浜松医科大学放射線腫瘍学講座は2015年4月に新設された新しい講座ですが、浜松医科大学には、大学設立以来の長い放射線治療の歴史があります。
高橋信次先生 (病院長室にて)
・1974年6月 浜松医科大学開設時に、高橋信次先生(当時名古屋大学放射線科教授)が副学長として着任され、同年8月 金子昌生先生(後の初代浜松医科大学放射線科教授)が助教授として着任されました。
・1977年11月 浜松医科大学附属病院が開院し、高橋信次先生が初代病院長に就任されました。
回転横断撮影装置 (1978年)
・高橋信次先生は、世界に先駆けて、回転撮影の原理を発展させて回転横断撮影法を完成させました。CTのない時代に画期的な撮像法でした。さらに、放射線治療の分野では、60Co遠隔照射装置に原体照射の理念を導入し、現在の高精度放射線治療の基礎を築かれました。
・左は、当時浜松医科大学に導入されていた360度回転式回転横断撮影装置 で、撮影時には床の部分が下降し、X線管球が撮影寝台の周りを1回転してCT画像のような断層像を撮影することができます。
コバルト治療装置 (1978年)
・1978年4月、附属病院が全面開院し、名古屋大学から田中良明先生(後に、都立駒込病院放射線診療科部長、日本大学医学部放射線科教授)が放射線治療担当の助教授として着任されました。
・左は、長年稼働してきたコバルト治療装置のコバルト線源搬出(1978年)の時の写真です。
CINAC 2100 (1994年)
・1985年4月に田中良明先生が都立駒込病院に転任され、以後、西村哲夫先生(後に、静岡がんセンター副院長)が放射線治療を担当されました。
・左は、1994年に導入された治療装置の写真です。
CLINAC iX (2010年頃)
・2015年4月に放射線腫瘍学講座が新設され、同5月1日に中村和正教授が、九州大学医学研究院臨床放射線科学分野から赴任しました。
・左は、2010年頃に導入された治療装置の写真です。
Truebeam (2022年)
・2022年1月に附属病院に先端医療センターが開設され、放射線治療部門は同センターに移動になりました。新規放射線治療装置が導入されました。
・左は、先端医療センターに導入された治療装置の写真です。