トラフグ属近縁種を材料に、種間差を生み出すゲノム上の変異(原因変異・原因遺伝子)を見つけたい。種の多様性を生み出すメカニズムに興味があります。その先には、種分化の過程を明らかにしたいというモチベーションがあります。
これまでの研究から、トラフグ属近縁種は種分化と同化を急速なペースで繰り返した結果、現在の状態になった、という仮説を立てています。どのような種形成過程を経たのか、その全過程を解き明かすというのが本研究の野望です。
自然が作り出した種形成過程を人工的に再現できれば、オーダーメイドの養殖フグを作るのも夢ではない?こんな考えは不遜すぎですね。