経口治療薬
2021年12月24日 新型コロナウイルス感染症治療薬モルヌピラビル(ラゲブリオカプセル200mg)が特例承認を取得しました。本薬剤は外来診療を行う医療機関では、原則として、院外処方により対応薬局が調剤を行うこととなっています。また本薬剤は一般流通は行われず、厚生労働省が所有した上で、対象となる患者への対応が見込まれる医療機関/保険薬局からの依頼に基づき無償で配分されます。
広島県薬剤師会では11月18日に調査を行い対応薬局のリストを作成し、広島県・厚生労働省に提出しております。リスト掲載の手続きをした薬局は早急に、「登録センター」に対応機関登録し、同センターを通じて配分依頼を行って ください。
発注後1~2日程度(日曜祝日除く)で配送に協力する医薬品卸から薬局に納入が行われます。
投与対象となりうる患者が発生した際、医療機関は、「処方箋」とともに「適格性情報や同意書取得等についてのチェックリスト」を患者が希望する対応薬局にファクシミリ等で送付します。
「処方箋」及び「チェックリスト」を受け取った対応薬局は、必要な調剤、服薬指導等を実施し、チェックリストの内容に基づきラゲブリオ登録センターの指示に従って当該患者の投与実績を入力し、在庫からラゲブリオの提供を行ってください。
その際、患者が来局しないよう、患者の居所(自宅・宿泊療養施設)に薬剤を配送するのが望ましいとされています。
配送については薬剤交付支援事業を活用してください。
ラゲブリオは国がその所在を確認できる必要があることから、MSDにおいて対応が可能となるまでの間は薬局間譲渡はできません。
以下の事務連絡を確認の上、ご対応いただきますようお願いします。
24日付通知の「別紙」及び「質疑応答集」が追加・修正された件
在庫を保持する対応薬局のリストについて、当面の間、MSD 株式会社からラゲブリオ登録センター登録医療機関宛てにメールにより共有することとされた件
<概要>
国からの通知を含め、ラゲブリオ カプセル200mg の使用に関しては、「新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬の医療機関及び薬局への配分について」(日薬業発第361 号 令和3年12 月24 日)としても通知しておりますが、本剤の調剤に際しては、下記の点にご留意いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。上記通知に含まれる厚労省の通知や、添付文書等の記載事項を十分考慮すること。また、特に以下の点に留意すること。
あらかじめ患者又は代諾者に文書による同意があるかを確認すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと
妊娠可能な女性の場合、本剤投与中及び投与後一定期間の適切な避妊を行わせること。
SARS-CoV-2 感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること。
5日間服用すること(勝手に中断・中止しないこと)
メーカーに確認したところ、本剤はサイズが大きい(21.7x7.64mm)が、脱カプセルや粉砕時の安定性等データが存在しないため、カプセルのまま投与する前提とされている。
<概要>
新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした経口抗ウイルス薬が特例承認されたことに伴う同薬の取り扱いにつきましては、令和3年12 月24 日付け日薬業発第361 号にてお知らせしたところですが、今般、別添(1および2)のとおり疑義解釈が示されました。
このうち別添1は、医科診療報酬点数表について示されているものですが、保険薬局においてもこれに準じて対応することとなります。
調剤については、別添2のとおり、ラゲブリオカプセル200mg(成分名:モルヌピラビル)(以下「本剤」という。)の投与は評価療養に該当することが示されています。
具体的には、通常、保険薬局で評価療養に係る医薬品を取り扱う場合には地域支援体制加算に係る届出が必要ですが、本剤については、本剤の対応薬局として都道府県のリストに掲載されている薬局であれば、届出は求められていません。
また、レセプト請求にあたっては、薬剤料を除き調剤報酬を請求することになりますが、「摘要」欄に「薬評」と記載した上で、当該医薬品の名称を記載することとなります。
(別紙)ラゲブリオの医療機関及び薬局への配分について
(別添)「新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬の医療機関及び薬局への配分について」に関する質疑応答集(Q&A)について
(様式) ラゲブリオ®カプセル 200mg処方にあたっての適格性情報チェックリストについて
◆ MSD「ラゲブリオ製品情報」
◆ 一般社団法人 日本感染症学会 COVID-19に対する薬物治療の考え方 第11版(2021年12月24日)
プセル200m新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬の
医療機関及び薬局への配分について(別紙及び質疑応答集の追加・修正)