質疑応答を乗り切るコツ
Surviving Q and A Sessions
Surviving Q and A Sessions
発表後の質疑応答Q and A は第1言語(日本語)でもうまく受け応えるのは難しいものですが、ましてや第2言語英語で行うとなると不安はさらに増します。
しかし入念な準備によってその不安度を軽くすることができます。ここではそのノウハウを学びましょう。
学会発表で使われる質問やコメントのパターンとして良くあるのは
プレゼンのお礼を言う → 質問をする
プレゼンの感想を述べたり、自分の研究に言及したりする → 質問をする
ということです。
単刀直入に質問する人は少ないので、気をつけましょう。
英語のリスニングの一般的なコツにもなりますが、全部をききとる必要はなく、大事なところ、つまり何をきかれているかというポイントに集中してききましょう。
疑問文だけではなく関節疑問文を使った丁寧な依頼表現
“ I was wondering what would happen if you applied~ “
なども使われます。
また、一度に2つ質問をきかれることもあります。
“ I have two questions. First, ….. Second,….. “
などと続くわけです。メモをとりながら聞きましょう。
(自分が質問する側にたった場合、どのようにききますか。)例えば、以下の場合はどのような英語できかれるでしょうか。
アンケート/実験などをどうやって実施したのか詳しくききたい場合
-Thank you very much for your presentation. Could you give us more details as to how you conducted the survey/experiment?
-Thank you for your presentation. Your approach/method is very unique, and I wonder if it is applicable in other situations/genres.
-You mentioned that ……. , Could you give us more details about the qualitative data?
学会発表で質問されることは、ある程度、予想できます。同じ分野に興味がある研究者が集まるので、当然、発表の内容に関した質問が出ます。
→聞き手がさらに知りたいと思う内容
研究の背景や位置付け
詳細な方法(実験、観察、分析などのデータ)
結果 なぜそのような結果になるか
展望
→使われる英文の形式
-Could you give us more details on….. 情報が欲しい
-Could you clarify why you used this method? 不明瞭な点を明らかにしてほしい
-What does this mean/What do you mean by… 意味確認したい
-Why did you focus on this …. 研究の動機を知りたい
-If you conducted ……., 違う状況だったらどうなるか知りたい
我が意を得たり、という質問をしてくれたときには I’m glad you asked. と言うこともある。
すらすらと答えることができれば良いのですが、難しい質問をされたり、そもそも質問されていることがわからない場合もあります。
どう切り抜けるか、以下にケース別で考えてみましょう。
a. 質問されたことに答えられる場合
-Thank you for your question. ( Well, …..
b. 答えがわかるが、数秒間、頭の中で英文を組み立てたい場合
- Just a moment, please. すぐに言う
- Well, let me think.
- That’s a very good question.
c. 質問の答えとなるスライドや資料を確認したい場合
ひとこと、自分が何をしているか言う。黙っていない。
-Just a moment while I check that.
-Sure, let me find that slide. Just one minute.
-I’m still looking for the correct slide, just a moment please.
★一般的なことなどをきかれて答えづらい時には、It depends. と言ってから説明する。
★相手の質問についての答えをまず簡潔に述べて、そのあと説明する。
d. 質問は理解したが答えられない、わからない場合
→知らない、答えられないことは誰にでもあります。質問が的外れだったり、無理難題のこともあります。
非難されているわけではありませんのでしっかり答えましょう。
-Thank you for your question. / That’s a very good question. I/We have not looked into that approach.
そのアプローチは検討してませんでした。ありがとうございます。
-I am afraid I have the detailed results at home. Should I send them to you by email?
-I’m sorry, your question is beyond my scope. You need to wait for future studies.
-It is difficult to explain now. Could we talk at the break?
-Oh, I haven’t thought about that. That might be interesting to research in that area.
a. 聞こえない、あるいは意味がわからない場合。
-I’m sorry, could you repeat that?
-I can’t hear you. Could you say that again?
b. 聞きなおしても、まだわからない場合
-I still do not understand. Could you please rephrase your question?