第5回 オーストラリア(ブリスベン&キャンベラ)に留学!(語学留学&インターン)Nさん

第5回はオーストラリアのブリスベン(語学留学)とキャンベラ(インターン)に行かれた先輩Nさんのお話です!


概要

● はじめに留学の概要(国・滞在期間・出発時期・滞在方法)を教えてください。

 オーストラリアにのブリスベンに語学留学、キャンベラにインターンを目的として留学をしていました。

 現地には1年間ほど滞在していました。

 渡航して最初の2か月はホームステイ、そのあとはシェアハウスをしていました。

 インターンでは、語学学校で6か月語学を勉強した後、ホテルで働く予定でした。ホテルでは接客をしたかったんですが、残念ながら接客のお仕事に分担されなかったため、一か月くらい働いた後でホテルのお仕事をやめ、残りは地方のカフェの店員として働いていました。


準備について

●  留学を考え始めた時期はいつ頃ですか?

 留学は、高校の頃から「留学したい」と漠然に思っていました。

 具体的に考え始めたのは、出発の一年前の夏くらいからだと思います。


● 休学することにためらいはありませんでしたか?

 少しありました。休学をすることは友達と同じ時期に卒業できないため、少し寂しい気持ちもありました。

また、留学をする前に私はダンスサークルに入っていたのですが、留学をするタイミングで仲間に迷惑をかけないか、少し心配になりました。


● 留学エージェントは使いましたか??

 使いました。オーストラリアに行く前に短期留学でカナダに行っていたことがあり、その時に一度お世話になった「Wish」というエージェントにお願いしました。具体的には、静岡大学に設置されているトラベルセンターという留学支援センターから繋いでもらいました。


実際の留学のあれこれ

● 全体の費用としてどのくらいかかりましたか?  

 プログラムにかかった初期費用は150万円くらいだったと思います。

 現地に行ってから、語学学校にいる間の生活費として40万円(5か月ほど)かかりました。語学学校が終わったあとの生活では家賃と食費などを含め、105万くらいでしょうか。

 手持ちは50万円ほど持っていったのですが、インターンで手持ちの費用くらいを稼ぐことができました。


● 日本からパソコンや携帯を持っていきましたか?

 パソコンは持っていきませんでした。私は勉強というよりは働くことがメインだったので、行く目的によって何を持っていくかは変わると思います。

 しかしながら、働くにあたって、自分の履歴書(レジュメ)を持って雇い先に向かわなければいけないため、履歴書を作るためにどうしてもパソコンが必要だったときがありました。でも現地の図書館に行けば借りれたりもするので、わざわざ持っていく必要がありませんでした。

 携帯電話は現地で新しく買いました。元から使ってた携帯のSIMカードを挿して、日本で使っていたデータを機種を変えるだけで使えるので、とても便利です!


● ホームシックにはなりましたか?

 ちょっとだけなりました。特にお正月などいつもは家族に会えていたので、いつも会える時に会えないという感覚が初めてで、とてもつらかったのを覚えています。


● 具体的に、現地でどのようなことをして、過ごされていたのですか?

 私が通っていた語学学校は規模が小さく、アットホームな環境でした。なので学校が終わった後に、カラオケにみんなで行ったりしていました。語学学校のメンバーで美術館を訪れるというアクティビティもあったので、勉強以外の経験もたくさんできました。


●    現地(ブリスベン・キャンベラ)の治安はどうでしたか?

 ブリスベン...ブリスベンの治安は、まあまあ良いといった印象です。スラムな場所ではなく、またオーストラリアは移民大国なので、いろいろな文化を持った人々が共に暮らしていたので、住みやすかったです。

 キャンベラ...キャンベラはオーストラリアの首都として知られていますが、治安はとても良かったです。銃もテロもなく、過ごしやすい都市でした。

 私の滞在していた両方の都市はとても人が寛容で、優しくしてくれました。

 (ちなみにキャンベラとブリスベンは飛行機で2時間くらいかかります。)


 留学をした中でトラブルにあったことがあれば教えてください。

 ホームステイを終えて、シェアハウスを探すときに、シェアハウスを決める前に内見をしてから決めようと思い現地を訪れたんですが、大家さんがいないといわれ、もともと「そのようなシェアハウスの場所はない」と言われたことがありました...。とても格安だったので、怪しいなと思ってはいたのですが、危うくお金だけとられるとこだったと思い、怖い思いをしました....。



英語力(語学力について)

●    現地ではどのように英語を勉強していましたか?

 語学学校に通うだけでは、自分の英語力を伸ばせないと思い、アプリを使って英語力をあげようと思っていました。今では色々な種類の英語学習アプリがありますが、その中でも私は"Meet Up"というアプリを使っていました。自分の興味などの共通点を通じて、現地に住んでいる人とつながり、実際に会ったりもして友達を増やしました。このアプリは言語交換(相手に母語を教えて、相手から英語を教えてもらうこと)が目的となるのですが、これは出会い系で利用している人もいるため、トラブルに巻き込まれないよう配慮することも必要です。


●    留学に行く前にどのくらい英語はできましたか?英語力に関して苦戦したことなど

 高校生までで習った教科書英語はほぼできていたと思います。留学前にはTOEIC750点を取得していて、語学学校でも、ある程度のテストは合格することができました。しかしながら日本式の英語テスト(TOEIC)とは全く異なり、現地では読み書きよりも話す力が必要とされます。特に私の通っていたスクールは日本人が一人もいなくて、友達作りが大変でした。相手に英語がなかなか通じず、ゆっくり話してもらいながらコミュニケーションを乗り切っていました。「通じないときもある!」と切り替えて、めげずに話しかけてチャレンジし続けたり、遊びや買い物に誘われたら積極的に参加するように心がけたりしました。また、積極的にアクションを起こしつつ、早く話せるようになりたかったので、現地で欠かさず勉強もしていました。帰国した後にTOEICを再受験した際には、あまり詳しく覚えていないのですが、800点後半をとることができました。


●    留学をしたからこそ語れる自分の体験談

 私は、「英語をビジネスで使えるレベルまで向上させたい」という目的をもって留学しました。1年間の留学を通して、英語力を向上させることができただけではなく、何より人として成長したと思います。現地の人との異文化交流を通じて、コミュニケーション力や行動力、精神的に強くなる忍耐力も培うことができたと思います。自分が予期していなかったことを経験できたとても有意義な留学になったと思います。

 留学に行くまでは、将来のキャリアプランはあまり明確ではありませんでした。とりわけ「これをしたい!」という目標がないままオーストラリアに渡航しました。現地の方々との交流する中で、現地の方々の環境意識が高いことを発見し、それから環境保護に携わるものに関心を持つようになりました。一年間の留学でこのような新たな発見をしたことで、自分の新たな一面を開拓できたと思っていて、このような点でも、とても良い経験だったと思います。


●    他にアドバイスがあればぜひお願いします!

 せっかくの留学、楽しまないとせっかく培った行動力や貴重な体験を前向きに受け止めることができません。 これはメンタル的なアドバイスになってしまうのですが、留学に苦難はつきものです。しかしながらストレスはなるべく抱えないようにした方がいいと思います。留学中うまくいかないときに、日本の友達に電話をして話をきいてもらったり、家族に相談したり、誰かに頼りながらストレスを解消しながら少しずつ取り組めばいいと思います!

 また、自分がその留学を通して「何をしたいか」という目的をもって渡航したほうが、留学を有意義なものにできると思います。自分の中の固い信念を強く持っていれば、強い決断をするときの原動力にもなります。自分ができるかわからないボランティアに参加しようと、自分の決断を後押しするものになります!

 語学力に焦点を当てて目標を立てるなら、「英語をネイティブレベルに伸ばしたい」「ビジネス英語ができるようになりたい」「日常英会話レベルの英語力を身に着けたい」など、具体的に、何を経験・勉強したいかということに着目して、目標を決めてみるといいです!

 




お忙しい中、ありがとうございました!