教育大サイエンス・ラボが,理工系生徒の育成を行う理由
2024年現在,以下のようなことがわかっています。
・近年,北海道には半導体産業,データセンター,エネルギー関連施設,スマート農業など理工系企業の参入が進んでいる
・道内の理工系大学の卒業者は本州への就職が多い(道内に理工系人材が少ない)。
・日本企業の時価総額のトップ10のうちが7社が理工系企業(2024年2月時点)
・貿易輸出ランキングでトップ10はすべて理工系企業(2021年調べ)
・日本の国内総生産GDPにおける理工系の割合は1/4(2021年調べ)
・文部科学省は理工農系比率を35%→50%に引き上げた(2023年)。実際は20%程度しかいない
・全国的に中学校技術科教員は慢性的な不足状態。道内のおよそ半数の技術科教員は免許外教員が担当。
以上のことから,
・日本の理工系企業はさらなる活躍が期待されるが,小学生~高校までの理工系育成が急務。
・理工系人材は慢性的に不足の状態にあるが,大学の段階から理工系人材を増やすのはもう限界が来ている。
・道内の小学校・中学校技術科の現職教員とも協力しながら,理工系人材の育成をしていきたい。
小学生・中学生の段階から理工系に興味を持つことで,
生徒らの理工系学校・企業への進路が広がっていく
(1)理工系大手・経団連企業では,高専・工業高校の出身者が活躍している。
(2)高専は求人倍率が20倍以上,工業高校も15倍以上(大学は1.79倍)。
求人倍率20倍とは,1名に20社の企業求人があるということ。
高専・工業高校の就職先は国公立大学並みです(就職データより)。
(3)高専や工業高校への進学はどの段階で判断?→基本的に,中学生まで。
(4)早いうちから理工系が好きだと,理工系大学への進路も考えやすくなります。
(5)北海道に理工系の就職先・高専など理工系学校が増えると道内就職が増えてくるかもしれません。
※ここでの理工系には農業・酪農・化学なども含まれます。近年はスマート農業・酪農が盛んです。
「使う側ではなく,作る側になれ」
日本はモノをつくる人が少なくなっています。すでにスマートフォンやパソコンも海外製ではありませんか?
使う側ではなく作る側にならないと,その利益はどんどん海外に行ってしまいます。
教育大サイエンス・ラボは,ものづくり・プログラミングなど理工系が好きな生徒・学生・大人たちのために,良い学びの場を提供していきます。