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Ikigai-9とは
1.
生きがいとは
生きがい(Ikigai)は、日本文化に由来する概念であり、
「人生に意味や目的を感じている感覚」や「生きていてよかったと思える気持ち」を指します。
それは単なる幸福感や生活満足度だけでなく、日々の活動や人との関わり、これからの目標などを含む、より広い意味をもつ主観的な体験です。
西洋でいう「人生の目的(purpose in life)」に近い側面もありますが、生きがいは、日常の中にある小さな楽しみや意味も含む点に特徴があります。
また、生きがいは主観的幸福感(SWB)と共通する部分もありますが、
未来への前向きな気持ちや社会とのつながりといった側面を含む、より広い概念
とされています(今井ら,2009)。
より詳しい概念的背景については、
生きがい概念とIkigai-9の開発
をご参照ください。
2.
生きがいの特徴
生きがいには、次のような特徴があります:
・人それぞれで異なる(その人なりの感じ方が大切)
・日常の中の小さなことにも見いだされる
・人との関係や社会とのつながりと深く関係する
・年齢や生活の変化とともに変わっていく
・お金や報酬とは関係しないことも多く、人の役に立っていると感じるときに生じやすい
・良い・悪いといった評価ではなく、本人が意味を感じているかどうかが重要
3. Ikigai-9とは
Ikigai-9は、生きがいを簡単に評価するために開発された9項目の質問紙です。
回答者は、それぞれの項目について「どの程度あてはまるか」を答えることで、生きがいの状態を把握することができます。
短時間で実施できるため、研究だけでなく、臨床や教育の場面でも活用されています。
4.
尺度の構造
Ikigai-9は、次の3つの側面から生きがいをとらえます:
生きがい(現在)
現在の生活や人生に対する前向きで肯定的な感情
生きがい(未来)
未来に対する積極的で前向きな態度
生きがい(社会)
社会との関係の中での自己の存在の意味に対する肯定的な認識
これらの3つの側面は、現在・未来・社会という視点から、生きがいを多面的に理解するための枠組みとなっています。
5.
信頼性と妥当性
Ikigai-9は、日本の地域在住高齢者を対象とした研究において、
信頼性(Cronbach’s α=0.87)および3つの構造が確認されています(今井ら,2012)。
また、その後の研究においても使用されており、近年では海外での研究や異文化での検証も進んでいます。
本尺度は、簡便でありながら概念的に整理された生きがいの構造を評価できる点に特徴があります。
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