活動年表

○佐久間米子作成年表(『社会変革をめざした女たち』pp.345-347所収)、菅谷直子『来しかたに想う-山川菊栄に出会って』所収年表(pp.36-39)を元にして、書籍タイトルなど一部補訂しました。)


1961年

9月ー60年安保後の混迷の中、幅ひろく婦人問題を論ずる場が必要と考えて山川菊栄を中心として会の設立準備委員会を発足。

参加者‥山川菊栄、石井雪枝、伊東すみ子、菅谷直子、田中寿美子、渡辺恵美


1962年

4月-衆議院第二議員会館において「婦人問題懇話会」発会式、会員47名。代表はおかず、幹事8名で運営。家庭婦人、婦人労働、農村婦人、婦人運動・女性史、社会福祉・社会保障の五分科会をおく。

9月-菅谷直子(事務担当)宅に事務所をおく。


1963年

7月-『会報婦人問題懇話会』第1号(半紙判二つ折8ページのタイプ印刷、定価30円、部数200部)創刊。以後隔月でNo.12まで発行。家庭婦人分科会の研究成果として田中寿美子編『ビジネスマダム‐共かせぎ百科』(読売新聞社出版局)を出版。読売新聞社の新聞記者だった貴島操子の貢献が大きく、テレビドラマにもなり印税や放送料を得たことが財政基盤をつくった。


1964年

5月-規約中、「婦人」を「者」に改め、男性の入会を受け入れる。


1965年

12月 雑誌形式の会報発行の希望が会員間で強まり、第1号(A5判、64頁、定価150円、部数500部)発行。


1968年

3月-会員有志により田中寿美子編『近代日本の女性像‐明日を生きるために』(社会思想社)出版。


1970年

9、10月-講座「70年代の婦人問題」(5回連続)を東京都教育会館で開催。

テーマ〝高度産業社会の婦人問題を中心として”。


1974年

7月-本会英語名決定、Womens' Problems Discussion Club(W.P.D.C.)

会報編集委員会発足。


1975年

12月-会員有志により田中寿美子編『女性解放の思想と行動(上下)』(時事通信社)出版。



1978年

5月-総会で規約改正、初代代表山川菊栄、初代事務局長菅谷直子を選出。


1980年

11月-山川菊栄代表逝去。


1981年

1月-事務所を参議院議員会館田中寿美子室に移転。4月より事務局を松田敏子が担当。

7月-総会で田中寿美子を代表に選出。


1983年

2月-事務局について「高齢化社会をよくする女性の会」(1982年設立、代表樋口恵子)の事務所に移転し同居する。

7月-総会で菅谷事務局長退任。駒野陽子が引継ぐ。事務局だより第1号発行(年4回)。


1984年

7月-会の名称を「日本婦人問題懇話会」(Japan Women's Forum)と改称.京阪神地区が支部結成。


11月-「ウイメンズフォーラム84」(3回連続)開催。テーマ〝ゆれ動く現代-女たちの明日を考える(家庭・労働・女性解放論)”。


1986年

11月-「ウイメンズフォーラム86」(3回連続)開催。テーマ〝生命科学と女たちの未来-変わる母性の意味(人工生殖・法律と医療・女の選択)”。


1987年

4月-事務局担当、松田敏子から福島和子へ、ついで6月に佐久間米子となる。

11月-創立25周年記念のつどいを全水道会館で開催。


1988年

11月-事務所を渋谷区代々木八幡駅近くに移転。


1990年

3月、9月、10月ー「ウイメンズ・フォーラム90」(3回)開催。テーマ〝日本の男たちはいま(政治・マスコミ)″。

11月-山川菊栄生誕100年記念シンポジウム”現代フェミニズムと山川菊栄”を津田ホールで開催。


1991年

会報51号より表紙デザインを変える。


1992年

9月-創立30周年記念のつどいを東海大学校友会館で開催。52号までの会報の目次を一覧にした目録を刊行。


1993年

7月~翌年2月「ウイメンズフォーラム93」(4回連続)開催。テーマ〝女性と家族-国際婦人年に向けて(個人と家族・法律・社会保障・家族のかたち)”。講座及び記録集の刊行に東京都女性財団より活動助成を受ける。


1995年

3月-田中寿美子代表逝去。社会情勢の変化などもあり、会の今後についての論議が起こる。

労働分科会、東京女性財団より研究助成金受託、転職アンケート実施。


1996年

4月-渋谷区の事務所を閉じ、連絡先を駒野陽子宅とする。


10月-懇談会を兼ねた総会で、閉会も含めて会のあり方を検討。幹事制度を廃止し、世話人制度を新設。代表世話人に駒野陽子を選出。


11月-「JWFニュース」No.1発行。


1997年

5月-「ふもんこびあ」(4ページ情報紙)創刊。


1999年

東京女性財団の活動助成を受け、会報のアンソロジー出版に取り組む。世話人会で会の今後について集中論議。


2000年

7月-世話人会で話し合っていた会の存廃について総会にはかり、2001年3月31日に閉会することを決定。


9月-『日本婦人問題懇話会会報アンソロジー・社会変革をめざした女たち』をドメス出版から刊行。出版記念リレートークと閉会のパーティを東海大学校友会館で開催。


2001年

3月-閉会。


2002年

1月 『日本婦人問題懇話会会報』59号・最終号刊行。一部有志により研究と運動をあわせて行う「ふもんこんネット」企画が提案された。