地球システム・倫理学会の「研究例会」
地球システム・倫理学会の「研究例会」
■日 時:2026年09月19日(土)16時00分〜18時00分(開場:15時40分)
■会 場:麗澤大学新宿キャンパス(東京・西新宿「新宿アイランドタワー」4階)およびGoogle Meet
■講 師:納富 信留 東京大学大学院人文社会系研究科・哲学、教授
■テーマ:多元的な哲学思考・対話に向けて—世界哲学の試み—
■要 旨:2028年8月に日本で初めて開催される世界哲学会議WCP大会について案内し、それに向けて近年日本の哲学者たちで進めている「世界哲学World Philosophy」のプロジェクトを紹介する。続いて、世界哲学の理念として私が検討している3つの論点、即ち、多元的思考の可能性、リングワ・フランカの問題、哲学の言葉と対話について、問題提起と基礎考察を行う。まず、哲学において思考や視野の多元性はなぜ必要で、それはどのようなものかを考察する。哲学の多元性は生物多様性とは異なり、多様な種や個体の共存とならんで個人における多様な哲学伝統が共存し内的対話を繰り広げることが重要である。次に、世界哲学において多様な言語と哲学伝統を含めることが英語という新たなリングワ・フランカへの一元化をもたらしている問題を検討する。哲学の歴史におけるリングワ・フランカの歴史を考察しその利点と欠点を自覚することで、多元的な哲学言語による対話が模索される。本講演では、そういった世界哲学の方法論を論じることで、現代社会の具体的な課題や問題をめぐって哲学の対話を推進するための基盤を整備し、それに参与する私たちがいかに問題と向き合うかを考えたい。
■略 歴:納富 信留(のうとみ のぶる)、東京大学大学院人文社会系研究科・教授。哲学専門分野。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了(1990年)、英国ケンブリッジ大学Ph.D.取得(1995年)。九州大学文学部助教授、慶應義塾大学文学部助教授、教授を経て、2016年より現職。2023年4月より2025年3月まで、人文社会系研究科長・文学部長。2007年から2010年にIPS(国際プラトン学会)会長を務めた。現在はFISP(哲学系諸学会国際連合)運営委員など複数の国際学会委員を務める。WCP 2028組織委員長。国内では日本哲学会会長、哲学会前理事長、新プラトン主義協会会長など。2024年4月、紫綬褒章受賞。研究分野は西洋古代哲学・西洋古典学。主な著書に、『哲学の言葉を聴く──西洋古典哲学研究』(2025年、東京大学出版会)、『世界哲学のすすめ』(ちくま新書、2024年)、『ギリシア哲学史』(2021年、第34回和辻哲郎文化賞受賞)、『対話の技法』(笠間書院、2020年)、『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫、2017年、サントリー学芸賞)、『プラトンとの哲学──対話篇をよむ』(岩波新書、2015年)、The Unity of Plato’s Sophist: Between the Sophist and the Philosopher (Cambridge University Press, 1999。日本語訳、カタロニア語訳あり)など。翻訳にプラトン『ソクラテスの弁明』『パイドン』(光文社古典新訳文庫、2012、2019年)など。共編著に『世界哲学史』(全8巻+別巻、ちくま新書、2020年)などがある。
■「研究例会」には、当学会に未加入の方も、来場ないしはオンラインで参加頂けます。当学会に未加入の方が来場して参加される場合は、当日、会場受付にて資料代として1,000円お支払いください。(ただし学生・院生は無料です)
■「研究例会」に先立ち、14時30分から15時30分まで「理事・評議員会」を開催します。「理事・評議員会」は、当学会の理事・評議員のみの参加となります。
■「研究例会」および「理事・評議員会」への出欠を、こちらのフォームで、2026年09月15日(火)までにご回答下さい。09月16日(水)以降に参加を申し込まれる場合は、学会事務局長(犬飼孝夫)宛にメールでご連絡ください。メールアドレス:tinukai@reitaku-u.ac.jp
■オンライン(Google Meet)で参加希望の方には、開催前日までにGoogle MeetのURLをお届けします。前日までにURLが届かない場合は、学会事務局長(犬飼孝夫)宛にメールでご連絡下さい。メールアドレス:tinukai@reitaku-u.ac.jp
■来場に際しては感染症防止に十分ご留意下さいますようお願い申し上げます。
更新日:2026年08月23日