本校では、「確かな学力」の育成をする「日本型教育実践」のよさと、「STEAM教育」を通してこれからの子どもたちに必要な力を育成することの「ベストミックス」を探っていきます。
そして、この学びを「習得」「活用」「プロジェクト」「探究」の4つの学習に分類し、それらを教科に準拠してつないでいきます。
世界的に日本の教師の授業研究は高い評価を受けています。「OECDの報告書(渡辺良監訳『PISAから見る、できる国・頑張る国2』)では、授業研究について「この慣行が日本の学校で指導の質の向上に貢献しているのは疑いない」とされています。
本校でも、これまでに蓄積してきた知見を生かして、「確かな学力」の育成を試みています。その成果として学力テストでも研究以前よりも子どもたちの学力は向上している結果が得られています。
本校では、2020年度に葛飾区よりプログラミング教育推進校に指定を受けたことをきっかけにSTEAM教育を研究してきました。この成果として、ICTの活用が常態化したとともに、主体的に学習に取り組み自分の考えを伝えようとする児童の姿が見られました。
これをさらに発展させて、各教科の「活用」、総合の「プロジェクト」、そして児童が自分の好きをトコトン追究することを通した「探究」を通して、児童の資質・能力の育成に取り組んでいます。
各教科の知識・技能の習得のために、 教師が工夫して指導したり、AI型ドリル教材を用いたりします。また、ノートに書いたものをタブレットで撮影・共有することで、ICTと紙・ペンの共存を図ります。従来の日本型教育実践を生かして学びの定着をします。
習得では、各教科の知識・技能の習得を目指します。
各教科の目標を達成するために、教員が課題を提示し、 児童がその課題の解決に取り組みます。児童はもくもく(自己検討)→もしもし(他者参照)→もくもく(修正反映)→なるほど(振り返り)という協働的な学習過程で学びを深めていきます。少しずつこのサイクルを回転させます。
活用では、児童に各教科の資質・能力の育成を目指します。
各教科等の時間で、教員が提示した大きなテーマを提示します。その中で児童は課題を設定し、単元内で学習計画を立て、情報収集や整理・分析、まとめ・表現、振り返りという「アジャイル学習」の学習過程で学びます。活用とプロジェクトの学習過程を経て、児童の自己調整を促します。
プロジェクトでは、情報活用能力を含めて自分で学ぶための資質・能力の育成を目指します。
総合的な学習の時間で、「アジャイル学習」を通して、自分の好きを各教科に準拠してトコトン追究します。各教科に準拠しているので、「習得」-「探究」をつなぎ、往還して学ぶことができます。そして、6年間を通して『課題や学び方を自分で選択し、他者と共に学び続けることができる子』 の育成を目指します。
探究では、学んできた学び方を生かして、「生きる力」の育成を目指します。