ACTIVITY
井深ゼミの活動は、学生の主体的な取り組みによって決まります。例年、輪読や三田祭論文作成を行なっており、サブゼミで各グループが興味のある分野を深掘りできる自主性の高いゼミです。それ以外にも、OB会やインゼミを多く実施したり、ゼミ生同士で交流をしたり、たくさんの人と関わることができます!
輪読プレゼン
井深ゼミでは、本ゼミの時間に輪読プレゼンを行なっています。医療経済学に関する学術論文や参考図書を用いて、プレゼンします。医療経済学の知見や分析手法を学んだりと、興味深い内容を学べる実りのある機会です。2020年度からKahoot!を用いて輪読後にクイズを行い、楽しく学びを深めています!。輪読の内容を一部公開しているので、チェックしてみてください!
ここがポイント!
✔︎ 医療経済学について知見を深められる!
✔︎ 因果推論の分析手法について学べる
✔︎ クイズを通じて楽しく学べる
1. 日本は工業化によって死亡率が上昇していた?
工業化と聞くと、近代化や経済成長という正の側面ばかり頭に浮かんできますよね?
しかし、実際には、短期と長期では工業化の影響は異なるという現象が日本ではあったことが研究によって明かされました!
19世紀末の日本の急速な経済成長は、全国に張り巡らされた鉄道網が大きな要因の一つでした。交通インフラの重要性は皆さんも想像しやすいと思いますが、その一方で、交通網の発展は、短期的には、感染症の蔓延を引き起こし、死亡率が上昇していたんです!
今となっては、当たり前の日本の鉄道インフラですし、鉄道へ設備投資をしたからこそ、長期的に経済が成長しましたが、短期的な視点で見ると、人の移動が感染症をも拡げていたんですね。非常に興味深い結果です。
なお、分析手法はここでは割愛していますが、DID分析とマッチング手法を使っています。気になる方は、その分析方法や頑健性のチェックの仕方なども調べてみてください!また、もっと気になる方は全文を読むことをお勧めします!
2. 新型インフルの流行によって、下痢の患者数は減った?
新型コロナウイルスの話題が絶えませんが、皆さんは2009年に拡がった新型インフルエンザを覚えていますか?
メキシコでは特に新型インフルエンザが猛威を振りました。そんなメキシコでは、新型インフルエンザのケースが増えた地域ほど、子供たちの下痢の罹患数が減少していたんです!
下痢ってそんな問題??と疑問に思う方もいるかもしれませんが、下痢で命を落とす子供たちは世界にたくさんいます。メキシコでも子供たちの死因の第二位に下痢があげられるなど、深刻な時期がありました。
そんなメキシコでは、新型インフルエンザの流行によって、人々の手洗い意識が高まり、結果的に下痢の患者数が減った可能性が高いことが判明しました。本当に、新型インフルエンザの影響によって、下痢の患者数が減ったのであれば、非常にパラドキシカルな発見ですよね。
分析手法は主に、パネルデータ分析で行われているので、興味のある方はググってください!
3. 検査の正確性が99%でも、本当に感染してるかわからない?
現在(2020/5/5)、新型コロナウイルスはいまだに猛威を奮っている状況ですね。PCR検査を受けたいと切望するひとが多いですが、検査には感度と特異度という言葉があるのをご存知ですか?
感度とは、病気の人が検査で陽性になる確率、特異度は病気じゃない人が陰性となる確率です。ここで、例えば、コロナウイルスに感染した人の割合が全体で1%だとして、PCR検査の感度と特異度が共に99%だとします。もし、陽性が出た場合にコロナに感染している確率は99%でしょうか?
答えは、NOです。ベイズの定理を使えば、実際の確率は、0.5です... なんと、コインで表が出る確率と同じ確率で感染しているということです!感度と特異度が99%と高くても、全体の感染者割合が低ければ、このような結果になってしまうんです。ベイズってすごいですね、というか、知識って本当に面白いし、ためになりますね!
もっと気になる方は、こちらの本の第二章、またはベイズ統計学で調べてみてください!
4. 企業の戦略評価とか政府の政策評価って実際どうやってるの?
因果推論って言葉を耳にする人は一年生や二年生では少ないと思います。簡単に言えば、AとBの因果関係を導き出すってことです。この因果推論って実は簡単じゃないんですよね。
例えば、企業Aが自社の認知度を高めるために広告Bを打ったとします。Bを出してから、Aの業績は上がりました。これは、広告を出したことで業績が上がったという因果関係を意味するのでしょうか?
調べてみないとわからない!が答えでしょう。なぜなら、もしかしたら、広告を出す前から業績が上がるトレンドがあったかもしれないし、企業Aが出した広告Bではなくて、口コミサイトのレビューやその他の原因が業績をアップさせたかもしれないからです。もし、他の原因によって企業Aの業績が上がったのなら、広告Bと業績は疑似相関となります!
因果推論をする方法として、多くの経済学部生が知っているのは重回帰分析だと思います。しかし、それだけではなく、ランダム化比較試験、DID分析、傾向スコア分析、不連続回帰デザインなどなど... 計量経済学の分野は幅広いですね... 詳しく学びたいという方は以下の本を読んでみると面白いと思います。
ディスカッション
井深ゼミでは、本ゼミの時間にグループディスカッションを取り入れています。最近の医療時事など、議論したいテーマを毎回選び知見を深めています。井深先生からニュースでは取り上げられていない内容を聞くことができます!
ここがポイント!
✔︎ 医療時事について知見を深められる
✔︎ 思考の幅が広がる!
✔︎ 井深先生から貴重でディープな話を聞ける!
三田論
三田論では実際に論文を執筆します!医療保険や医療提供制度などをテーマに、チームに分かれてコンペを行います。先行研究の知見を深め、調べたい内容について、実証的に研究を行います。コンペで優勝した論文を三田祭で発表します!
ここがポイント!
✔︎ チームで執筆するので、チームでの団結感がすごい!
✔︎ ゼミ内コンペを行うので、ライバルとして高め合える!
✔︎ 医療・計量経済学の知識を実践する有意義な機会!
インゼミ
井深ゼミは塾内だけでなく、東大や一橋大など他大学とのインゼミを積極的に行なっています!三田論の報告や発表を行い、質疑応答やフィードバックをします!今年行う予定のインゼミについては、下記の年間スケジュールをご覧ください。
ここがポイント!
✔︎ 医療経済学以外の知見が深められる!
✔︎ 医療経済学を知らない人に対しての説明力がつく!
✔︎ 塾内以外の学生と交流することができる!
卒論
四年生は約一年間かけて、自分自身の興味あるテーマについて卒業論文を執筆します。井深先生からのご指導を受けながら、実証的に研究を行い、執筆後、ゼミ内で発表をします!先輩方の卒論は一部公開されているのでチェックしてみてください!
ここがポイント!
✔︎ 自分自身の力で新しい知識を創造する!
✔︎ 井深ゼミで学んだ知見を実践できる!
✔︎ 二年間井深ゼミで頑張ってきたことの証!
活動風景
本ゼミでの興味深い研究だけでなく、ゼミ以外の交流でも充実しているのが井深陽子研究会の魅力の一つです!現役生だけでなく、先生やOB・OGの方々とも多くの交流があります。もっと気になる方はぜひツイッターをご覧ください!
ここがポイント!
✔︎ 気さくなOB・OGの方々との交流会!
✔︎ コロナでもオンラインで大盛り上がり!
✔︎ サブゼミでの主体的で実践的な学び!
2021年度(5期生・6期生)活動
ゼミ員構成
5期生:15名(他学部0名 PEARL1名 留学1名)
6期生:14名(他学部0名 PEARL0名 留学予定0名)
春学期
本ゼミ(金曜 3, 4限)
3限:5期生(3年)による輪読
4限:4期生(4年)による論文輪読
サブゼミ(金曜 5限, 5期生のみ)
主に三田祭論文など
秋学期
本ゼミ(金曜 3, 4限)
3限:6期生(3年)による輪読 & グループディスカッション
4限:5期生(4年)による卒論進捗報告
インゼミ(予定)
濱秋研究会(法政大学)
若林研究会(東北大学)
高久研究会(一橋大学)
別所研究会(東京大学)
酒井研究会(法政大学)
河口研究会(成城大学)
菅原研究会(法政大学)
和久津研究会(名古屋市立大学)
ゼミ必修
医療経済学(三田 春学期前半 金曜 1, 2限)または HEALTH ECONOMICS(三田 春学期後半 金曜 1, 2限)
演習 a/b(三田 春学期 月曜 2, 3限)
2020年度(4期生・5期生)活動
ゼミ員構成
4期生:15名(他学部0名 PEARL1名 留学1名)
5期生:15名(他学部0名 PEARL1名 留学予定2名)
春学期
本ゼミ(金曜 3, 4限)
3限:5期生(3年)による輪読
4限:4期生(4年)による論文輪読
サブゼミ(金曜 5限, 5期生のみ)
主に三田祭論文など
秋学期
本ゼミ(金曜 3, 4限)
3限:5期生(3年)による輪読 & グループディスカッション
4限:4期生(4年)による卒論進捗報告
インゼミ(予定)
濱秋研究会(法政大学)
若林研究会(東北大学)
高久研究会(一橋大学)
別所研究会(東京大学)
マッケンジー研究会(慶應義塾大学)
ゼミ必修
医療経済学(三田 春学期前半 金曜 1, 2限)または HEALTH ECONOMICS(三田 春学期後半 金曜 1, 2限)
演習 a/b(三田 春学期 月曜 3, 4限)
2019年度(3期生・4期生)活動
ゼミ員構成
3期生:男子9名 女子5名(他学部0名 PEARL0名 留学1名)
4期生:15名(他学部0名 PEARL1名 留学1名)
春学期
本ゼミ(水曜 4, 5限)
4限:4期生(3年)による輪読
5限:3期生(4年)による論文輪読(テーマ:ヘルスケア労働市場 )
サブゼミ(水曜 6限, 4期生のみ)
主に三田祭論文など
秋学期
本ゼミ(水曜 4, 5限)
4限:4期生(3年)による輪読
5限:3期生(4年)による卒論進捗報告
インゼミ
複数のゼミと予定
ゼミ必修
医療経済学(三田 春学期 水曜 2限)または HEALTH ECONOMICS(三田 秋学期 水曜 2限)
演習 a/b(三田 春学期 火曜 3, 4限)
2018年度(2期生・3期生)活動
ゼミ員構成
2期生:男子9名 女子2名(他学部0名 留学1名)
3期生:男子11名 女子5名(他学部0名 PEARL1名 留学2名)
春学期
本ゼミ(水曜 4, 5限)
4限:3期生(3年)による輪読
5限:2期生(4年)による論文輪読(テーマ:個人の一生における健康と経済活動)
サブゼミ(水曜 6限, 3期生のみ)
主に三田祭論文など
秋学期
本ゼミ(水曜 4, 5限)
4限:3期生(3年)による三田祭論文進捗報告
5限:2期生(4年)による卒論進捗報告
インゼミ
本年度は以下の研究室とのインゼミを実施する予定です。
若林研究会(東北大学)
マッケンジーコリン研究会(慶應義塾大学)
河口研究会(成城大学)
菅原研究会(法政大学)
酒井研究会(法政大学)
和久津研究会(名古屋市立大学)
濱秋研究会(法政大学)
ゼミ必修
医療経済学(三田 春学期 水曜 2限)または HEALTH ECONOMICS(三田 秋学期 水曜 2限)
演習 a/b(三田 春学期 火曜 3, 4限)