子どもアドベンチャーカレッジ 2025
2025.09.02
2025.09.02
2025.08.05
2025年8月5日に横浜市主催の子どもアドベンチャーカレッジにて、「育ててから食べるまでの「もったいない」を大学生と一緒に見つけよう!」と題したワークショップを行いました。
・対象:小学3~6年生
・参加者数:約15名
・目的:食品ロスの現状について学び、生産段階から消費者の手元に届くまで、私たちの見えないところでもロスが発生していることを知ってもらうきっかけとなるようにプログラムを設計しました。また、グループワークや発表を通して、参加者同士で意見を出し合い学びを深めてもらうことも目的としました。
・講話
食品ロスについてレクチャーを行いました。food lossとfood wasteの違い、食品ロスがなぜ問題なのか、日本の食品ロス量、さらには捨てられてしまいがちな野菜の部分(大根の葉やとうもろこしのひげ)の活用方法などをクイズも交えながら紹介しました。
・ワークショップ「野菜の仲間外れをなくそう」
消費者と生産者の二つの立場になって、規格外野菜について考えてもらいました。
パート1:消費者の立場
参加者は、様々な形をしたきゅうりの写真の中から買いたいと思うきゅうりを選び、どのような基準で購入する野菜を選んだか話し合いました。どのグループもまっすぐで傷のないきゅうりを選ぶ傾向があり、消費者は見た目の良いきゅうりを選ぶ傾向があることを体感してもらいました。
パート2:生産者の立場
きゅうり農家が栽培を始めてから出荷するまでの作業の様子を、日記形式でより身近に感じられるように紹介しました。この日記は、実際のきゅうり栽培のプロセスに基づいて、自分たちで一から作成し、普段あまり注目されることが少ない生産段階における努力や工夫に焦点を当てました。そして、パート1と同じ写真を用いて、出荷したいと思うきゅうりを選んでもらい、消費者の立場で考えた時との違いを感じてもらいました。
実際に使用したワークシート
・まとめ
以上2つの視点を踏まえ、規格外野菜が流通段階ではじかれてしまう理由を二つ紹介しました。一つ目の理由は、消費者側の意識です。ワークショップで確認したように、消費者の多くは見た目の整った野菜を選ぶ傾向があり、それが市場にも反映されているといえます。二つ目の理由は、運搬時の利便性です。一斉出荷の際、形がそろった野菜の方がより多く、そしてよりきれいに箱に詰めやすく、また箱の中の他の野菜を傷つける可能性も少ないため、規格に適合した野菜が市場に出回りやすくなります。
最後に、規格外野菜のロスを減らすための現行の取り組みを紹介しました。これまでIYCJでは、input research班が規格外野菜を活用する取り組みを行っている団体を複数取材しており、取材させていただいた内容も取り入れながら紹介しました。そして、規格外野菜のロスをなくすためにできることをグループで話し合い、発表の時間も設けました。
使用したスライド
今回は小学生対象であるため、伝えたいメッセージをいかに分かりやすく、興味を持てるような形で組み込むか考える点が難しかったです。さらに、伝えたい内容をワークショップ形式にまとめるためには、要点を絞り分かりやすい構成にまとめることが必要でした。
また、生産・流通段階で発生しているロスは一般的な消費者が日常的に目にしにくい内容で、身近に感じにくいと考えられ、どのようにしたら伝わりやすいかメンバーで議論を重ねました。
翌日はITTO(国際熱帯木材機関)さんによるワークショップも見学させていただきました。熱帯雨林から来ていると考えられるものをグループで一枚の大きな紙に書き込んでいく形式で、熱帯雨林が私たちの生活に大きく関わっていると学ぶことができるワークショップでした。IYCJでは教育プロジェクト班をはじめとして高校生と関わる機会はあるものの、小学生向けの企画には参加した経験がなかったため、今後のプログラム企画の上で大変良い学びとなりました。
当日の様子
(和光、酒井、永田)