必ずいつか、「みんなと力を合わせることができたからこそ、治すことができました」と伝えられるような未来を創っていくことを今ここに誓います。
必ずいつか、「みんなと力を合わせることができたからこそ、治すことができました」と伝えられるような未来を創っていくことを今ここに誓います。
はじめましての方も、すでにご存知の方もみえるかと思いますが、改めまして、“じゅんじゅん”こと岩佐潤です。桜丘では約20年間働かせてもらっています。中国語の教科担当というイメージが強いかと思いますが、実はこの20年の間には社会や英語を教えていたこともあります。とは言え、中国語の授業は普通科1年生で1コマの必修の授業となっており、僕が中国語を教えた生徒は本当にたくさんいます。一時期は私しか担当がいなかったため、普通科全クラスを教えていました。これまでに中国語を教えた生徒はざっくり数えても軽く5,000人を超えています。こんなにたくさんの生徒に授業を教えている先生はなかなかいないと思います。
担任も14年間させてもらいました。2、3年生になると上述したように自分のクラスで授業をすることはないのですが、それでも「1年経つといつもなんかじゅんじゅんっぽいクラスになるよねー」と言われるのが嬉しかったです。特に担任した生徒とは卒業後も交流が続いたりしています。
僕が罹患したNUTがんについてインターネットで調べてみると、「非常に稀で悪性の高いがんで、診断から生存期間中央値が6~9ヶ月と非常に予後不良な疾患で、標準治療がいまだ確立されていない」という情報が出てきます。簡単に言えば、もう1年も生きられないかもしれないという情報です。
これを見るだけで絶望的な気持ちになる人がほとんどなのではないでしょうか。もちろん僕も、最初はその一人でした。でも、すぐに考え方を変えました。なぜなら僕はもっと長く生きたいからです。教師として桜丘でもっと働きたいからです。先ほどのインターネットの情報は、過去の誰かのデータにすぎません。そして、僕に起こったことでもありません。僕の未来は、僕自身がこれから作っていくものです。
世の中には、お医者さんからもう助からないと言われてから、奇跡の復活を遂げている人がたくさんいます。僕も奇跡を起こしてそんな人たちの一人になればいいだけの話です。未来を決めることができるのは僕自身です。どこに目を向けて、何を信じて生きていくのかは僕だけが決められることです。だから僕は、自分がこのがんに負けないで、長く生き続けられるという希望を信じ切って、それに向かって、今自分にできることを精一杯取り組んでいこうと決めました。だから僕はとっても元気です。
治療は大変なこともありますが、治すためには欠かせないことなので、喜んで引き受けるだけです。苦しさや辛さに目を向けるのではなく、楽しいことや嬉しいことに目を向けて生きています。なるべくたくさんの人と笑い合っています。僕の周りには、いつも声をかけてくれる人、笑い合える人、苦しさや悲しさを分かち合ってくれる人、支えてくれる人が、本当にたくさんいます。そんな人たちに心から感謝をする毎日です。その中でも、一番の支えになってくれているのが家族です。今までの当たり前の日常が、「当たり前ではなかったんだ」ということを本当に心の底から感じています。だからこそ、この当たり前ではない幸せが少しでも長く続くように、そして、少しでも長く、自分が家族を支えられるようにしたい、そんな気持ちでいます。
このがんが簡単に治らないことも十分わかっています。それでも、僕はこの病気になったことにどんな価値や意味を見出せるのかを考えています。そして今、僕が辿り着いた答えがあります。それは、この病気を一人で抱えるのではなく、みなさんの応援や支えを力に変え、みんなと一緒に治していくこと、それがこの病気を与えられた僕が生みだせる価値や意味になると思います。