地球システム・倫理学会の「研究例会」
地球システム・倫理学会の「研究例会」
■日 時:2025年12月06日(土) 16時00分〜18時00分(開場:15時45分)
■会 場:麗澤大学新宿キャンパス(東京・西新宿「新宿アイランドタワー」4階)およびZoom
■講 師:谷口 正次 源・環境・文明ジャーナリスト
■テーマ:現代病を癒すか? 自然の中の超高周波非可聴音(ハイパーソニック・サウンド)-その可視化の試み-
■要 旨:森林など命を育む自然の中には、人の耳には聞こえない、目には見えない豊かな超知覚情報が存在する。これを脳科学者であり音楽家の大橋力は、自然の”情報環境“と名付けた。そして、超知覚情報の一つである人の耳に聴こえない周波数20Khz以上の超高周波音が人の皮膚を通して基幹脳(脳幹、視床、視床下部)を刺激し、美しさ、快さ、霊性、感動などを与え、人間性を豊かにしてくれるとともに、自律神経系、内分泌系、免疫系の中枢をなす脳領域を活性化させ、都会など諸々のストレスから人を守る効果があることを発見した。大橋はこの効果をハイパーソニック・エフェクトと名付けた。一方、物質・エネルギーで人工的につくられた現代都市社会で人々は便利で快適な生活をしながら、科学技術が進歩するほど自然と隔離され、”情報環境“が欠落する。その結果、自然と断絶、いわば ”離婚“してしまったような状態にある。そして、ストレスとリスクに満ちた環境の中で人間が本来の人間性を保ちながら適応していくことが難しく、鬱病・自殺・薬物依存・凶悪犯罪・各種現代病など文明の病理が広がっている。“情報環境”の中でも、ハイパーソニック・サウンドとその価値、そして自然との触れ合いの大切さを多くの人と共有し、人々が自然との“離婚破棄”を“宣言”するようになることを期待して、その動機付けとするため、自然の中にあるいは自然と触れ合う時に発生する非可聴音を可視化することを試みた。その成果を本例会で説明したい。
■略 歴:谷口 正次(たにぐち・まさつぐ) 1938年1月3日東京生まれ。1960年九州工業大学鉱山工学科卒業。小野田セメント株式会社入社。1996年専務取締役。1998年秩父セメント並びに日本セメントとの合併により太平洋セメント(株)専務取締役(中央研究所、資源・環境事業管掌)。2001年屋久島電工(株)代表取締役社長。1998~2008年;国際連合大学ゼロエミッションプロジェクト産業界代表理事(地球環境問題に取り組む)。2006~2009年;国際日本文化研究センター協同研究員(テーマ:生命文明構築のために)。千葉商科大学政策情報学部非常勤講師兼同大学院客員教授(資源・環境論)。2014~2016年京都大学大学院経済学研究科特任教授(自然資本経営論講座)を歴任。現在、資源・環境・文明ジャーナリスト、地球システム倫理学会理事、星槎大学客員教授、NPO法人ものつくり生命文明機構副理事長。著書:『メタル・ウオーズ』(2008年、東洋経済新報社、日経BP・Biz-Tech図書賞受賞)『自然資本経営の進すすめ』(2014年、東洋経済新報社)他多数。
■「研究例会」には、当学会に未加入の方も、来場ないしはオンラインで参加頂けます。当学会に未加入の方が来場して参加される場合は、当日、会場受付にて資料代として1,000円お支払いください。(ただし学生・院生は無料です)
■「研究例会」に先立ち、14時30分から15時30分まで「理事・評議員会」を開催します。「理事・評議員会」は、当学会の理事・評議員のみの参加となります。
■「研究例会」および「理事・評議員会」への出欠を、こちらのフォームで、2025年11月27日(木)までにご回答下さい。11月28日(金)以降に参加を申し込まれる場合は、学会事務局長(犬飼孝夫)宛にメールでご連絡ください。メールアドレス:tinukai@reitaku-u.ac.jp
■オンライン(Zoom)で参加希望の方には、開催前日までにZoomのURLとパスコードをお届けします。前日までにURLとパスコードが届かない場合は、学会事務局長(犬飼孝夫)宛にメールでご連絡下さい。メールアドレス:tinukai@reitaku-u.ac.jp
■来場に際しては感染症防止に十分ご留意下さいますようお願い申し上げます。
更新日:2025年09月08日