中国地方の真ん中をひた走る
ふとミラーを見ると、美しい曲線が目に入った
ネカフェで仮眠をとり走り出す
赤い光が起きてくる頃
山影と雲が迎えてくれた
大山を周回している途中
目の前に現れる開けた断崖に圧倒された
レトロな駅舎を見つけ立ち寄る
地元の子供たちが駆け抜けていく
非日常と日常が交差した
日本海沿いを走っていると
ガードレールの無い路盤の外に
邪魔するものの無い開けた世界が広がっていた
目の前の空に向かって走る
ふと見た海に心奪われた
霧の中木道を歩く
足音・呼吸・感慨
全てが空に吸われていった
秋吉台へ繋がる裏ルート
石灰質の路面を踏みしめ
現実と異世界の狭間を抜ける