私は,広島県の職員の茂田幸嗣(しげたこうじ)と申します。2015年6月30日に,広島県東部厚生環境事務所に勤めていた私は,向島中央小学校の解体工事の立入検査を行い,現地で,猛毒の*アスベスト(石綿)が飛散し,多数の児童がこれに被曝した事故があったことを確認しました。しかし,広島県は公表すべきこの事案を隠蔽しました(都道府県知事は,大気汚染防止法第24条の規定により,大気の汚染状況を適切な方法で公表する義務を負う)。また,当該隠蔽事案については,外部の弁護士5名からなる自称第3者委員会による調査が行われましたが,その報告書は極めて杜撰なもので,不当に広島県の隠蔽行為を肯定するものでした。当該報告書やその他の証拠資料は,報道機関の皆さまに限り,条件付きで提供することが可能です。
このことについて,広く報道していただきたく,ここにプレスリリースします。
*現在は禁止されている極めて危険な建物材料です。(「猛毒」としているのは,人体に有害という意味で使用しており,アスベストは法律でいう毒物ではありません。)アスベストは,以前は断熱のためなどに使用されていました。なので,古い建物には使用されていることがよくあります。これを吸い込むと長い潜伏期間の後,中皮腫という病気(生存率が低く,猛烈な痛みを伴う!)にかかる危険性があります。中皮腫の死亡者は年々増加しており,2021年の1年間に国内で1635名の方が亡くなっています。
概略は次項のとおりです。詳細は次のページをご覧ください。
多数の児童が猛毒アスベスト(石綿)に被曝した事故の隠蔽
向島中央小学校の解体現場
石綿が吹き付けられていた天井
・2015年6月30日の向島中央小学校の石綿飛散事故現場の調査を担当した私は,上司に対して速やかに事故の内容を公表するよう求めましたが,上司はこれに応じませんでした。
・2016年5月26日に,戸河内小学校解体工事で,アスベストの飛散事故が発生したことが確認されました。向島中央小学校の事故が公表され,十分な注意喚起が行われていれば,未然に防げた可能性のある事故でした。
・2017年10月10日に,環境県民局長に対してこの事故の隠蔽について通報し,見解を求めましたが,非公表で問題ないとの回答を受けました。
・2018年10月8日に,私は,湯崎広島県知事に対して,この隠蔽の問題などを通報しました。湯崎知事は,これに対し,外部の弁護士に調査を委託し,調査を行わせましたが,その結果はこれまで同様「広島県の対応は問題ない」というものでした。
・外部の弁護士らは,「中立の第三者委員会」を名乗り調査を実施しましたが,その調査結果は,知事に大気の汚染状況の公表を義務付けた大気汚染防止法第24条の存在を無視して「県に石綿飛散を公表する義務はない」と判断するなど,重大な瑕疵のあるものでした。
詳細は次のページでご覧いただけます。
多数の児童が猛毒アスベスト(石綿)に被曝した事故の隠蔽
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