「どうすれば企画が成功するのか」「何をすればお客様に楽しんでいただけるのか」—— そんな共通の問いに、洗足生一人ひとりが向き合い、考え抜いた集大成が、この2日間開催される彩羽祭です。彩羽祭実行委員は、約1年前から準備を始め、テーマの決定、企画の立案、参加団体や先生方との調整など、準備を重ね、本日も各所で彩羽祭を支えてくれています。展示・飲食・公演などの各団体も、偶然の出会いから生まれたチームがそれぞれ「今このメンバーだからこそできること」を大切にしながら、力を合わせて準備をし、唯一無二の作品や空間を創り上げています。生徒の皆さんはこの彩羽祭を全員で創り上げ、今日この場があることを、そして自分たちの仕事と仲間を誇りに思ってください。ご来場の皆様にとっても、この彩羽祭が、心をくすぐるような出会いや発見の場となることを願っています。
2025年度生徒会長 野口 明日美
本日は本校の彩羽祭にお越しいただき、誠にありがとうございます。皆様をこうしてお迎えできることを心より嬉しく思います。 彩羽祭は、日々の学びの延長であると同時に、生徒一人ひとりの熱意や個性が溢れる場です。101年目を迎えた洗足学園の歩みを大切にしながら、私たちが築くこの彩羽祭は、テーマの「燈火」が表すように、未来への希望と挑戦の象徴でもあります。 準備の過程では、壁にぶつかり悩むことも多々ありましたが、仲間の何気ないひと言や、ふと見せてくれた笑顔に背中を押され、私たちはまた一歩、前へと進むことができました。そんな生徒一同の努力の結晶が、彩羽祭のいたるところに散りばめられています。この彩羽祭が、皆様にとって心に温かな「燈火」をともすひとときになることを願っております。 最後に、この場をお借りして、ご来場の皆様、そして彩羽祭開催にご尽力いただいた全ての方に、心より感謝申し上げます。
2025年度彩羽祭実行委員長 中川麻緒
広報部門の高校1年生4人が、校長先生に直接インタビューしてきました!
質問1:燈火というテーマには、「生徒一人ひとりの情熱や努力が集まることで大きな輝きになる」という意味が込められています。校長先生ご自身の学生時代、あるいは社会人として働いてこられた中で、仲間と協力して、大きなことを成し遂げた印象深いご経験があれば教えていただきたいです。
2つあります。1つ目は学生時代に、山岳サークルに入って山登りをしていたときのことです。毎年、5、6人のチーム(パーティーといいます)で2週間ぐらいかけて北アルプスを縦走して槍ヶ岳を目指しますが、とても大変でした。大きな荷物を持っている上、もちろん、天候が悪くなることもあります。
大学3年生の時、パーティーのリーダーになりました。共学だったので男子学生がリーダーを担うことが多かった中、リーダーを任されました。下級生もたくさんいたので、大学生ながらに命を預かっているという感覚がありました。
山頂までの道のりは本当に大変なので、登山口に着くといつも「なぜまた来てしまったのだろう」と後悔するのですが、森林限界を超えて稜線が開け、周りを見渡せるようになると、とても感動して幸せを感じます。無事下山してキャンプファイヤーを囲むとき「やり遂げた」という実感が湧き上がってきます。その瞬間、また登ろうと、思ってしまうのです。
2つ目は間違いなく、2019年から2020年、新型コロナウイルス感染症が流行したときのことです。全世界が大変な状況でした。それでも、洗足学園の先生全員が生徒の「学びを止めない」ために、一人ひとりが今自分ができることを考えてくれました。ここでいう「学び」は、単に勉強だけでなく、友達との交流や、朝礼、終礼といった学校での日常も含まれます。何があっても「学びを止めない」ためにと、先生と生徒が1つのチームとなって、あらゆる可能性を全員で考えながら過ごしていたことに、とても感動しましたし誇りに思いました。どの時点を持って「成し遂げた」とするかははっきりとは言えませんが、緊急事態宣言が解除されて、オンラインだけでやり取りをしていた生徒たちが登校日に笑顔で学校に戻ってきてくれたときには本当に嬉しかったですし、チーム洗足学園で成し遂げたという実感がありました。
質問2:洗足学園は今年で101周年を迎えます。101という数字を「100 + 1」と捉えたときに、校長先生が+1で、日々の生活を豊かにするために取り組んでいらっしゃることはありますか? 例えば健康のために朝に白湯を飲む、エレベーターではなく階段を使うなどです。
ちょうど今年始めたことは「歩く」ことです。まずは車での通勤をやめました。自分でも、歩くのが好きだということに気づき、毎日朝4:45には起きて散歩をすることにしました。今はスマホなどのアプリでも歩数を計れるので、毎日一万歩以上は歩こうと意識しています。そしてもちろん階段を使うようにしています。エレベーターは使いません!
それが私の101のプラス1です。
>だからそんなにお若く見えるんですね。
はなまる!(指で花まるを描きながら)
質問3:洗足学園は101年という長い歴史を持つ、伝統ある学校です。洗足が「101年続いてきた秘訣」は何だとお考えですか?
それはやはり、創立者の前田若尾先生が、この洗足学園をお金儲けや自己顕示のためではなく、「人々に貢献する」という一つの崇高な目標のもとに創られたからです。崇高な目標のもと作られた洗足学園は、101年のみならず、200年、300年と続いていくと思っています。人々に貢献したいという思いは永久不滅ですから。
質問4:お忙しい日々の中で、校長先生が気分転換のためにされていることがあれば教えてください!
質問2でも触れた、早朝に起きて散歩することと、週1回、パーソナルジムに行くことです。コロナのときにジムに行き始めましたが、当時できたばかりのジムで、今では私が最古参のメンバーだそうです。
気分転換には筋肉を鍛えています!とても楽しいからです。
一同>さ、さすがです……!
校長先生、インタビューを受けていただきありがとうございました!