第11回 一度決めたことは終わるまで辞めない。

今回はイギリスブリストルとロンドンに1年間ワーキングホリデー留学をしていたTさんにインタビュー!

小学生の時からの目標に向かって突き進んできたTさん。目標を達成すべく、留学中もタフに過ごしていたTさんのワーキングホリデーの経験や現地で感じたことなどについてお話を伺いました。

【概要】

Tさんは2021年9月~2022年8月末にかけて、ワーキングホリデー留学を経験。最初の6か月はイギリス・ブリストルの語学学校にて英語を学びながら日本食レストランのキッチンスタッフとして働く。その後ロンドンに引っ越し、アパレルのセレクトショップにて販売員を経験。(私費留学であったため、3年の期から休学をしました。)

ブリストルってどんな街?

ロンドンはどんな街だった?


自分自身の目標→留学決意の経緯とは?

私は幼いころから2つのことに興味があり、その関心が目標となり行動し続けてきました。

1つ目は小学生の時から大好きな「ファッション」です。自分にとってのエネルギー源だと考えています。中学生や高校生になるとファッション雑誌を集めて読むのが好きでした。

2つ目は「国際交流」です。自分の地元がアメリカの町と姉妹都市だったため、学校内で国際交流をする機会が多くありました。また、中学2年生の時に姉妹都市へと派遣され、その際に出会ったホストファミリーの言葉が今までの活力になってきたと思います。中学2年生の時なので英語をペラペラに話せるわけではなく、簡単な単語やフレーズを言うだけでしたが、ホストファミリーから自分の英語を褒められたことで、「もっといっぱい英語を勉強したい」と考えるようになりました。さらに、高校の修学旅行の際に、アメリカの大学で授業を受けたときに、「理解できてる!いけるじゃん!」と感じることが多くあり、高校の先生も自分が現地の人と英語でコミュニケーションを取っている姿を褒めてくれました。「自分が輝ける!」「自信が持てる!」と感じるのが海外で人と英語を話すことだと感じました。

こういった経験から、「ファッションに関わること」「留学をすること」「大学進学をすること」という3本柱で県大の国際関係学部に入学しました。この学部自体はファッションには直接関係があるわけではないので、アルバイトでファッションに関わり、さらに世界でファッションについて何かもっと知りたいと思い、ワーキングホリデーでの留学を決意しました。「英語を使うこと」「海外で働くこと」「コロナ禍でも国境が空いているところ」「ビザ申請可能なところ」という条件を満たしていたのが、イギリスでした。


留学中は何をしていたの?

高負荷を自分自身で与えながら、自分で突き進む

私は当初の目標である「アパレルで働く」というのを達成するべく、意気込んでいましたが、最初の留学都市であるブリストルではファッション業界が盛んではなく、アパレルについて学べる機会がないと感じました。ブリストルの日本食レストランで働きながら、「自分は今何をしているのだろう」と感じていました。しかし、1人でロンドンで家探し&職探しは現実的ではないとも考えていました。そのため、一度ファッションに関わる仕事を諦め、そのままブリストルの日本食レストランで働き続けようとしました。そんな時、現地で自分と同じ目標を掲げ、達成したゼミのOGに会いました。その方から「そのままブリストルに居続けていいの?」というアドバイスをもらいハッとしました。同じ人間で出来ないことはないと感じ、悔しくなりました。そこからロンドンでの仕事と家探しを決意し、行動し始めました。結果、1週間半で家も仕事も決まり、行動してみたら案外上手くいく、と感じました。「決意するまでが一番の苦労で、決意すれば後は行動するのみ!」でしたね。オファーを2件もらえたときは自分の今までの頑張りに感謝しました。

実際にオファーをもらったアパレルのセレクトショップで働くことになり、再び壁にぶつかりました。土日には多くのお客さんが来店していましたが、平日はほとんどお客さんが来ず、暇な時間が多くありました。日本のアパレルで働いていた時の方がかなり忙しく大変だったと思います。そんな現状に向き合いながら、自分の目標や本当にやりたいこととのギャップ、自分の今の仕事の意義などを考えました。考えていくうちに、自分の本当にやりたいことは「アパレルの末端で、販売員として服を売ること」ではないと気が付きました。服をお客様に提供するまでのフローとして、材料仕入れ、製造、納品、販売などがありますよね。私はアパレルで働くことでお客さんに色々な服を着ることの楽しさを提供したいという目標を掲げていますが、販売員としてお客様に提供できることはすごく限られているなと感じました。販売員はお客様の手元に直接洋服を提供しますが、自分が本当にやりたいことはそこではないと思ったのです。日本での就活を控えているということもあり、この自分の大きな目標へのステップや自分自身の成長を深く考えていました。


留学中の経験でこれ楽しい!と感じたことは何かありますか?

海外でありったけの服を見たことです!ヨーロッパ旅行した時に、パリコレの会場やブランドのセレクトショップに沢山行って、洋服を見ました。日本にいるときの日本の服と海外にいるときの日本の服って、見え方が異なるんですよね!日本で人気のブランド"Beams"の洋服をイギリス人が着ているのを見たとき、日本人と着こなし方が異なっていて面白いなと思いました。また、服を通してカルチャーの違いを感じました。暇があればアパレルショップに行って、洋服について色んな観点から考えていました。


イギリスから帰ってきた今、何か変化したものはある?

生活自体はそこまで変わっていないと思います。ただ、現地のアパレルで働く経験を通して、日本のアパレルの良さを改めて感じました。現地の接客は日本に比べて雑だったので、日本に帰ってきたときに「これが日本アパレルの良いところだよな!」と思いました。(笑) また、ロンドンで販売員として働いていたときはワンオペが基本でしたが、帰国後から働いているショップは大きく、大人数で働いているので、周りに助けられながら働くっていいなと感じています。(笑)


就活やその後の進路選択において、留学は活きましたか?

とても活きました!留学での経験がそのまま就活に活きたというだけでなく、留学をしていた時間が、自身のマインドセットや、今後の方向性を変えてくれるきっかけになりました。結局、アパレルの会社ではなく、アパレルに服を卸す商社に就職する予定です。企業単位で服を卸せるので、今までとは桁が違い、全国に良いものを伝えられるというのが大きな魅力だと感じています。


今、ぶっちゃけ海外に戻りたいですか?日本に留まりたいですか?

今は日本がいいです。(笑) 自分は楽しい留学とは異なり、武者修行のような留学だったので、次は自分がもっとレベルアップしてからロンドンに戻りたいですね!


今だから感じる、海外の良さ・日本の良さを教えてください!

海外の良さとしては、一度夢を追うと挑戦できるところだと思います。挑戦する人に寛容な社会で、オープンな心がとても印象的で素敵だなと思います。

日本の良さとしては、住みやすさだと思います。自分は頭が堅いので、日本で生きていくのにちょうど良いと思います。(笑) 常識を重視する社会が自分の性格や生活に合っていると思います。


留学を検討している方、県大生に向けて一言お願いします!

「行くからにはやりたいことを全部やってから帰国するといいですよ!」っていう感じですかね。(笑) お金と時間をかけて留学しているのだから、最後までやりきることが重要だと思います。自分だけの何かができると自分自身の自信に繋がります。



Tさん(国際関係学部)2019年入学

働いていたアパレルのセレクトショップ!

休みの日はサッカーの試合観戦!

大人数で旅行することも!

フランス・パリにも旅行!

イギリスといえばアフタヌーンティー!



自分の夢やゴールを追い続ける姿、かっこいいですね。

今回はワーキングホリデーを経験したさんにお話を伺いまいした。

Tさんの一日のルーティーンを「留学生活毎日のルーティーン」で公開中です!

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インタビュー、ありがとうございました!