生成対話の場コミュニティ(GCBC)
とは?
とは?
GCBC(生成的対話の場コミュニティ)はワールド・カフェを通じて人々が自由に意見を交わし、多様な視点と共感を醸成する場を提供する団体です。
対話とコラボレーションを通じて、社会にポジティブな影響を与え、持続可能な未来の実現を目指します。
社会に対して、集合知を生み出す対話の場としてのワールド・カフェの普及、理論と実践から得られる知見の共有、日本におけるワールド・カフェに関する情報の発信、海外の情報の収集と共有、実践者の育成を目指します。
GCBC(生成的対話の場コミュニティ)ではそこで、4月より例会の内容を一新して活動をしています。例会の場ではアナウンスをしておりますが、正式にこちらでも発表いたします。
私たちの団体は、ワールドカフェを幅広くいろんな人々に知ってもらい、あらゆるところで対話が生じるための活動や活動支援を行なっております。その活動の成果もあり、「ワールドカフェ」を知らないけれど学びたいという会員も少しながらも増えてきております。また、私たちもGCBCの活動をする中で「ぜひ例会に一度来てくださいよ」と誘うことも多いです。そこで、全く知らない人たちが学ぶ機会を作りながら、これまで経験を積んでいる人たちにもさらに学びが出るような例会の実施を考えました。
4月の例会はその原点として、あらためて「私たちにとってのワールドカフェ」を話し合ってみようと企画したものでした。そこで、なぜワールドカフェなのか、ワールドカフェで何ができるのか、など、参加者の人たち、初めての人も経験のある人も、自分とワールドカフェとの関わりを考える時間になりました。
この後の例会の内容はこのように行なっていきます。
奇数月(5月から):ワールドカフェ・ベーシックという名称で、ワールドカフェについて、あまり知らない人たちを対象に、基礎的なことを例会で扱います。少し情報提供が多めになるかもしれませんが、ワールドカフェについての基礎的なことを学ぶ機会を提供します。
偶数月(6月から):ワールドカフェ・アドバンスという名称で、経験者の人たちを対象として、ワールドカフェという形式名の中で、挑戦的な課題などについて対話を行なっていきます。また、ハーベストをより気づきが出るかをグラフィックなどの手法を駆使しながら探求していきます。
ベーシックとアドバンスという内容が、月単位に交互に実施していきます。もちろん、ベーシックであっても経験者の方にも、基本を改めて学んでいただける内容になります。また、アドバンスであっても、テーマについてワールドカフェをするのですから参加していただき対話を体感していただけます。このように、ここ2年の例会をさらに良くするための一つの方法として行なっているものです。
今年は、ワールドカフェ誕生、30年です。今年の後半には、30年を意識した記念イベントを企画中です。この年に、私たちの生成的対話の場コミュニティ(GCBC)も、今度、30年への発展の足固めを行う年になってくると思っています。みなさんも、これからいろんな機会を作っていきますので、積極的に関わりを持っていただけると嬉しく思っています。また、まわりの方で、ワールドカフェについて関心をお持ちの方がいたら、ぜひ、私たちの活動をご紹介いただき、仲間を増やしていきましょう。
最後に私の好きなアフリカの格言を紹介します。
急ぎで行くなら一人で行け、遠いへ行くならみんなで行け!
ワールドカフェを広げていく旅は遠いです。みんなで行きましょう!
今後ともよろしくお願いします。
生成的対話の場のコミュニティ
理事長 大嶋友秀
生成的対話の場コミュニティ(第23回定例会~ワールド・カフェ ベーシック)
テーマ:生成的対話の場コミュニティ第23回定例会~『ファシリテーター脳を鍛える問い道場』
2025年7月13日にGCBC(生成的対話の場コミュニティ)の7月定例会はオンラインで開催されました。
7月はベーシックコースとして、テーマを「ファシリテーター脳を鍛える問い道場」として、皆で問いを作るワークを行ないました。
「関係 → 思考 → 行動(仕事)→ 結果 → 関係」というダニエル・キムの成功循環モデルは、組織を活性化していく中で、必ず言及される考え方です。その要素を一つずつ、じっくりと対話をしました。全体的には「心理的安全性」「つながり」「新たしい文化」などのキーワードが出ました。
自分たちの街をよりよくするためのワールドカフェを開催するという想定で、3ラウンド+ハーベストの問いを、たくさん作ってから選ぶ、というやり方で行いました。
まず、グループに分かれ、ワールドカフェ参加者に、街についての「過去」→「現在」→「未来」→「自分の行動」を話し合ってもらうための問いをたくさん作りました。
その後、同じグループで「ワールドカフェ参加者に、終了時にどのようになってほしいか?」を決め、それにそって、3ラウンド+ハーベストの問いを各一つずつ選んでもらいました。
問いを選んだあとは、グループメンバーをシャッフルし、難しかったところや工夫した事などを共有しました。
ファシリテーター目線を学ぶきっかけになったという感想もありました。プロセスから設計する、という練習になったかと思います。
参考資料:問いを考えるための問い
・参加者に街の過去を振り返ってもらうためには、どんな問いがありますか?
・参加者に街の現在に目を向けてもらうためには、どんな問いがありますか?
どんな視点で見てもらいたいですか?
・参加者に街の理想的な未来を描いてもらうためには、どんな問いがありますか?
・参加者に自分の行動に落とし込んでもらうには、どんな問いがありますか?
日時:2025年7月13日(日)19時〜21時
場所:オンライン(Zoom)
参加者:18名、(理事・幹事・顧問7名を含む) 会員14名、非会員4名
次回:2025年8月10日(日)20時より
来月もお会いできるのを楽しみにしています。
生成的対話の場コミュニティ(第22回定例会~ワールド・カフェ アドバンス)
テーマ:生成的対話の場コミュニティ第22回定例会~『関係性の質』
2025年6月8日にGCBC(生成的対話の場コミュニティ)の6月定例会はオンラインで開催されました(添付は、グラフィック・レコーディング)。
6月はアドバンスコースとして、テーマを「ダニエル・キムの成功の循環」の「関係性」を選び、ワールドカフェ形式で対話を行ないました。
「関係 → 思考 → 行動(仕事)→ 結果 → 関係」というダニエル・キムの成功循環モデルは、組織を活性化していく中で、必ず言及される考え方です。その要素を一つずつ、じっくりと対話をしました。全体的には「心理的安全性」「つながり」「新たしい文化」などのキーワードが出ました。
ラウンド1では「チームの成功体験」について語り合い、評価ではなく“関係の質”が大切であることが、参加者の経験をもとに対話され、たくさんのストーリーが共有されました。
ラウンド2では「特に印象に残ったこと」を共有し、チームリーダーのあり方や、感情・親しみ・安心感など、日頃どうしても後回しとされる要因が大切であると強調されました。
ラウンド3では「何があれば良い関係性がつくれるか」という問いから、「対話する」「受け入れる」「場を共にする」そして「ルールを変える」「新しい文化」を醸成するなど、これからの可能性と方向性が語られています。
ハーベスト(収穫)の部分では、「共有された物語」「多層の信頼」「横の関係の大切さ」「時間のつながり」「新しい答えを共に探す姿勢」などが印象的な気づきとしてまとめられています。
全体を通じて、対話を通じた関係性の質の向上と、チームの心理的安全性の重要性が深く掘り下げられた会となっています。簡単に「関係性」をよくしよう、と掛け声だけでなく、その意味するところを、ワールドカフェの中で対話できた会となりました。
参考情報:問い
ラウンド1:これまであなたが関わったチームで成功したと思う経験を教えてください。
ラウンド2:R1の話を聞いていて、特に印象に残ったことはどんなことでしょうか?
ラウンド3:何があれば良い関係性がきずけますか?
ハーベスト:今日の話を通じて、あなたにとって関係の質とはどのようなものでしょうか?
日時:2025年6月8日(日)20時〜22時
場所:オンライン(Zoom)
参加者:19名、(理事・幹事6名を含む)
次回:2025年7月13日(日)19時より、(総会を行うために、いつもより1時間早くなっています。総会は定例会後になります)
生成的対話の場コミュニティ(第21回定例会~ワールド・カフェBasic)
テーマ:生成的対話の場コミュニティ第21回定例会~『対話を深める問いの作り方』
2025年5月11日(日)20時〜22時まで実施しました。前回同様、終わってから放課後と題して、30分間の今日の感想を共有するグループの活動をしました。
今回から、奇数月はワールド・カフェBasicとなづけて、初めてワールド・カフェについて知ってこれから学びたい、という
方も安心して参加ができ、ワールド・カフェをすでによく知っていて実践しているという方も改めて基本に立ち返って大切なポイントを確認できる学び合いの場を提供していきます。
参加者は、スタッフを含めて19名。Basicの第1回にふさわしく、ワールド・カフェをよく知らない、と言う方も含めて非会員の方が5名参加していただきました。
今回は、ワールド・カフェだけではなく多くのファシリテーション実践の場で大切になる「対話を深める問いの作り方」をテーマに、最初に短いレクチャ―の後、いくつか用意されたテーマから参加者が一つを選んで実際にワールド・カフェを主催する想定で問いを作る演習を行いました。
いざ演習に取組んでみると、テーマの設定条件の詳細が分からないと問いを考えにくい、問いを作るよりもテーマに対する自分なりの答えや意見が先に出てきてしまう、など、対話を深めるための問いを作ることは決して簡単ではないと感じた方も多かったようです。
今回実施してみて、問いを立てる演習は奥が深く、参加者同士での学びも深まる様子が見られました。今後も、色々なフレームワーク(枠組み)を活用して、各ラウンドの問いをどのように組み立てて参加者に何に意識を集中して体験やアイデアを出してもらうかについて、Basicで今後も取り上げていきたいと考えています。
そして、22時に終了後も、今日の感想を共有するグループの放課後活動をしました。
次回は、6月8日(20時から)です。 みなさん、また、お会いしましょう。
生成的対話の場コミュニティ(第20回定例会~ワールド・カフェ体験会)
テーマ:生成的対話の場コミュニティ第20回定例会~『あらためて今、ワールドカフェを考える』
2025年4月14日(日)20時〜22時まで実施しました。前回同様、終わってから放課後と題して、30分間の別グループ(グラフィックを見て語らうグループ、今日の感想を共有するグループ)の活動をしました。昨晩は、放課後が終わり、メインルールに戻ってからも、ワールド・カフェの「他花受粉」について熱い対話が継続しました。
今回は、あらためて「ワールド・カフェ」とは何なのか、そして対話することはどういうことか、というトピックでした。私たちの団体は、日本におけるワールド・カフェを広げるお手伝いをし、その活動を推進し、また実施していきます。しかし、幅広くワールド・カフェの啓蒙に取り組む中で、ワールド・カフェをこれから学んでいく人たちもいます。また、経験を積み上げてきているからといって、基本事項を忘れていいわけありません。そういう意味で、改めて「そもそもワールド・カフェって?」という問いかけをした価値が大きかったと思えました。
参加者は、スタッフを含めて22名。オンラインであるため、各地(東京、神奈川、横浜、愛知、広島、千葉、仙台、札幌)から参加者が集いました。
今回のインスピレーショントークは、まずOさんが、2009年の横浜開港150周年記念、市民が550人が集まったワールド・カフェに触発されて、横浜でやり出した(2009年9月から、毎月1回、7年間続ける)経験を話しました。ワールド・カフェを読書会に使った身近な事例でした。次に、KさんがNPOの活動として災害支援の現場での場づくりに関わった経験を語ってくれました。厳密にワールド・カフェではないものの、対話の場を作るベースは、KさんもY150(横浜開港150周年)のワールド・カフェがきっかけになっています。まさに応用された事例と言えました。
その後、いつもの通り、3つのラウンド、そしてハーベスト(収穫セッション)と続きました。今回のラウンドごとの質問は以下の通りです。
ラウンド1:ワールド・カフェに興味を持ったきっかけは?
ラウンド2:対話やワールド・カフェで感じたことは?
ラウンド3:ワールド・カフェにどんな可能性があるでしょうか?
ハーベスト:あなたはワールド・カフェで何をしてみたいですか?
ラウンドの会話、ハーベストの後、最後は、グラフィックレコーディングの共有があり、Oさんから、グラフィッカーとして俯瞰していた視点をビジュアルを見せながらフィードバックをしました。写真は、その当日のグラフィック・レコーディングです。
そして、22時に終了後も、グラフィックを見て語り合うグループ、今日の感想を共有するグループの放課後活動をしました。
次回は、5月11日(20時から)です。 みなさん、また、お会いしましょう。
(直近のイベントの様子を俯瞰したグラフィックイメージ)