遺伝学若手の会 研究交流会 vol.4は無事終了しました!ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

以下は会員による本企画の報告です。


はじめに

9月23日(土)午後に進化学セミナーの一企画として、若手のための交流企画Vol.4を開催しました。参加者は36名(うち遺伝学若手の会の見回りスタッフ6名)でした。進化学セミナーには、学部生から教員、定年退職したシニア研究者まで、幅広い世代、経験をもつ方々が参加しました。そこで今回は、様々なバックグラウンドをもつ参加者同士の活発な交流を生み出すため、グループワーク企画と行いました。まずはアイスブレイク企画の「他己紹介」、そしてメイン企画として「お試しデザイン思考プロジェクト」の2企画を行いました。


他己紹介

他己紹介では、まずペアでお互いに10分間ずつインタビューを行い、相手の研究や趣味などについて、自由に話し合ってもらいました。そして、お互いのことを班の人に2分間で紹介しました。普段の自己紹介とは異なり、相手のことを自分なりに整理しながら聴く必要があるため、少し大変だったと思いますが、参加者からは、初対面の人と交流できてよかった、研究以外の部分を知ることができてよかった、との声をいただきました。


お試しデザイン思考

他己紹介でお互いが少し分かってきたところで、メインのお試しデザイン思考プロジェクトを行いました。デザイン思考とは、ユーザー(相手)視点に立って課題を発見し、解決策を見出す思考法です。自分が面白いと思うことを追求することが多い研究の場では少し聞き慣れない思考法かもしれません。今回は、『研究の場面で「あったらいいな」と思うモノ・サービスの提案』を目的として、各班でデザイン思考に沿って考案・発表してもらいました。

まず、班ごとに相手のニーズを引き出すための質問を考えてもらいました。今回は、班でアイデアをまとめやすくするために、班ごとに付箋とA0模造紙を用意し、アイデアのメモや整理に活用してもらいました。次に、別の班の人とペアをつくり、お互いの班で出した質問を出し合うことで、どのような課題があるのかを発見してもらいました。そして、各人のインタビューの後には、質問の回答を班内で共有し、最終的に解決を目指す課題の設定を行いました。そして、提案する解決策や、発表資料の作成を行いました。

最後に6つの班でそれぞれ5分ずつの発表を行いました。そして、参加者全員の投票により「Best Idea Award(最優秀賞・優秀賞)」を2つのグループに授与しました。また、特に活発なグループワークに貢献した参加者3名に、スタッフから「Best Activator Award」を授与しました。


Best Idea Award

最優秀賞:EvoPOiNTを活用したプラットフォーム

優秀賞:アプリケーションの提案〜ラボシェア☆〜


Best Activator Award

遠藤優 さん

鈴木飛翔 さん

中川颯也 さん

脇山由基 さん


最後に

本企画に対するアンケートでは、25名の参加者から回答をいただき92%の回答者から満足・やや満足の回答をいただきました。さらに、満足いただけた方からも、満足いただけなかった方からも、たくさんのフィードバックをいただきました。今後、一つずつ読み込ませていただき、今後の若手の会の企画に活かして行きたいと思っています。今回の企画は、グループ内コミュニケーション、一対一のインタビュー、0からのアイデア創出、プレゼンでのアウトプットなど盛り沢山で、参加者の皆様にはとても大変な企画だったと思います。本当にお疲れ様でした。今回の企画が進化学セミナーでの交流に一役買えたのであれば幸いです。また、デザイン思考が皆様の日頃の研究でのコミュニケーションに少しでも参考になることがあれば望外の喜びです。


謝辞

進化学セミナーを企画してくださった池村淑道先生、長谷川政美先生に感謝申し上げます。池村先生には、遺伝学若手の会へのお声がけから企画の調整まで、最後まで多大なご尽力をいただきました。また、岩崎裕貴先生を始め、進化学セミナーの運営を担ってくださったスタッフの皆様に感謝申し上げます。そして、本企画に参加してくださったすべての方に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。(文責:庄司日和、北尾晃一

本企画は「木村資生記念 第4回進化学セミナー」のプログラムの一部として実施します。

参加登録は進化学セミナーのHPからお願いいたします。 https://kimuraseminar.wordpress.com/

本企画は終了しました(2023年9月22-24日開催)

世話人

庄司 日和(株式会社Gakken)

西村 瑠佳(総合研究大学院大学 生命科学研究科

藤原 一道(国立遺伝学研究所 遺伝形質研究系