10 自分自身でコンフォートゾーンをつくる

今回はカナダ・バンクーバーに1年間ワーキングホリデー留学をしていたMさんにインタビュー!

入学時から留学に関心があったMさんはコロナ禍で進路についてよく考えるようになり、留学を決意したそう。今回は彼女のワーキングホリデーの経験や現地で感じたことなどについてお話を伺いました。

【概要】

Mさんはワーキングホリデー留学で、20223月から1年間カナダ・バンクーバーに渡航。最初の12週間は語学学校にて英語を学び、その後はレストランやカフェでアルバイトを経験。渡航前に学生ビザを取得し、現地にてワーキングホリデービザに切り替えました。(私費留学であったため、4年の前期から休学をしました。)


コロナ禍→留学決意の経緯とは?

幼少期から海外の教育事情に興味がありました。フィンランドや北欧などの教育システムについてのドキュメンタリー動画を見て、小学校の時に自主学習で調べたりしていました。高校生の時に教育システムを研究テーマにシンガポール・マレーシア・台湾への派遣プログラムに参加しました。そして、国際系について様々な分野を学べる本学の国際関係学部に入学しました。入学当初は交換留学に関心があったものの、授業やサークルで忙しくなるのにつれ、自然と「留学」について考えなくなっていきました。しかし、2020年のコロナ禍で自分自身や進路について考える時間が増え、さらに3年生になった2021年、大学生活を振り返ると共に「就活」についても考え始め、将来に対して不安を感じました。コロナの影響で何も経験出来ずに学生生活を終え、そのまま就職するということが不安でした。そんなときに、入学当初の「留学」という目標を思い出し、留学を決意しました。2021年の夏から留学を始めた友人たちがいたことも留学を決意するきっかけの一つになりました。


留学中は何をしていたの?

語学学校で勉強する、旅行する、働く!

最初の12週間は語学学校にて英語を学び、その後は1か月間旅行をしたり、ビザを切り替えたり、職探しをしたりしていました。その後はアルバイトとして、3つの場所で働きました。最初にアフガン料理レストランで働き始め、2022年7月から帰国まで働いていました。その間にも、日本食レストランのサーバーを1か月半経験し、2022年10月から帰国までカフェのバリスタとしても働いていました。

私は留学中、自分自身でコンフォートゾーンを形成するように行動していました。自分自身が成長するにはコンフォートゾーンから抜けだすことが重要という言葉をよく耳にします。ですが、抜け出す前に第一段階として、留学中はコンフォートゾーンを形成することから始まっていると思います。初めての土地でゼロから生活を始め、学校で友人関係を築いたり、働きながら職場関係を築いたりします。職場の同僚と気が合わないと感じたり、これでは自分の英語力が伸びないと感じたり、上司からちゃんと一人の人間として接してもらえてないと感じた時に、職場を変えていました。「一人の人間として接してもらう。」これって当たり前のことでしょ、と思うかもしれませんが、現地では自分が上司から大切に思われているのか疑問に思うこともたくさんありました。例えば、シフトが直前に消されたりするなど、自分を「労働力」としてしか見られていなかったり....そういった際に我慢!我慢!ということではなく、しっかり行動を起こし、次の職場を探すようにしていました。留学中のこういった行動から、自分の主体性が育っていったのではないかと思います。


留学中の経験から得られたものは何かありますか?

私は留学中、自分自身について深く考えるようになりました。自己分析が深まったと言えばいいですかね。(笑) 「自分がどういう人と関わったらエネルギーを得られるか」「どういう人が自分に良い影響をくれるのか」「どのようにしたら自分自身の成長につながるか」「自分がどういう環境で働きたいか」など、自分についての理解度が深まりました。語学学校や旅行、職場での経験を重ねながら、自分の考えが確立したり、自分の意思を伝えることの重要さを実感したりしました。


カナダから帰ってきた今、何か変化したものはある?

帰国後に実感したのはストレス耐性がついたことだと思います。自分自身を上手くコントロールできるようになったと思います。帰国後は他の留学経験者と同様、就活をしていました。就活ってやっぱり大変なんですよね。でも、正直留学中も「今月家賃支払えるお金を稼げるかな...」とか考えていて、かなりストレスを感じていました。それを乗り越えたことで自分が感じているストレスへの対処の仕方を学んだのかなと思います。就活も頑張って乗り越えられました。(笑)
また、帰国後の今、様々なことへの興味・関心が広がったなと思います!今まで経験したことがなかった陶芸やサウナを経験するなど、新しいことに挑戦しています。就職先に関しても、最初は東京での就職を考えていませんでしたが、留学を経てマインドが変わり、挑戦の一つとしてその道を選んだのかなと思います。


就活やその後の進路選択において、留学は活きましたか?

活きたと思います!自分の環境を自分で変えていく主体性行動力積極性を就活でアピールしました。この主体性や行動力、積極性は留学中の経験から生まれたり、向上させることのできた力だと思います。ちなみに私は「攻めの姿勢を貫く」というキャッチコピーでアピールしていました!(笑) また、留学の経験から、就活中はグローバルに展開している企業を見ていました。


今だから感じる、海外の良さ・日本の良さを教えてください!

海外の良さとしては、心の余裕や寛大さを感じられるところだろ思います。カナダ・バンクーバーは多文化共生社会ということもあり、同じ価値観に縛られすぎないため、みんな違った価値観で自由でいられたなと感じました。

日本の良さとしては、海外で感じたこととは反対に、秩序があることで治安の良さや街の清潔さを感じられることだと思います。日本では同じ価値観を共有しているからこそ、みんなが理解しているルールやマナーのもと快適に住むことができることが良いなと感じます。


英語勉強法を教えてください!

現地で働いていたので、接客中のお客さんとの会話から新しいフレーズを学び、メモしたり、同僚に聞いたりして、日常生活の中で学んでいました。語学学校で机に向かって英語を学んだ後、就労期間にお客さんとの会話から実践的に英語を学ぶことができるのは、ワーキングホリデーの良さの一つではないでしょうか!


留学を検討している方、県大生に向けて一言お願いします!

私の周りはCo-op留学の友人が多かったですが、私はワーキングホリデーで留学を経験しました。留学をするにもいろんな方法があります。自分の生活スタイルや財政事情とよく相談し、諦めずに様々な方法(短期・ワーキングホリデー・奨学金制度など)検討してみてほしいなと思います。また、情報収集に越したことはないです。実際に留学を経験した人の情報と、一般的に言われている情報ではかなり乖離があります。留学経験者に話を聞くことが一番だと思います!



Mさん(国際関係学部)2019年入学

クラスメイトとバンフ旅行!

天気の良い日はカヌー!

バリスタとしてラテアートを作るのも日常!

働いたあとは友人とともにクラフトビールの飲み比べ!

LANYのライブで癒されました~!

夏の夜はみんなで野外映画鑑賞!



自分自身でコンフォートゾーンを形成するように行動することが

Mさんの成長につながったのですね。

今回はワーキングホリデーを経験したMさんにお話を伺いまいした。

ワーキングホリデー留学について詳しく知りたい方は「ワーキングホリデー留学のいろは」を

ぜひチェックしてみてくださいね!(右写真をクリックするとページに飛べます)

インタビュー、ありがとうございました!