公開シンポジウム ”グローバル社会における浜松市の多文化共生へのとりくみ”
平成25年 9月 21日 かんぽの宿 浜名湖三ケ日 浜松市
「目的」
静岡県下には浜松市を中心として多くの外国人が居住している。異なる文化を持つ彼らと地元日本人とがどのように共存共栄すべきか、浜松市において市民レベルの活動を展開している各氏と海外での活動経験を持つシニアOBとが意見を交換することにより、共生の充実に向けた県民への啓蒙を図る。
「具体的活動内容」
多文化共生シンポジウム
コーディネーター SOVA事務局長 池田 昌弘
(1)基調講演
グローバル社会における浜松市の多文化共生へのとりくみ
元静岡県副知事 庄田 武 氏
講演内容:
“グローバル社会における浜松市の多文化共生への取り組み”
*単一民族、同質社会の日本であったが、明治以降、和魂洋才の流れ
*1990年代、本気でない国際化に始まり、産業界のグローバル化の波から、入管法改正
*排他性の少ない浜松市などに外国人が定住化し、生活の現実から多文化共生が議論
*イギリス(分離政策・・住み分け)、フランス(同化政策・・郷に入れば郷に従え・・)
欠点もあり、必ずしもうまくいっていない
*少子高齢化社会の波、中国など日本人の介護の受け入れも考えている
*浜松市は ISO26000(組織の社会的責任を規定し提示している国際規格)を意識した
差別のない社会をめざしている。
(2)パネルディスション
パネラー
浜松市国際交流協会(HICE) 松岡 真理恵 氏
JICAシニア海外ボランティア協会会員 鶴田俊美 氏
JICA青年海外協力隊OB会員 佐藤 雅史 (ハンガリー/野球) 氏
浜松市在住(日系ペルー人) エンドー アケミ 氏
浜松市在住 (ブラジル人日系二世) マスコ トシエイ 氏
公開シンポジウム ”途上国での活動経験をどう教育に生かすか”
日時:平成25年2月10日
場所:パルシェ会議室 静岡市葵区
目的:
帰国SVおよび青年海外協力隊員が個々の体験に基づき海外事情を県民に啓蒙することにより、県民の海外意識向上に役立てJICA活動に理解を深めてもらう。 また帰国隊員自身が任国周辺を含む世界情勢をより深く知り、国際教養を高めることが今後の活動に役立つ。
新帰国SVがこれらの研修会を通じてSOVA活動の意義を認め、参加するよう働きかける。
具体的な活動内容;
国際協力シンポジウム 「 途上国での活動経験をどう教育に生かすか」
基調講演
「国際協力としての日本語教育」
元JOCV : 岩原日有子 氏
「開発途上国での活動経験をどう教育に生かすか」
評論家 原田 誠治 氏(元静岡新聞社主筆)
総合討論
「市民レベルの国際協力をどう推進していくか」
コーディネーター 元静岡新聞社 主筆 原田 誠治 氏
成果;
SOVA(静岡県JICAシニア海外ボランティア協会)会員が中心となり関係各方面に呼びかけた結果、県庁地域外交課、教育委員会社会教育課担当者を含む36名の出席を得て実りある研修会ができた。
岩原氏は昨年まで活動していたパラグアイでの経験を中心に、海外の名もない子供たちが如何に日本文化に興味を持っているか、民衆の中の日本ファンを増やすことが今後の国際相互理解にどれほど役立つかを熱ッポク語り聴衆の共感を得た。
原田氏は、ジャーナリストの目で見る現在の政府外交政策は具体的成果を上げていない、と辛口の批評と解説をし、協力隊帰国者を国内でもっと有効に生かすための働く場を作る必要性を訴えた。
総合討論の場で、一般参加者からや県庁教育委員会からの発言が相次ぎ、我が国の国際力強化について活発な意見交換がなされた。
市民による討論の場を設定することの有意義性を再確認できた。
参加者:OB 14名、一般参加者21名 計35名