2008年頃にRPGツクール2000で挫折した作品を、新しい素材で完成までこぎつけたもの。2008年当初は、それぞれの世界でゲストキャラクターとして様々な味方が参戦する予定だったが、チャージシステムとの兼ね合いの結果かなり数が減ってしまった。仲間になる予定だったキャラクターのうち、ウォルターとジョゼフはストーリー上で関わるキャラクターとして登場している。
このゲームを2017年に作り始めた時、イメージしたのは神話的なものを作りたいという事だった。それは当時ハマっていた★ークソウルというゲームの影響で、巡礼者という言葉もそこから持ってきてしまっている。神話と言いながら実際は人間の酸い甘いを体現した世界が殆どではあったが。
ノアとアークは最終的に敵対する予定だったのだが、ゲーム的に戦力が減ることが面白く感じられなかったので、現在のような形になった。ストーリーや設定的にもこれが自然に感じられるので、これで良いのかと思う。この二人はかなり気に入っているキャラクターである。
このゲームに登場する輪廻の川は後の作品にも登場する重要な要素で、仏教の輪廻転生をよりシンプルにした感じだろうか。私はうお座なので水関係の用語は納まりが良い(?)ので、つまりそういうことだ。そこに植えられた天上の花、及びL-Lにも起源についての設定があるのだけれど、それを作中には生かせなかったし、今後出したいとは思ってはいる。
このゲームで一番よくわからないのはアカシャかと想像するが、彼にも立派な起源が存在し、カイとも出会っていた人物なのであるが、それを明かす日は来るのだろうか。ついでに言うならば、作中でカイがアカシャを一目見て、反乱軍のメンバーに銃を向けさせた理由があるという事である。それにエンディング後にアカシャが黒猫になっているが、彼は身体を自在に作り替えることができるという設定を作中で出し忘れていたので、突拍子もなく黒猫になってしまった。でもアヤの隣に”筋肉ムキムキで黒くてテカテカした半裸のおっさんがいた”では話が締まらないだろうとも思う。彼はレコードを武器として扱っているが、アカシック・レコードという言葉から連想したものである。特に前世がDJというわけではない。レコードが武器で、攻撃するたびに音楽が流れたら面白くね?くらいの発想である。
ノウェ・タルロも、作中だと大分様子がおかしかったが、死後の世界・子供ともう会えないという事実に絶望してL-Lに一杯食らわせてやろうという動機を持っていた。それも寂寥のシーソーの過去編あたりが作れたらやりたい話ではある。
★公開日2025/12/10