第9回 講義動画
講義の内容 🎶
無機化学第9回講義: 窒素の酸化物についての前回内容
ジアゾ化反応 ⚗️
アニリンを用いてジアゾ化を実施
亜硝酸ナトリウムとHClで反応を進める
ニトロソニウムイオンが重要
亜硝酸の生成 🧪
亜硝酸ナトリウムを使用、反応で亜硝酸生成
不安定な亜硝酸が反応に用いられる
反応メカニズム 🔬
亜硝酸ナトリウムとHClが反応し、亜硝酸生成
亜硝酸の不安定化解消後、ジアゾ化進行
中間体生成 🔄
ニトロソ中間体(NO⁺)がアニリンと反応
アニリンの窒素がローンペアで攻撃
最終生成物 🧑🔬
アニリンにニトロソ基が結合し、N-ニトロソアニリン生成
注意点 ⚠️
反応の最後で水が脱離し、ジアゾニウム塩が形成される
アミンの種類 🎓
第一級アミン:水素原子1つ置換 → 一般的にアンモニア(NH₃)
第二級アミン:水素原子2つ置換
第三級アミン:水素原子なし、全て置換基
ニトロソ化学反応 ⚗️
三酸化二窒素 (N₂O₃) との反応で、ニトロソ化合物が生成。
第二級アミンでnニトロソが生成し、発がん性が疑われている。
ニトロソ化合物の特徴 🧪
第一級アミン → ベンゼンジアゾニウム塩を生成
第二級アミン → N-ニトロソ化合物を生成、発がん性が問題視
第三級アミン → 脂肪族の場合は反応しにくいが、芳香族では反応することも。
反応の安定性 ⚖️
脂肪族アミンのニトロソ体は不安定で分解しやすい。
芳香族アミンは安定しやすい(共鳴による安定化)。
重要な発がん性の疑い 🔬
第二級アミンから生成されるN-ニトロソ化合物には発がん性の疑いがあり、注意が必要。
以下は、提供されたテキストの要約です:
オキソ酸とリン酸
開始: 高校でも学ぶ内容
内容: 中心原子Xに結合した酸素原子がプロトン性の水素を持ち、XOHの形をしているものを「オキソ酸」と呼ぶ
リン酸について: リン酸は解離性水素が3つあり、3段階の酸性が存在
学習ページ: テキスト88ページ、89ページ、123ページに関連情報あり
リン酸のpH依存性
開始: 生理的pHで存在する化学種
内容: pH7.4では、HPO₄⁻やH₂PO₄⁻が主に存在する
リン酸の生体内役割
開始: 生体内での重要性
内容: 細胞内で情報伝達がリン酸や脱リン酸化で行われる、ATPが関与
ホスホ酸化物とホスフィン酸
開始: ホスフィン酸の性質
内容: ホスフィン酸は還元性を持ち、P-H結合に関与する水素が重要な役割を果たす
ホスフィン酸の還元性
開始: 還元性の詳細
内容: ホスフィン酸は還元剤として作用する理由は、リンの酸化数が低いから
リン酸の構造と酸化数
開始: 3種類のリン酸の酸化数
内容:
リン酸 (Ortho) → +5
ホスホン酸 → +3
ホスフィン酸 → +1
総括
開始: 最後にまとめ
内容: 3つのリン酸(オルト、ホスフォン、ホスフィン)を理解し、構造と酸化数に注意
ビスホスホネート系骨粗しょう症治療薬🦴
ビスホスホネート系(BP)は骨粗しょう症治療薬の一つ。
2つのホスホン酸部分が炭素原子で繋がった構造。
アレンドロン酸ナトリウム💊
週1回服用。
骨吸収を抑制し、骨のリモデリングを改善。
溶けにくい特性があり、ミネラルウォーターで服用しないことが推奨される。
服薬指導の重要性📚
アレンドロン酸服用時、カルシウムやマグネシウムが豊富な水とは一緒に飲まないこと。
これらの成分と結びついて吸収が抑制されるため。
服薬管理と患者指導👩⚕️
特に高齢者への指導が重要。
服薬忘れを防ぐため、薬剤師が適切に指導する。
薬剤師の役割💡
薬の作用機序や副作用について学び、患者に正確な指導を行う。
薬の管理をしっかり行い、患者が忘れずに服用できるようサポート。