私たちは、学校や家庭などさまざまな場面で
ボードゲームの活用によって教育的な意図を
達成しようとする団体や個人を支援し
豊かな学びが普及することを目的としています
「ボードゲーム教育」に関するFAQはこちら
ボードゲーム教育の正当性と社会的価値を確立する
理論的・学術的見地から、ボードゲーム教育の効果を調査する研究に支援・協力し、ボードゲーム教育の社会的な役割を確立していきます。
ボードゲーム教育の実践知を集める
ボードゲーム教育を実践し、実績を積み上げていく当事者として活動し、その実践知を蓄積、提供していきます。
ボードゲーム教育実践者同士のつながりをつくる
ボードゲーム教育に取り組んでいる、または取り組みたいと考える人や団体をつなぎ、豊かな交流ができるコミュニティ形成に取り組みます。
「遊び」と「学び」には多くの共通点があり、ヒトをふくむ多くの動物が、遊びを通じた学習を行っていると考えられています。私たちは「遊びに夢中になっている状態」は「学習が促進されている状態」であるという立場から、楽しむために作られたボードゲームがもたらす学びの要素や学習促進の効果を分析・整理していきます。
ボードゲームは、プレイの場を成立させるために相互に協力的な姿勢、態度を育てます。また個々のゲーム内容に応じて「コミュニケーション力」「創造性」「論理的思考力」などの多様な学びの要素にふれることができます。こうした教材として有用な側面は、適切なファシリテーションでさら効果的することができます。
ボードゲーム教育は、他の教育メソッドと比較して次のような優位性を持ちうると考えています。
学びを得やすい:楽しくなるよう設計されているボードゲームを扱うから、学びを得やすい状態を作りやすくなります
社会性の発達:ゲームを成立させるためには、他者との関係性の維持が不可欠であり、他者への理解や自己主張などを育てます
多様な人との関わり:さまざまな人と遊ぶことを通じて、自分とは異なる考え方や感じ方にふれる機会を提供できます
心理的安全性:ゲーム中の失敗や対立はゲーム内でおさまるため、自由な発言・発想・選択をしやすくなります
能動的な学習:ゲーム中に自らの意志で行動を決め、その結果を受け止めることを繰り返しながら、自分で戦術や計画を考える力を養います
創造性の発揮:ゲームを繰り返しプレイする中で新たな展開にであい、自分で戦略・発想を考えたり、試したりすることになります
想像力の喚起:ゲームによる適切な制限や舞台設定などが与えられることで、発散的な思考が高められます。
多様な体験の提供:非認知能力を高めるための新たな教材を開発せずとも、既存の豊富なゲームを用いて多様な体験を提供できます
ルールに対する態度:さまざまなゲーム体験を通じ、社会でもルールに従って秩序を保つ大切さと、その影響や恣意性を見通し、批判的にとらえ、ときには自らルールを創造する態度を養います
皆で楽しむ工夫:アナログゲームはその場の合意があればルール変更が容易です。年齢やハンディキャップなどふまえてメンバーにあわせた工夫ができます
新たな体験の創造:ゲームを改造したり、自分で創作したりすることで、構造や規則から体験をデザインする力を身につけることができます
こうした特徴の多くは、数値で測るのがむずかしい「心や社会性に関する力(非認知能力)」の育成に有効なものです。社会の不確実性が増していく未来に向けて、ボードゲーム教育を普及し、一般的な教育の選択肢の1つとしていくことが、私たちの使命だと考えています。