公開シンポジウム 富士宮から世界へ
実施日: 平成26年9月20日 13時―16時
場所:富士宮駅前交流センター 富士宮市
目的:
東京オリンピックに向けて県内にも選手等の受入れが検討されている。富士山の世界遺産登録されたこともあり、世界の人たちが静岡県を訪れることになろう。彼らをお迎えするために県民の国際感覚をどのように向上させていくかを市民レベルで考えることを目的とした。 ボランティアとして海外滞在経験のあるSOVA会員や国際交流を推進している富士宮市民が意見交換し、市民外交のあり方を探る。
具体的な活動内容
活動名:秋季海外事情公開研修会
シンポジウム『富士宮から世界へ』
協 力 : 富士宮市国際交流協会
基調講演: “世界遺産のまちで暮らして” SOVA会員 堀澤光栄 氏
パネルディスカッション“世界へいざなう窓“
パネラー
1. 松田治(SOVA副会長): “世界ジャンボリーでの活動を通して世界へ”
2.渡辺孝秀(富士宮地域力再生総合研究機構・理事): ”富士宮から世界へ“
3.小川ルシアナ (ペルー出身 富士宮在住): ”外国人の見た日本“
4.堀田康雄(SOVA会員): “JICA海外ボランティアの役割と期待”
基調講演では、姫路、ラオス、ミャンマー及び富士宮で文化遺産の管理運営指導に当たってきた堀澤氏から、遺産を守る市民の力と外国人へのもてなし方について話題が提供され、パネル討議では各表題の視点から議論が展開された。
成果;
海外体験から得た見識を今後の国際交流にどのように生かしていくべきか、富士宮市民とともに考えることができた。パネラー同士やフロアーからの活発な発言を通して、訪日外国人に心から親日感情を持ってもらうための心構えが浮かび上がってきた。シニアボランティアの海外活動状況を市民に知ってもらうことができた。
4. 参加者 : SOVA会員20名 会員以外32名 合計52名
公開シンポジウム 海外活動と地域での文化交流
実施日:平成27年 1月31日
場所:静岡市パルシェ会議室
目的:
静岡県では知事を筆頭にふじの国外交を推し進めている。 県民一人一人が外国の文化を理解し人と人との交流を深めるためには、先ず日本人と外国人との生活習慣や文化の違いを理解しなければならない。本公開研修会は県民が我が国をめぐる世界情勢を 知り、人々の生活文化相互理解向上を目指す。
具体的な活動内容:
活動名: 平成26年度冬季海外事情公開研修会 協力 :JOCV静岡県OB会
シンポジウム『海外活動と地域での文化交流』
基調講演: “日本を取り巻く世界情勢とふじの国外交” 静岡県補佐官 東郷和彦
パネルディスカッション“家族の現地での生活と文化交流“
ここでは、随伴家族としてSVに付き添いつつ独自の交流活動をした家庭婦人の話や、 日本人の妻として家庭生活を送っている主婦の目で見た文化の違いを意見交換した。
パネラー
1.永江悌子(パキスタン随伴) “ 現地学生との交流”
2.堀澤妙子(ラオス随伴) ”博物館で主人の手伝いをしつつ文化交流“
3.山本ノーラ (フィリッピン出身富士宮在住): ”フィリッピンにはないいじめと自殺“
4.鈴木和美(SOVA会員) “アルゼンチンの日本語学校3校を結ぶ”
5.松村富子(タイ随伴) ”日本語ボランティアと山岳民族と交流”
基調講演では、国際状況を理解するためには欧米・イスラム・中国の3大文明の違いとそれに基づく価値観を認識した上でないと真の理解を得られない。日本が世界に認められるためには 対米追従でない日本の価値観を明らかにしないといけない。
富士山を抱く静岡県は、その発信源になりうる。 と力強いメッセージが送られた。
成果:
従来の研修会では主として海外で活躍したり、国内で国際交流のリーダーシップをとっている 方々をパネラーとして迎えて学んできたが、今回は特に資格も義務も持たない主婦をパネラーとして迎え、肌で感じた異文化交流経験を語っていただいた。
東郷補佐官の明快な国際情勢分析と、女性の目で見た生活に根付いた体験談は、今後異文化交流を幅広く考える上で役に立つであろう。
在日フィリッピン女性が語った”経済的に貧しいフィリッピンに自殺やいじめはないのに、なぜ
日本では こんなに多いの?” との問いかけは聴衆に何かを感じさせるきっかけになったかもしれない。
参加者 SOVA会員 19名、一般26名 計 45名