渡米準備・引越し・渡米後の手続き

渡米準備からセットアップについて簡単にまとめています

渡米前

  • 可能であれば引越す直前に受入研究室の方々との顔合わせのためにも一度訪問しておく方が良いです、その際にできれば
  1. 現地の銀行口座の開設
  2. 住む家の確保

ができると良いです。銀行口座についてはカリフォルニアであれば三菱UFJ傘下である Union Bank ですと事前に口座の開設ができるようです。帰国後口座を閉める際も電話で解約手続きを日本語でできますので大変便利です。支店やATMの数がたくさん欲しい場合は Bank of America、ハワイの場合は Bank of Hawaii が良いでしょう。こちらの2社はどちらもアメリカの個人間送金サービス Zelle に参加しています(家賃を払うのに便利)。事前に口座が開設できれば渡米前に国内の銀行で外国送金のための海外口座の登録をすることが可能になります。登録さえしてしまえば自分でウェブ上で日本から送金することができます。オンラインの外国送金が可能かどうかは事前に各自確認しておきましょう。

また住む家に関して、アメリカベイエリアの家賃はべらぼうに高いです。Caltech や UC の南側のキャンパスは海辺からさほど近くなく、近辺から少し離れれば比較的安価な家・アパートを借りられますのでそうするのが良いかもしれません。UC Berkley や Santa Cruz は特に空き家が限られており運が悪いと家探しに数ヶ月かかる恐れもありますのでなるべく早めから準備しておく方が良いかと思います。

  • 海外旅行保険に入る必要があります。ほとんどの場合、受け入れ機関が留学生向けに安価で高機能な健康保険を用意していますのでそれに加入しましょう。費用は受入ボスが持ってくれることが多いのでその点についても確認した方が良いです。
  • 滞在が長い場合はアメリカのクレジットカードを作っておきたいです。初めて作る際は JALANA のカードが良いかと思います。アメリカでのクレジットヒストリーの構築やお薦めのカードなどについては日本語のレビューサイトがたくさんあるようです。
  • 車を運転する場合は国際免許証を発行しておきましょう。車はあった方が生活が断然で楽です。数ヶ月以上滞在する場合は現地で免許証を取得する必要があります。日本に比べれば手間とお金は余りかかりませんし身分証明書として非常に便利ですので可能な限り取得するのが良いかと思います。

引越し

基本的に引越し費用は補助してくれるとすれば受け入れ機関からになりますので、荷物が多い場合はまず向こうに確認してみましょう。仕事書類・PCなどは個人研究費などで送れる場合もあるかと思います。補助を貰う場合は複数の会社から見積もりを取らないといけないかもしれません。因みに海外学振の場合は引越し費用の補助はありません。現在の機関で購入したPCなどは返還義務がある場合もあります。そういった面倒からか私の聞く限りでは、多くの方が受け入れ先のボスに一通りの作業道具を改めて購入して貰っているそうです。

米国内で転勤する場合も基本的には同じです。メインランド内の異動の場合はなるだけ自分の車に詰め込んで一緒に引越すのが一般的だと思います。私の場合はカリフォルニアからハワイへの引越しでしたが、3社見積もりを必要があったので荷物をダンボールにまとめて USPS, UPS, Fedex で見積もりを取って一番安かった USPS を使いました。ただネットの評価を見てわかる通り USPS での輸送は安全とは程遠いのでできる限り頑丈に梱包しておく必要があります。また USPS の場合、大学構内のピックアップができませんでした。こういった反省を踏まえると可能な限り UPS, Fedex が提供する定型サイズのダンボールに詰め込んで USPS より安い値段に持っていけるよう頑張るのがベストですが、デスクトップPCのような大きなものはまず収まりませんので、そういった場合ほぼ確実に USPS を選ぶことになると思います。頼む際は必ず追跡オプションをつけておきましょう。

渡米後

  • 初めて米国赴任の場合、まず渡米後に必ず行う必要があるのは Social Security Number (SSN) の登録です。米国側で申請者の入国記録などの更新に少し時間がかかりますので、基本的に到着後5日くらい経ってから申請しに行きましょう。一度取得すれば一生そのまま使えます
  • 国外での住所が決まったら外務省に在留届を出しておきましょう
  • また車を運転する場合は車保険の加入も必要です。大手であれば車保険に加えて家の賃借人用の保険もありますので両方加入しておくことが望ましいです。さらに運転中車が故障した場合に備えてロードサービス(AAA)にも入りましょう。ビザなどで長期移住する場合、なるべく早く現地の運転免許を取得することが州によって義務付けられています
  • 滞在後余裕が出てくればアダルトスクールなどを通して現地のコミュニティに参加するのも良いかもしれません。Caltech 近辺など場所によっては無料で英語クラス (ESL) が開かれているところもあります。特に家族連れで渡米される方は現地の方々と色々相談しあったりできますし非常に価値があると思います。