地球システム・倫理学会の「2026年度総会・記念講演」
地球システム・倫理学会の「2026年度総会・記念講演」
■日 時:2026年04月18日(土)16時00分〜18時00分(開場:15時40分)
■会 場:麗澤大学新宿キャンパス(東京・西新宿「新宿アイランドタワー」4階)およびZoom
■講 師:梅原 賢一郎 京都芸術大学名誉教授・梅原記念財団代表理事
■テーマ:梅原猛はなにであったのか─哲学をこえて─
■要 旨:梅原猛の仕事の全容をとらえることはむつかしい。いくつかの理由があろう。まず、研究の対象、関心の対象が多岐にわたることがあげられる。すなわち、哲学、宗教、文学、芸術、芸能、歴史などである。しかし、領域が多様であるということだけではすまない。梅原猛は、表現形式においても、多様な顔を見せる。すなわち、学術研究者の顔、文学創作者の顔、フィールドワーカーの顔、時代警世家の顔などである。しかも、混同のないように、機会ごとに、顔を使い分けるわけでもない。学術研究者の顔をして書きはじめたと思いきや、いつのまにか、想像たくましい詩人の顔になっていたりする。梅原猛は、徹頭徹尾、既成の規範におさまらない。その意味で、異端であり鬼子であった。
ニーチェは「肉体はひとつの大きい理性」といったが、ただ、ひとついえることは、梅原猛は「肉体」で学問をしたのではないかということである。すなわち、「小さい理性」である「精神」で学問をするのではなく、ほとばしる感情、天翔る想像力(想起)、偽善や欺瞞を嗅ぎつける感性、そして、数学少年であった梅原猛の頭脳に装備された「小さい理性」、それらを総動員して、つまりは、「肉体」でもって、学問をしたということである。梅原猛は、いってみれば、「頭の論理」によりも、「肉の理法」に信をおく人であった。
さて、時間の限られた本発表であるが、はじめに、なぜ、梅原猛は哲学を志したのか、生涯を簡単に振り返りながら、いつかのターニング・ポイントを指摘する。つぎに、出版された著作の全体を一覧し、それを整理しつつ、梅原猛の思索のいくつかの方向性を抽出する。最後に、そのようにして抽出されたいくつかの方向性をどのようにして束ねうるのかを問う。
すでに1965年の論文のなかに、「極度に原始的な、それゆえ極度に根源的な存在論」という言葉を見いだすことができるが、ここでは、梅原猛の師、山内得立の『ロゴスとレンマ』(1974)を参照しつつ、「頭の論理」である「ロゴス」にたいするに、「肉の理法」である「レンマ」を提示し、梅原猛の切り開いた〈知の地平〉の可能性を展望する。
■略 歴:梅原 賢一郎(京都芸術大学名誉教授・梅原記念財団代表理事)1953年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。京都芸術大学名誉教授。一般財団法人梅原記念財団代表理事。芸術、宗教、祭りなどについて、身体を軸に、あたらしい視座から思索する。主な著作に、『カミの現象学─身体から見た日本文化論─』『感覚のレッスン』『肉彩』『洗濯屋さん道元』、編著作に、『不在の空─「いま・ここ」を生きた女性の肖像─』などがある。
■「記念講演」には、当学会に未加入の方も、来場ないしはオンラインで参加頂けます。当学会に未加入の方が来場して参加される場合は、当日、会場受付にて資料代として1,000円お支払いください。(ただし学生・院生は無料です)
■「記念講演」に先立ち、14時30分から15時30分まで「2026年度総会」を開催します。「2026年度総会」は、当学会の会員のみの参加となります。
■「記念講演」および「2026年度総会」への出欠を、こちらのフォームで、2026年04月10日(金)までにご回答下さい。04月1日(土)以降に参加を申し込まれる場合は、学会事務局長(犬飼孝夫)宛にメールでご連絡ください。メールアドレス:tinukai@reitaku-u.ac.jp
■オンライン(Zoom)で参加希望の方には、開催前日までにZoomのURLとパスコードをお届けします。前日までにURLとパスコードが届かない場合は、学会事務局長(犬飼孝夫)宛にメールでご連絡下さい。メールアドレス:tinukai@reitaku-u.ac.jp
■来場に際しては感染症防止に十分ご留意下さいますようお願い申し上げます。
更新日:2026年03月28日