HGメンネルコールは、1947年(昭22)1月、故金子幸雄名誉会長の『船橋に男声合唱団を創ろう!』との呼びかけに、平塚幸之助現名誉会長らが集まって、当時船橋市内に住んでおられた秋山日出夫先生(1905-1976)に指導をお願いして発足しました。暫くの間船橋市では唯一の男声合唱団でした。団名の由来は、秋山先生が自分の頭を看板にして、『ハゲ合唱団でどうだ!』と言い出したので、これを少しハイカラにしてドイツ語音階の中のH(ハー)とG(ゲー)をあて、『HGメンネルコール』としました。『みんなでハゲるまで歌おう!』と言うわけです。Harmonic Gardenという洒落た解釈もありました。
練習場は発足当時から今も変わらず故金子幸雄名誉会長が無料で提供してくれています。山あり谷ありのHGをどんな時にも守り続けて来たのが平塚幸之助現名誉会長です。1997年(平9)には若い頃秋山先生から多大の薫陶を受けた大野敏彦先生が復帰して、その情熱溢れる指導により現在のHGがあります。
こうして生まれて育ったHGメンネルコールは合唱音楽への愛情と熱意を持ち続け、これに団員同士の友情と皆で団を盛り上げていこうという積極的なボランティア精神が加わりエネルギッシュに活動を続けています。練習は厳しく暖かです。二年に一度の定期演奏会では毎回満員になる程沢山のお客様にお越し頂き心強い応援を頂いています。
2016年には創立70年の節目を迎え、次は100周年!を目指して更に頑張って行こうと気持ちを新たにしました。
2018年の定期演奏会を最後に大野敏彦先生は名誉指揮者に就任し、さらに2022年の演奏会終了をもって粕谷宏美先生が名誉指揮者に就任、現在は大嶋和野先生をj常任指揮者にお迎えして熱い指導を頂いています。
最近の定期演奏会とその他の演奏会記録は「定期演奏会記録」のページをご覧ください。合唱ジャンルは広く、他の合唱団体との合同演奏、女声合唱団との合同演奏も行っています。文化ホールでの演奏会以外に、各種イベントでの出張演奏も規模を問わず出演します。HGメンネルコールは心のハーモニーを追い求めながら音楽を楽しんでいる合唱団です。
1951年~53年(昭26~28)の連続総合優勝という輝かしい成績は、指揮者秋山日出夫先生の指導の賜物であり、むしろ先生自身の勲章である。戦前戦後(1934年~47年)にかけての、東京リーダーターフェルフェライン(東京リーダーターフェル1925の前身)連続優勝も、秋山日出夫指揮によるものであったし、1948年~50年(昭23~25)は、職場部門での国鉄合唱団の連続優勝、1951年~53年(昭26~28)はHGと国鉄合唱団そろっての連続優勝、さらに1954年~55年は農林省合唱団の連続優勝と、戦前から足かけ21年間日本の合唱コンクールに 君臨した。当時“コンクール男”と評され、審査員長堀内敬三が“合唱の魔術師”と舌を巻いた。
全日本合唱連盟はこの秋山日出夫の優勝を阻むために、規約を改正して3年連続優勝団体は、翌年の全国大会に招待演奏をさせることとした。というのが当時の真相に近い噂であった。全日本合唱コンクール優勝併せて11回は、わが国の合唱史に輝く金字塔である。数え切れないほど多くの人たちに合唱の楽しさと喜びを与えてきた先生の功績は誠に大きいものがあり、没後勲四等瑞宝章が贈られた。