ロボメカデザインコンペについて
・主催について
主催の日本機械学会(https://www.jsme.or.jp/ )は,機械とついていますが基礎(材料)制御(情報・知能)から利活用(ヒューマンダイナミクスや物流等)までの広い範囲をカバーした学会です.
・2023年度のテーマ
今年度のテーマが
「健康,教育,観光,地域産業の振興に貢献する新たな時代のための独創的ロボメカデザイン」
となっており,アフターコロナに求められる革新的なアイディアが必要になります.
・ロボットと情報システム
ロボットは「現実世界をスキャン(取り込み)」と「現実世界にアクチュエート(働きかけ)」を行う装置の総称です.
スキャン(取り込み)ではセンサデバイスとその制御,アクチュエート(働きかけ)では例えばモータ制御といった「リアルタイム処理」が求められるもので,ゲーム機等で必要となる「組込み系」です.スキャンとアクチュエートの間には,センサで取得したデータを処理(前処理)し,例えばAIを使った処理を行い,結果をアクチュエータで使えるように後処理を行います.Webサイトと連携して処理することでゲーム機のプロセッサでは処理しきれないものを扱うのにも応用できる技術が必要となります.
・ロボメカとデザイン
デザインは日本語で設計や見た目を示します.このコンペでは「製品やサービス」に結びつく「今はまだない将来必要とされる技術」を創造するためのものです.想像(思い描く)だけではなく創造(クリエイション)とするために「今の技術をどう発展させればいいか」という「モックアップ(機能試作)」を行います.
・取り組み副産物(取り組みを通して得られるスキル)
ChatGPTを使ったプロジェクト活動で「プロンプトエンジニア」を目指そう
取組では積極的に生成AIを使います.
「プロンプトエンジニア」から不満点を洗い出して「AIエンジニア(前処理・エンジン・後処理)」を目指そう
機能試作の中や取組みの中でAIそのものについても取り組んでいきます.
目的を達成するためのチーム力
仲間(チーム)で取り組み「目的」を到達するためのスキルが身に付きます.計画の立て方や目的の妥当性や具体的な取組を考える際にChatGPTを使います.
リモート対応力
リモート環境での「プレゼンス(存在感)」をどうコントロールするかは,リモートワークが一般的になった今の必要スキルです.授業やグループワークとは一味違った「結果を出すためのリモート活用」が身に付きます.自分の意見をどう表現すればいいのかや打合せ議事録作成等でChatGPTを使います.
プログラミング/システム開発
機能試作は範囲を限定しますが実際に使えるかを確かめるためのものです.このため,対象を分析するため,処理できるかを確かめるため,制御できるかを確かめるため,等でプログラムをつくったり,API/WebAPIを使って相互接続したり,サーバ/クラウドで処理機能を実装したりといった取組を行います.プログラム構成を作る時,評価/テストを行う時,使えそうなWebサービスやライブラリを見つけるのにChatGPTを使います.