する場として、その日に習った表現をクラスメイトと一緒に使ってみたり、彼らが使っていたカッコいい表現を学んだりしていました。正直、自分の英語力が伸びたと実感するのはこの語学学校期間だったと思いますね~。また、様々な国から留学している友人と過ご、色んな話をすることで、今まで自分が正解だと思っていた考え方や、当たり前だと思っていた考え方がそうではないことを学びました。自分自身の主観的な考えを客観視する機会がたくさんあり、自分自身についても改めて見つめなおす時間になりました。

語学学校を卒業した後は半年間Canadian Collegeという私立カレッジで国際貿易を専攻しました。国際貿易に関連して、半年間で合計10教科を受講しました。ビジネスシーンに関するコミュニケーションクラスやマーケティング、ビジネス数学から国際貿易に関する国際貿易金融や、グローバル市場向けの商品とサービスなどについて学びました。各セメスター後は最終評価としてプレゼンテーションや面接、筆記試験、レポートなどがあり、カレッジとカナダの国際貿易団体認定のディプロマ を取得ました。

このカレッジ期間は自分についてよく考える時間だったと思います。専攻が国際貿易だったため、授業では様々な職種について学ぶことができました。漠然と、「この仕事カッコいい!」と思ったり、「この仕事に興味があるかも!」と考えるようになりました。また、カレッジ期間の終盤になると、友人との会話は帰国後の進路についての話題が中心になっていきました。私の周りはこれから就職活動や転職活動を本格的に始める人が多く、カレッジ卒業後や帰国後の進路について考える人が多くいました。私自身、留学中はESを書き始めたり、インターンに参加したりすることはなく、最初は「正直、なんとかなるだろう」作戦でした。しかし、周りとの会話の話題が就活関連になると、次第に頭の中で「どんな社会人になりたいのか?」「帰国後に就職したい業界・職種は何だろう」「そもそもどこで就職したいのか」などと考え、クラスメイトともよく話しました。電話で3時間ほどお互いの進路について話すことも。


留学中の勉強以外での印象的だったエピソードは?

私はCo-op留学生と異なり、就労経験がないので、留学中はひたすら勉強 & ひたすら遊ぶでした。県大から同じくバンクーバーにて留学をしていた友人たちからは、「働け!今からでも就労ビザを取れ!」と言われていました。(笑) そんな私ですが、印象的なエピソードはたくさんあるので、そのなかでも自分の危機だと感じたエピソードについて紹介しますね。 

友人とバスでアメリカ・シアトルへ訪れたときに、帰りのバスが時間通りに来なくて危うくホームレスになるところだったことがあります。予約していたバスは6時過ぎだったのにも関わらず、結局バスが来たのは9時半過ぎでした。以前にシアトルを訪れたことのある友人から「SIMカードやWi-Fiルーターを持っていかなくても大丈夫だったよ」というアドバイスを聞き、何も準備せずに公共のWi-Fiスポットだけでバス会社からの連絡を待っていました。さらに携帯の充電もほとんどなく、一緒にバスを待っていた人たちを頼りに、話したりカードゲームをしながらバスを待っていました。6月だったので、これが真冬でなくてよかったと思いました。(笑)結局、カナダ国境での入国審査は夜中の12時を越えており、バンクーバーの寮に着いたのは朝方3時でした。一人で夜道を歩いたのは初めてだったので、とても怖かったことを今でも覚えています。その後、朝7時に起床し、眠気と闘いながら8時半からの学校にもなんとか出席しました。その日の放課後は、クラスメイトとカヌーのアクティビティに参加する約束をしていたので、眠い目をこすり、自分は何をしているのだろうと思いながらカヌー体験をしました。今となってはいい思い出ですね。(笑)

カナダから帰ってきた今、なにしてる?

2023年1月に帰国し、頭の中は「就職活動」でいっぱいでした。留学前はざっくりと英語を使った仕事に就きたいとだけ考えていました。帰国後も大方の軸は変わらず、「留学中に専攻していた国際貿易を活かせること英語を使うこと海外で働く機会が多くあること」を軸として就職活動を始めました。就職活動が終わった現在はK-commu海外班で留学経験をシェアする投稿を作成したり、英会話イベントを企画・運営したりしています。3月にちゃんと卒業できるように、卒論のためのドキュメント作成などもしています。


おすすめの英語勉強法を教えて!

私もまだまだ英語勉強中ではありますが、少しでも参考になれば嬉しいです。逆にこれオススメ!というものがあれば是非教えてください!( K-commu海外班DMまで(笑))

~留学前~

私は机に向かって長時間勉強するのが苦手なので、英語を「勉強する」というマインドではなく、「英語に触れる時間を多くする」ということを意識していました。

①Netflixで洋画や英語のドラマを鑑賞

よく耳にする方法ですよね。ネイティブスピーカーの英語を話す速さに慣れることを目的に、英語字幕で鑑賞していました。私は「SUITS」「Full House」「Friends」「Emily in Paris」をよく見ていました。

②独り言を英語に

これも良く聞きますよね。日本語ではなく、英語で考える習慣をつけることで、自分の言いたいことをすぐに表現できるようにしていました。でも、たまに「英語でこれをなんていうんだっけ?」と思うこともありますよね?そういうときはコツコツ調べて、次から言えるようにしていました。

③意外と言えない⁉あれこれを調べてみる

「現地でこの単語を知らないと意外と困りそう!」という単語を思い浮かべて、調べるクセをつけていました。例えば、「化粧品」という単語は知っておいた方が現地で買い足すときに、知っておくと便利です。また、もし自分の体調が悪くなって病院で診察してもらう必要があるときに、自分の症状を言えるようにしておくことも重要です。頭痛や腹痛だけでなく、けがをした時の体の部位アレルギー等の自分の体質を説明できるといいですね~

④【有料】オンライン英会話

大学の授業だけではやはり、十分に英会話を練習する時間は取れないですよね。これは有料なので、絶対にしたほうがいい!というものではないですが、オンライン英会話をやっておくと自分の現時点でのSpeakingの実力が分かったり、発音を矯正してもらえるという点で良いと思います。私は出国前の2か月間だけオンライン英会話を毎日受講して、英語で話すことに自分を慣らしていました。入国の審査の際には緊張することなく、審査官の英語を聞き取って、受け答えすることができたので良かったです。

~帰国後~

帰国後も英語力を落としたくないので、現在でもオンライン英会話以外の勉強法は継続しています。帰国後に新たに始めた勉強法もシェアしますね。

①TOEICの試験勉強

あくまで個人の意見ですが、TOEIC試験の勉強はかなり重要だと思います。私は帰国後に就職活動を始めたのですが、その時にTOEIC試験の結果を聞かれることが多かったので、ある程度の点数を取得しておくことは、就活においても自身のスキルをアピールする大きな指標になると思います。私は帰国後2週間後にTOEIC試験を受験する予約していたので、帰国1か月前から地道にTOEICの勉強は続けていました。TOEICではビジネス用語が多く、普段の日常生活では耳にしない単語が多いので、TOEIC勉強をしていて新しく学ぶ単語が多かったです。

②英語のPodcastを聞く

自分のListening力を落とさないために、英語のPodcastを聞くようにしています。やる気があるときは挑戦して再生スピードを1.25倍速にして聞いています。私のお勧めは"Anything goes with Emma Chamberlain"です。LAのYoutuberであるEmmaが彼女の考えや経験をシェアしたり、有名人とコラボ対談をしたりしています。

③英会話の時間を少しでも増やす

海外班で現在、"Renaissance Life"という英会話イベントを開催しています。私は基本MCをしているのですが、色んなテーマやトピックで英語で話せるようにすることを意識して、英会話をする時間を増やしています。たまに私もMCしながらワークショップに参加するので、楽しみながら英会話することができます!宣伝のようにも聞こえちゃうかもしれませんが、英会話の練習をしたい方や英語スキルを向上させたい方、是非一緒に話しましょ~!(笑)


留学を検討している方、県大生に向けて一言お願いします!

留学はプラスにもマイナスにも初めての経験が多く、毎日が学びでした。すべてを一人で決断し、自己責任で行動するということの挑戦と期待、恐怖の葛藤と共に経験を積み重ねることで自分を成長させてくれました。この経験はこれからの自分の糧になると思います。

K-commu海外班のメンバーは全員留学を経験しています。3月に県大を卒業するメンバーがほとんどですので、留学について気になることや聞いてみたいことがある方は、卒業前までにいつでもK-commu海外班InstagramアカウントにDMしてくださいね。



Nさん(国際関係学部)2019年入学

半年間お世話になった寮

夜ごはんのあとはルームメイトと散歩!

大谷選手を観にシアトルへ!

隣のクラスがパーティーをしていたので、

サモサをもらいました!

期末テストに向けて図書館でテスト勉強!

期末プレゼンに向けてクラスメイトと一緒に準備

Thanksgiving day にはハウスメイトと友人と共にパーティー!




留学での経験がご自身を成長させる糧になったのですね。
今回のインタビューでは進路に関するお話が出てきましたが、

Nさんを含め、留学を経験した県大生の進路状況は右の投稿画像からご覧になれます。

(右写真をクリックするとページに飛べます)
インタビューありがとうございました!