「指導しすぎないサポート方針」
大学時代に学んだ「コーチング論」に基づいています。
「教える(ティーチング)」ではなく「導く(コーチング)」ことを大切にしています。
つまり、
指導者が答えを与えるのではなく、子ども自身が考え・選ぶ力を引き出す。
対話や問いかけを通じて、内発的な意欲と自信を育てる。
「自分で考えて行動する」
「アスリートセンタード」に基づいています。
指導者ではなく、アスリート(子どもたち)を中心に考えています。
つまり、
指導者ではなく、子ども本人の意思・感情・成長を中心に据える。
勝敗や記録よりも、学び・気づき・自己成長を大切にする。
コーチは「決める人」ではなく、共に考え、支える伴奏者。
この2つの軸をもとに、指導者主導ではなく、子どもたちの意思・目的・挑戦を第1に考え、
可能性を最大限に広げることを大切にしています。
私自身、学生時代に「みんなで同じ練習をすること」に疑問を持っていました。
同じメニューでも、それが合う子もいれば、合わない子もいる。
けれど、合っていない子は「なぜ伸びないのか」に気づけないまま努力を続けてしまう。
その違和感が、H&C RUNNINGの原点です。
私は、自分の体の特性を知ることこそが成長の第一歩だと考えました。
実際、私は足がすごく速いタイプではなく、小学4年生までリレーの選手には選ばれませんでした。
けれど、自分の体を観察し、どう動かせば良いかを自分で考えたことで、リレーの選手になり、大会で決勝に残り、記録が一気に伸びました。
しかしその後、「もっと練習すれば速くなる」と思い込み、自分の体を理解することを忘れてしまいました。
結果として、練習量を増やしすぎて足首を痛め、手術を受け、選手としての道を諦めることになりました。
この経験から、H&C RUNNINGでは――
ジュニアクラスでは「速く走るための土台(絶対条件)」を身につけ、
アスリートクラスでは「自分で考える力」を育てる。
私は練習メニューを提供しますが、それは「指導」ではなく、子どもたちが自分で感じ、選び、試すための“きっかけ”です。
活動中は安全面の見守りとサポートを行いながら、一人ひとりの「気づき」や「挑戦」を尊重しています。
結果として、それぞれが自分の目標をどんどん達成しています!
この方針は、単に陸上の記録を伸ばすだけのためのものではありません。
自分の体や心と向き合い、「どうすればできるか」を考える力は、勉強・学校生活・人との関わりなど、日常のあらゆる場面で生きていく力になります。
うまくいかないときに“どうすればいいか”を自分で考え、試して、失敗して、また挑戦する――。
その経験の積み重ねが、子どもたちの将来の自信につながると信じています。
私は、一般社団法人藤っこコミュニケーション研究会から、見守りおよび安全管理の責任者として委託を受けて活動しています。
安全管理責任者のため、代表・コーチという名称ではありますが、立場はあくまで地域ボランティアとしての関わりです。
子どもたちが安心して活動できるよう、安全面を見守りながら、一人ひとりの主体的な成長を支えることを目的としています。
H&C RUNNINGの活動は、地域の方々や保護者の皆さまのご支援をもとに行っており、「地域の子どもたちの健全育成」に貢献することを目的とした非営利の見守り型ボランティア活動です。
活動は公共の場を利用しながら、地域の環境を共有して行っています。
特定の場所を占有したり、営利活動を行ったりすることは一切ありません。
参加は自由で、活動内容は子どもたち自身の主体的な判断に委ねています。
コーチは「教える人」ではなく「見守る大人」として関わり、安全確保と環境づくりを最優先にしています。
また、行政や学校だけでなく、地域の力と連携しながら、子どもたちが安心して成長できる環境を地域全体で支えることを目指しています。
H&C RUNNINGはその一端を担う地域協働のボランティア活動として、地域社会の中で子どもたちの育ちを見守っています。
私たちは、地域の皆さまとともに、子どもたちが自分の力で考え、挑戦し、成長していく姿を静かに見守り続けます。