Qin QiD1

研究テーマ:

ラナンキュラスの花色構成成分の解明

一言紹介
 秦奇です。実家は中国の黒竜江省です。今研究しているのはラナンキュラスの花色構成成分です。目的はラナンキュラスの花に含まれるアントシアニンの構造を決定し、色素成分と花の発色の関係を明らかにします。

研究紹介
 ラナンキュラス(Ranunculus asiaticus L.)はキンポウゲ科キンポウゲ属の植物で、多様な花色を持つことから、近年、切り花が髪飾りやブーケなどに用いられ、人気が上昇している。この花の色については、主にアントシアニンが関わっている。キンポウゲ科の植物では、アネモネ、クレマチスのアントシアニンが分離されており、キンポウゲ科に特有のアシル化アントシアニンによる赤から青までの多彩な花色の発色機構が報告されているが、ラナンキュラスの花色に関する研究はほとんどない。実験の目的はラナンキュラスの花に含まれるアントシアニンの構造を決定し、色素成分と花の発色の関係を明らかにする。

ラナンキュラスの赤色品種 ’エチュードレッド’

研究業績

投稿論文
Qi Qin・Fumi Tatsuzawa・Takahisa Nakane・Takashi Kaidzuka・Tsukasa Iwashina・Takayuki Mizuno, Anthocyanins and Flavonols from the Flowers of Ranunculus Cultivars (Ranunculaceae) and Their Color Expression.   The Horticulture Journal. 2024. QH-098.

<国際学会>
Qi QinFumi TatsuzawaTakahisa NakaneTsukasa IwashinaTakayuki Mizuno. 2023. Possible role of flavonols in the pale-yellow color expression of Ranunculus cultivar flowers. The 4th Asian Horticultural Congress, Tokyo, Japan.

<国内発表>
秦 奇・立澤文見・中根孝久・岩科司・水野貴行. 2023. ラナンキュラスの花に含まれるフラボノールの同定と花色への関与. 2022年度植物色素談話会, 茨城.

秦 奇・立澤文見・中根孝久・貝塚隆史・佐藤眞里・岩科司・水野貴行. 2023. ラナンキュラス園芸品種の色素構成成分と花色発現. 園芸学会令和5年度春季大会, 滋賀.